2012麗水万博旅、第2回です
前作は、プロローグとして、釜山のプチ街ブラをご覧頂きました。今作からが実質、麗水万博へ入っていきます
前作に続き、釜山で一泊した後、麗水市へむかうところからスタートです^
早朝ホテルを出て、地下鉄2号線で、前作でも出てきましたが、空港から軽電鉄で着いたのと同じ↑ササン駅へ
ササン駅は、地下鉄と軽電鉄のほか、高速バスターミナルも隣接する、交通の要衝なんです
このBTの正式名は『釜山西部バスターミナル』といい、主に釜山から西(※全羅道方面)等へ出ている高速バスが発着しています。
↑写真右がキップ売場、左側がコンビニ、2Fはフードコートになってました
7:30発の麗水行一番バスに乗ろうと、朝一に来たんですが・
売り切れで、代わりに"この便にしろ"と渡されたのが↑のチケット。でもここで、僕の頭に2つの疑問が・
①↑チケットに記された"麗水行9:00"というバスは、時刻表に載ってないんです。
乗継ぎ便なのかな?と思い、他の行先の時刻も全部調べたけど、9:00発のバスはこの日、このターミナルから出てません。でも券面にはたしかに"9:00"と明記されています。どういう事なのか・
②麗水までの運賃は、この日分は18.100ウォン(※約1700円)のはずなのに、出された切符は12.300ウォンで、返ってきたお釣りもちゃんとその金額でした。
しかし、キップの行先は、何度確認しても"麗水"になっています
はたしてこのキップで、麗水までちゃんと連れてってくれるのか・
(※ササンターミナルは、約20の乗場があります)
麗水行のブースには、↑9:00発、幻のバスwが停まっていました
バス車体や乗場の表示も"麗水行"になっていて、間違いはなさそうです。しかも↑のバス、他の行先のバスと見比べると、かなり豪華な車体w
多分、万博輸送の臨時便を宛ってくれたと思われます(?)
(※運賃がタリフと違っていた理由は、帰りのバスで判りました。次作で)
座席は、↑日本のバスのプレミアムシート並みに広々^
前面にある、↑26or32インチ位あるドデかいTVが付いてるのに驚く
釜山~麗水間は、朝鮮半島南岸を横断している南海高速道路を走って、約2時間半です
途中のSAで1回休憩があり、日本のSA同様、売店やトイレ等があります
南海高速を出てからしばらくして渡った、↑出来たばかりと思われる新しい吊橋を渡りました
大鳴門橋と同じくらいはあろうかというデカイ橋で、自家用車が橋の上に沢山停って写真を撮っていました
日本でも瀬戸大橋とかが開通した時、警察に怒られながらこんな事やってた車が多数いたような・w
バスは遅れも無く快適に走り、約2時間半で、↑麗水・市外バスターミナルに到着しました
麗水市には鉄道駅もあるんですが、ソウル以外へは本数が少ない上、途中駅で乗換える必要があるため、主にこのBTが麗水市の玄関になっています。
韓国の地方都市は大抵、鉄道より高速バスが発達しています(※そのため僕も、高速バスを選びました)
ターミナル内には↑セブンイレブン、韓国も日本同様の”コンビニ大国”です^
↑麗水BTは、市街地から少し山側に入ったところにあり、海岸沿いにある市街地や万博会場へは、BT前の道路から市バスに乗って出ます
着いたのがお昼前
これから万博へ向かう人も多く見受けました。
バス停にはちゃんと"万博案内人"のおじさん(※ボランティアさんと思われます)もいて、市街地へはどのバスに乗ればいいか教えてくれます
そしてバス停には、↑最新のバスロケ設備も
大きな液晶画面でバスの接近案内、そして下半分はタッチパネル式になっており、停留所の検索や万博の案内等、好みの情報を表示出来ます。2012現在、東京のバス停にも無いような最新システムが韓国の一地方に、さすがIT大国です
さらには、日本語パンフレットの置いてある案内所もありました。万博開催だからとはいえ、地方の街でこれだけ丁寧に観光客受入れ態勢が出来ているとは思いませんでした
市内バスは頻繁に出ています。
本来行先表示があるフロントガラスの上は全車、万博のステッカーが貼られ、街挙げての万博ムードを醸しています^(※行先は、運転席の上と側面に表示)
そして、市バスに乗り込んでさらに驚いた事が・
麗水の市バスは前払いですが、↑料金機にカバーがかけてあり、支払えなくなっています。
聞けばなんと、『万博期間中は無料』にしているとの事(※万博客に限らず地元の人も)
まぁ考れば、人口約30万のこの麗水に、期間中1千万人近くの観客が来る訳なので、その多大な経済効果を考慮すれば市バスを無料にして便宜を図っても余りある・というところでしょうか、それにしても大盤振る舞いです
お待たせしました、BTから10分程で市街地に着きました
『万博へはここで』というバス停を降りるともう、↑会場のゲートが見えています
街中は、韓国の地方都市おなじみの光景でしたが、会場ゲート周辺だけは一変し、別世界のような感じ。整然と整備されています
麗水万博・会場へ到着しました
普通入場券は33.000ウォン(※約3000円)、ほかに2日券や夜間券などもあり、"全期間パス"(200.000ウォン)もあります^
この時点で時刻は午後1時前、↑いよいよ入場です^
↑万博キャラクターを紹介しておきます
おととしの上海万博は"海宝くん"でしたが、麗水万博は↑"ヨニ"&"スニ"の2人(匹?)組です^
そして、メインゲートから会場に入った客がまず度肝を抜かれるのは、↑4F建のビル位の高さある、長さ100m近くはあろう巨大な屋根の内側が全部LED画面!
