vol.121 バスブラ2012③ 月1度、バス路線を真っ二つに割るお不動さま 目黒不動尊 | 旅ブログ Wo’s別荘

旅ブログ Wo’s別荘

バイク・鉄道・街ブラ・寺社・ネコ^etc・・
とっ散らかしB級旅ブログ^
~~since 2007.6~~

年1回の『バスブラ』、本年は・

近場ですが、都内の路線ですバス

 

先月までおおくりした麗水万博シリーズで訪ねた韓国南部には、年に一度海が割れて陸と繋がる"珍島"がありますが、ここ東京にも、月に一度、"真っ二つに割れるバス路線"があります(※かなり強引な前振りですが^)あせる

 

どんな路線なのか?月一度の"割れる日"に乗ってきましたグッド!


Wo’s別荘
スタートは↑東急東横線・渋谷駅です電車

JR山手線の東側にくっついていますが、この渋谷東口には今春、渋谷ヒカリエがオープンし、注目のエリアにもなっています。そのヒカリエのオープンを皮切りに、渋谷駅周辺は長期に亘っての大規模な再開発が始まるとの事で、↑の東急渋谷駅も近々地下化され、見納めとなります地下鉄

Wo’s別荘
渋谷は元々、”私鉄が育んだ街”といわれていますしっぽフリフリ

 

東横線のほか、明治~戦前にかけて地下鉄銀座線を始め、玉電(※変遷経て現田園都市線)や、帝都電鉄(※現京王井の頭線)等、渋谷には私鉄や地下鉄のターミナル駅が集まりました。

官営鉄道(※現JR)が枝分かれしていない駅で、都内でこれだけ私鉄や地下鉄だけ集中している駅は珍しく、関西型に近いターミナル駅ともいえます地下鉄
Wo’s別荘
都内のかたにはおなじみ、串型終端駅の↑東横線渋谷駅ですが、近々、その長い歴史にピリオドを打ちます。

地下鉄副都心線との乗入れ工事が大詰めを迎えていました。東横線は地下に乗り入れ、副都心線と繋がります。

(※2024追記:本作upの翌年、2013年に東横線とメトロ副都心線との乗入が開始、地下の副都心線渋谷駅が東横線の起終点も兼ねる形になり、地上東横駅は廃止となりました)

 

鉄道はこれ位にしてw、今作はバスブラなのでバスターミナルへあせる
Wo’s別荘
渋谷駅・東口ターミナルです。

ここから出ているのが、今作テーマの『渋72系統』バスバス

東急バスです。渋谷駅~五反田駅を結ぶ路線ですが・
Wo’s別荘
この系統、月に一度、沿線にある目黒不動尊の縁日の日には周辺道路が通行止になり、そのため、その区間の1バス停間が“徒歩連絡”になるという全国でも、全国でも珍しい路線です^男の子
Wo’s別荘
そのためこの路線のダイヤは、6種類あります(※2012現在)

なので、↑時刻表も6種類貼られています目

平日/土曜/休日、そして"縁日平日/縁日土曜/縁日休日"の6種類、なかなか芸の細かいダイヤですw

縁日の日は概ね、9時前~17時頃の便が徒歩連絡になります走る人
Wo’s別荘
↑縁日用の方向幕も用意しています星
Wo’s別荘
↑は徒歩乗継の際、乗客に渡される『乗継券』クリップ

 

縁日ダイヤの日は、途中停留所『林試の森入口』より先へ行きたい場合は、乗務員に「乗継ぎ券下さい」と申し出て、↑のキップをもらいます。これを徒歩後に乗継するバスに渡すシステム^ですクリップ

(※ちなみに、黙って降りても自動的に乗継券は配ってくれません。必ず申し出る必要があります)


Wo’s別荘
渋谷駅を↑発車しました^

バスはまず、山手通りを南下していきますDASH!
Wo’s別荘
山手通りを折れ、途中で恵比寿駅前にも立ち寄ります。

目黒通りも一部通りますが、基本この路線は住宅地の狭い道をクネクネ縫うように走っていきますとかげ
Wo’s別荘
約20分で着いたのが、↑『林試の森入口』バス停ベル

普段は単なる途中バス停なんですが、縁日ダイヤの日はここで全員降ろされますあせる
Wo’s別荘
住宅密集地にあるバス停、折返し場等の設備はありません。

この後、乗客を降ろした後のバスはどうするのかというと~
Wo’s別荘
近くの路地を使って、待機している誘導員の補助により、

↑バック(※スイッチターン)し、折り返しますリサイクル
Wo’s別荘
乗継券をもらった人は、一つ先の五反田行きバス停まで、↑案内看板に沿って歩いていきます走る人
Wo’s別荘
閑静な住宅街のこのあたり、目黒不動尊縁日のわりには静かな雰囲気です。

せっかく来たので、乗継のバスに乗る前に勿論、この後お不動さんを訪ねますが、その前に1ヵ所寄りますあし
Wo’s別荘
先程のバス停の名称にもなっている、↑『林試の森』をチラッと歩いてみます目
Wo’s別荘
林試の森公園は、都心の住宅密集地に位置する、面積約12万㎡もある緑の公園です霧

避難場所としても貴重な存在です。
Wo’s別荘
この公園、広い上に珍しい植物も多く、全部丁寧に見て廻れば半日はかかる位です。今日はテーマと時間の関係で、ホンのさわりだけ歩きます馬
Wo’s別荘
『林試の森』、名の通り、ここは1900(明治33)年に、現在の林野庁が林業試験場を設けた地です。

