先日、韓国南部の麗水(ヨス)で開催された、万博へ行って参りました
3作シリーズでおおくりする予定ですが、万博会場は次作からご覧頂き、今作ではプロローグ編として、今回出入国した釜山のプチ街ブラをおおくりしたいと思います
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↑の写真、当別荘初の海外シリーズ、2007年のモロッコ旅で行ったタンジェ市で撮った一枚です
ビルの垂れ幕の通り、2012年の万博は、モロッコのタンジェ市と韓国・麗水市とで誘致勝負をしていました^
結果、麗水が誘致を勝ちとり、タンジェは残念ながら”アフリカ初の万博”の夢実現はなりませんでした
モロッコを訪ねてから5年の時を経た今年、麗水へ行く機会に恵まれました
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海外作スタートの定番、成田空港です
今回の航空便は、13:55発・エア・プサンの釜山行です
エアプサンといえば、今が旬(?)の“格安航空”、初搭乗です^
格安航空は空港使用料を節約するため、ターミナルでは大抵、ボーディングブリッジ(蛇腹)を使わず、沖停めしてタラップ乗降の場合が多いですが、僕はタラップから乗るのが好きなので良い傾向です
機種はB737です。格安航空なので座席は窮屈だろうと覚悟して乗ったんですが~
たしかに、膝ギリギリで狭かったですが、でも座ってしまえば大手会社のエコノミーと大差なく、運賃の安さ(※成田~釜山往復で26000円 2012年当時)を考えると、釜山まで片道2時間弱位なら充分大丈夫です^
成田を離陸しました!
パイロットさんが上手いのか、安定感あるテイクオフでした
成田から飛ぶと毎回撮りたくなる、九十九里上空からの光景w
通常、格安航空での機内サービスは原則有料ですが、エアプサンでは軽食ながら機内食が無料で出ました^
しかも、飲み物もアルコールを含め全て無料、これ格安社では破格のサービスです^
又、荷物を預けたら有料という格安航空社も多いですが、エアプサンは無料でした。
“韓国の格安航空は比較的サービスが良い”という評判は事前にチラッと耳にしてたんですが、スッチーさんの接客もソフトでいいし、なかなかgoodでした^
但し、機内エンターテーメント(※音楽や映画など)は一切無く、この辺りはやはり格安社です
飛行機が、プサンの街へ降下していきます
過去作の韓国シリーズは仁川発着が多かったので、釜山へ降りるのは約10年ぶりです^
成田から約2時間弱で釜山・金海(キメ)国際空港に着きました
金海空港でもタラップでした^
余談ですが、政府要人や皇族方が航空機で搭乗の場面って、ほとんどタラップ乗降なので、考えてみればこちらのほうが"格上"なのかもw
金海空港、国際線ターミナルは建替えられ、見違える程大きく綺麗になっていました。僕の記憶にあった一昔前の金海空港ではありませんでした
でも、仁川ほど巨大でないので、初めてでもわかりやすいと思います^
空港から市内へは、昨年(2011)開通したばかりの『釜山金海軽電鉄』に乗っていきます
実は僕、この鉄道が開通した事を事前に知らず、僕はバスで市内へ出るつもりでした。でも着陸する時に機窓から、「あれ、空港にモノレールのような高架が伸びてるぞ?!」と発見(笑)し、初乗車となりました
↑軽電鉄空港駅、入口です
入口左横はコンビニ(※韓国でおなじみの“GS25”)、右側が切符券売機です
そして、券売機で切符を買ったら出てきたのが↑、↑メダル
これが”キップ”で、入場時は改札機でICカードのようにタッチ部にかざし、出る時は改札機にある差込口に入れて出場します
ホームに上がると、↑な感じです
モノレールか新交通システムの駅ホームと同じような感じです。
しかし、金海軽電は鉄軌道線で、2本の鉄道線路が敷いてあり(※1435mmの標準軌)、路線図を見れば駅数も約20程あるので、名前は"軽電鉄"ですが本格的な鉄道路線です
そして電車は、↑な感じです
2両編成で、釜山の地下鉄に比べたら、これは"軽電鉄"な印象です^
乗車しました!