屋根下にいる人と比べると、大きさがわかると思います^
これ"エキスポデジタルギャラリー"といい、"空に浮かぶ海"がコンセプトとの事で、海底の風景や海中を泳ぐ魚などのCGを絶えず流しています。IT大国の韓国としてはまずここで"つかみはOK"というところでしょうか^
麗水万博のテーマは『生きている海・息づく沿岸』で、日本でもかつて沖縄で開催したのと同じ、国際海洋博覧会です
早速、1つめのパビリオンに入ります
ゲートすぐに位置する『韓国館』、とりあえず開催国から^
↑約40分並んで入場
でも、一昨年行った上海万博と比べれば、総じて人は少なく(※というより、上海万博が多すぎだった^w)、規模の違いもありますが、全般的に上海よりのんびりしたムードでした
パビリオンへ入ると~
まず↑ゾーン1で、映像&韓国舞踊を採り入れたパフォーマンス
そして↑ゾーン2は、プラネタリウムのような球形のスクリーンで、海に囲まれた朝鮮半島で海に生きる人との今昔を投影
ラストは、巨大なLNGタンカーが麗水の造船所から進水するシーンで終っていて、しっかりと国威発揚も入れていました
とりあえず1館制覇w
さて次は・
やはり"海といえば魚、魚といえば水族館"という事でw、↑万博アクアリウムへ行ってみます
万博へはこの日(※今作)と、翌日(※次作)の2日間行ったんですが、2日間の中で↑が一番、長く待ちました(※約1時間半)
でも、上海万博のようにどのパビリオンも2~3時間待ちはザラというのに比べたら、最大で1時間半は全然マシでした^
このアクアリウムは"恒久施設"で、万博終了後は水族館単体で公開される予定です
大人気のアクアリウムでしたが、特段の"アッと驚き"があるわけではなく、日本で言えば、"ふつうの最新式の水族館"です。勿論それなりに楽しめました^
沖縄の美ら海水族館を彷彿とさせる大水槽、横にカフェがあるのも美ら海の大水槽と同じで、“ライバル”を意識したつくりかもw
アクアリウムを出ると・
天気も上々で蒸し暑かったこの日、海風が気持ちいい会場でした
向こうに見える、↑昨冬ベトナムで見た"イカビル"のような形の大きなビルは“MVLホテル”です
↑のホテル位までが会場の区域です。
手前に停泊している船は、韓国海洋警察(※日本の海上保安庁に相当)の巡視船です
次は、↑海洋産業技術館です
硬い名前のわりに、同館のパフォーマンスは面白く、イケメンだけどお笑い系も入ったキャラの俳優が、海から様々なエネルギーなどを得ていくストーリーでした^
会場内にもあった、韓国No.1コンビニ"GS25"
ちなみに日本の博覧会より品目規制は緩く、酒類もあり、冷蔵庫の半分くらいビールや焼酎でした
海洋博だけあって、このパビリオンだけは↑橋を隔てた海上の島にありました
このテーマ館、プレステージも入れると5ステージもあって、なかなか気合が入ってました
なかでも面白かったのが3ステージ目での、↑"ジュゴンと観客の掛け合い"
画面上の↑CGのジュゴンが、観客と直接会話を交わすという趣向でしたが、これがかなりお笑いのセンス溢れたジュゴンみたいで、何度も会場をドカーンを沸かせて大盛り上がり
はたして受け答えまでコンピューターで行ってるのか、あるいは別室で人が声だけやってるのかわからなかったですが、韓国語がもっと解かれば楽しめたのになぁ~と、外国人にはちょっと残念でした^
又、今回の麗水万博の特徴として僕が思ったのは、各パビリオンの多くでは、↑"床に座って見る方式"のステージが多いように感じました。これは上海万博や日本の各万博ではほとんど無かった事で、床でゆっくりする韓国の『オンドル文化』がこんなところに出ているのかぁと・
テーマ館を出てメイン会場に戻り、韓国の企業パビリオンが並ぶ一角へ
日本でもおなじみの会社が沢山出展してました
夕方近くになってきたので、大半は明日に廻すとして、手前にあった↑ロッテ館だけ、寄っていく事にしました
日本でも菓子メーカーとして馴染みのある同社、ご存知・カタカナのロゴもありました
菓子メーカーだけあって、ここのテーマは海洋はあまり関係なくw、"気球に乗ってメルヘンの世界"でした^
韓国の大財閥・サムスンとヒュンダイの↑両パビリオンが仲良く並んでいます(※次作で入ります)
↑国際館関係も次作で紹介しますが、海外館は上海万博のような個別パビリオンではなく、A棟~D棟という4つの集合パビリオンの中に数カ国ごとに入っていました。
日本館は↑のD棟に、中国などと共に入っています。
まもなく日没ですが、日本館だけ先に入っておく事にしました
↑日本館はプレステージ+本ステージで、構成は上海と同じでしたが、上海の時のような凝った演出ではなかったです
しかしその内容は、予想外の"まさか"のテーマでした。どんな内容だったのか?は・
今作ここまでです!、1作あたり容量限界となりました。
次作は麗水万博会場・後編として、この日本館の内容、そして海外各館等を見学していきます。お楽しみに^
(※2022.7 2024.4 文一部修正)