1978(昭和53)年に試験場がつくば市へ移転し、当地は東京都へ払い下げられました。都はその豊かな緑を生かして再整備し、都立公園として一般開放しましたクローバー

改めて又、ゆっくり訪れたいですコスモス

 

-*-*-
Wo’s別荘
今作テーマ、目黒不動尊へ行きますあせる

バス路線を2つに割る位の威力をもつお不動さま^、これから訪ねたいと思います男の子
Wo’s別荘
↑山門が見えてきました。

このあたりまで来ると露店も出ていて、縁日らしくなってきますお団子
Wo’s別荘
賑やかな門前しっぽフリフリ
Wo’s別荘
目黒不動尊、正式名は瀧泉寺といいます(※天台宗)

808年の開創と伝わり、千年の歴史を誇る古刹です。
Wo’s別荘
山門を入ると目に飛び込んでくるのが、↑大きな石灯籠と、その横にはためく"B級グルメ"の旗^

たしかに露店の食べ物って、究極のB級グルメには違いないですが・wリンゴ
Wo’s別荘
山門を入って正面左に、↑水掛け不動明王があります波
Wo’s別荘
毎日、沢山の善男善女に水をかけられても微笑みを絶やさないお不動さま^キラキラ
Wo’s別荘
そして、お不動さんのうしろには、↑滝行をする場あります。

ここは今も、2つの龍の口から滝が流れ出ています。独鈷の滝といいます。

"瀧泉寺"の名の由来ともなっています宇宙人
Wo’s別荘
滝行場に小さなお堂があります。

↑"垢離(こり)堂"といいます。

名の通り、滝行"水垢離"を行う場です虹
Wo’s別荘
垢離堂の近くにいた、↑表情や首のかしげ方がかわいい狛犬^わんわん
Wo’s別荘
境内にはいろんな石像があります。

↑かわいい"狛犬一家"も^しっぽフリフリ
Wo’s別荘
掃除を手伝うカエルさんまでいましたwカエル

(※ほうきと塵取は、この横にある露店の人が置いてるようでした)
Wo’s別荘
住職さんたち僧職の方が、列を整えて本堂のほうへ上がっていきます。

僕もあとをついて本堂へ行きます^
Wo’s別荘
山門や水掛不動さんがある境内から、石段を登って、↑少し高い丘の上に本堂があります右上矢印
Wo’s別荘
江戸時代には徳川家光の庇護もうけ、目黒御殿といわれるほど繁栄を極めた目黒不動尊です。

谷中の感応寺や湯島天神とともに、"江戸の三富"といわれた富くじも発行され、江戸有数の観光名所だったといいます。

落語"目黒のさんま"の舞台も、当地にあった茶屋だったとされていますうお座
Wo’s別荘
本堂内は撮影禁止なんですが、↑堂内では縁日の日には数回の勤行・お護摩が厳修され、読経が聴こえてきます。
Wo’s別荘
本堂の裏手には銅の大日如来像がありました。戦時下での金属供出を免れたものと思われます(※渋谷区指定文化財)

Wo’s別荘
境内をみると、古い石材と真新しい石材が混在しています。

去年(2011)の東日本大震災で石塀などの一部が崩落し、修理したんだそうです。
2Wo’s別荘
境内にはこんな碑もあります。↑"甘藷先生の記念碑"

わが国にサツマイモを普及させた江戸時代の儒学者、青木昆陽のお墓が少し離れた同寺の墓地にあります(※国有形文化財)
Wo’s別荘
都心のど真ん中にある、歴史薫るお寺でございましたキラキラ

 

-*-*-

不動尊参拝を終え、”分断”後半のバスへ乗車バス
Wo’s別荘
縁日で”分断”されている後半のバスは、路線の南側1/3ほど、五反田駅方面へは、『不動尊門前』バス停から出ていますクリップ
Wo’s別荘
バスは一旦、↑バス停まで突っ込んできたあと・
Wo’s別荘

分断前半のバスと同様、路地を利用してスイッチターンし・

Wo’s別荘
誘導員がバックさせ、バス停の定位置に停め、乗車扱いしますリサイクル

 

月1回とはいえ、なかなか手間がかかっている感じですあせる
Wo’s別荘
後半のバスは、路線南側の1/3ほどを受け持っています。

門前バス停を出るとすぐ、品川区に入ります。

ほどなく↑中原街道に出て・
Wo’s別荘
不動尊門前を出て約10分、↑終点・五反田駅へ到着フラッグ

 

前半の渋谷~林試の森までが約20分だったので、縁日以外での通常運転の便に乗れば、所要時間約30分程と思われますペンギン
Wo’s別荘

↑JR五反田駅です電車

ご存じ、山手線と東急池上線・都営浅草線が接続する駅ですが、同駅前からは、バスマニアに有名な長大路線の川崎行をはじめ、意外と多くの路線バスが出ていますバス

 

ちなみに五反田から川崎駅まで行けば、川崎駅からは横浜市営バスの横浜駅行が出ており、山手線駅から1回乗継だけで、路線バスのみで横浜まで行けるという、バス乗継ファン(?)必須のスタート地点でもありますwクリップ
Wo’s別荘
五反田駅で今作ゴールとしますコスモス

これから山手線に乗り、非公開行動へしっぽフリフリ

年一回のレア企画(?)、バスブラでした。では来年w

 

 

 

 

 

(※2022.7 2024.4 文一部修正)