線路は鉄道でも、システム的には新交通システムそのものな感じでした。無人自動運転です
なお、架線は無く、日本でも一部の地下鉄で採用されている“第三軌条”(※給電する3本目のレール)方式です。
市内側の終点、地下鉄2号線と接続している、↑沙上(ササン)駅に着きました
釜山の地下鉄もソウル同様、来る度に新たな路線が開通していて、街の活力を感じます。2012現在、4号線まであります
↑駅には日本語の表記もあり、券売機も韓日英中4カ国語対応です。車内放送でも、主要駅では日本語放送も流れます。釜山では地下鉄を“都市鉄道”と呼んでいます。
冒頭の通り、万博開催地の麗水には明日早朝から行くので、今日は釜山を”プチ街ブラ”します
地下鉄1号線のチャガルチ駅で下車。
港沿いに、魚の露店が所狭しと並んでいます^
魚河岸の喧騒の中にそびえる↑長細いビル、これがチャガルチ市場の本場です
市場ビル内は、外の"路地市場"に比べ、整然とお店が並んでいます。ここで買った魚は、ビル2Fの食堂に持っていくと刺身に調理してくれます
釜山を代表する名所の一つです^
↑市場ビルの海側の出口からは~
釜山港が一望できる、デッキになっています
ミニコンサートのようなものも行われていて、市場の喧騒を離れ、のんびりとした雰囲気も楽しめます
単に魚を買うだけでなく、港の雰囲気を気軽に味わえるスポットで、釜山へ来たら立寄り必須でしょう^
チャガルチ河岸から、街中へ歩いていきます
チャガルチに近い南浦洞(ナンポドン)界隈も、釜山の繁華街です
陽が傾いてきました
地下鉄が埋まっている幹線道路、物凄い渋滞です
↑の道路海側がチャガルチ魚市場、山側が南浦洞の繁華街です。
そして、魚市場から道一本挟むと、若者の街になります。
”釜山の渋谷”という感じ^
南浦洞の北側一帯は、卸売市場街の"国際市場"という区域です。(※小売もする店も多数)
ソウルでいえば東大門市場のような雰囲気です。路地の間からは釜山のシンボル、↑釜山タワーも見えます
ここは昔から日本人客も多いとの事で、日本語の看板も多数見かけます。僕はウン年前、初めて渡韓した時にここを訪れた覚えがあるんですが、当時はもっと阿鼻叫喚の喧噪で、ちょっと寂しくなっていた気もしなくもないです
そろそろ夕食にします^
南浦洞にある、老舗の参鶏湯の店へ
グラグラに沸騰した石鍋が出てきました。参鶏湯です
やけどする程熱いので、供されてもしばらくは食べられません
僕は参鶏湯が好きで、韓国に行くと必ず食べるんですが、久々の本場の参鶏湯、堪能しました
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今作ラストは、夕闇迫ってきた↑釜山駅前に寄ってみます
地下鉄から上がると、↑ちょうちんが垂れ下がっています。仏塔のような飾りつけもあって、何かのお祭りなのかな?と思って立寄ると・
そして、凄かったのが↑"駅前の噴水"
↑の写真では、ふつ~の噴水にも見えますが・
この噴水、大音響で鳴り響くKポップに合わせて様々な水勢や色が楽しめる"パフォーマンス噴水"なんです。しかも水の勢いが日本では考えられないほど強力で、駅前に水しぶきが飛び散っていましたw
大盛り上がりの噴水前から、釜山駅を見学しに行きます^
お~、なかなか新しげ・
KTX開通の時に建替えられたとの事で、かつての"韓国汽車旅の始発駅"の面影はもう無く、高速鉄道の玄関にふさわしい立派な駅に変貌していました
同駅改装後、ここから出ているのは主にKTXと一部の特急のみで、地方への在来線急行は2つ隣の釜田(プジョン)駅から発着しています
駅前の反対側(※先程の噴水広場の裏側)に廻ってみると、停まっているKTX車両が見えました。KTXは主にフランスの技術を採用しているとの事ですが、客席の向きを進行方向に回転する事が出来ず、車内は"集団見合い型座席"になっています(※2012当時)
さすがにこれには乗客の批判が強く、進行方向と反対になる席は5%割引にしたそうです。なぜ日本の新幹線を参考にしなかったのかなぁ・
そして、駅内から再び、噴水広場に戻ると~
↑噴水前はますます人が増え、大音響の音楽に合わせて現地の人も歓声を上げながら楽しんでいます
最近設置されたもの(※万博PR用かも)だと思われますが、ホント凄かったです、この"駅前噴水"
近年発展著しい中国に押され、一時よりは勢いが鈍ってきたとは言われる韓国ですが、今日釜山を廻ってきた印象では、まだまだパワーを感じられました。
今作ここまでです!
次作からいよいよ万博開催の街、麗水市へ入ります。
万博会場の中をレポートしていきます、お楽しみに^
(※2022.7 2024.4 文一部修正)