今作が震災後最初の作になりますので、一言申し上げます。
先日、3月11日に発生しました、東日本大震災で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
前作から、沖縄旅シリーズを始めていましたが、今回の事態をうけ、同シリーズは当面延期いたします。
今作は急遽、震災前に本年のツーリング始めとして行ってきていた、伊豆半島・河津へのツーリングを、被災地復興への願いを桜花に託し、入れ替えて上梓する事としました
沖縄旅シリーズは、世の動向や被災地の状況等を勘案し、後日掲載時期を検討致します。
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では、2月に行ってきた伊豆へのツーリングをご覧頂きます。
↑西湘バイパスを西進、国府津ICに隣接する、西湘PAからスタートします。
僕は伊豆/静岡方面へツーリングする際、往路は"横羽線~横浜新道~R1~西湘バイパス"、帰路は"東名で一直線"というのを定番にしています。
西湘バイパスは海沿いを走っているので、西湘PAも相模湾を眺望しながら休憩できます
(※繰り返しになりますが、今作は震災前に撮影したものです。ご了承下さい)
石橋料金所で西湘バイパスは終わり、ここを抜けると"伊豆へ近づいた"という雰囲気がしてきます
伊豆半島といえば、当別荘では初期の頃から何度もツーリングで来ていますが、今回の目的地は河津町です。ご存じ、この街から全国に広がった桜木、河津桜を見に来ました
東伊豆の海岸線を貫く国道135号、↑の標識がみえたら内陸へ曲がります
街の中央を流れる河津川、↑川の両岸に、全国的に有名な早咲き桜の代表格、河津桜が咲いています
↑の写真は国道135に架かる橋から撮りましたが、もう見えてきました
国道から街中へ入ってすぐ、↑伊豆急の河津駅があります
駅名標にも桜があしらわれています。
この日は平日でしたが、花見客で沢山の人でした。
↑伊豆急の電車も、桜に囲まれて走行
伊豆急の駅から河津川沿いの道を少し入ると、↑洋館風の建物があります。"河津桜観光交流館"です。
初めて河津を訪ねた人は、ここで情報収集するのもいいと思います
この日、2月とは思えない程気温も上って春の陽気、桜もほぼ満開になっていました。
そのため、平日なのに↑駐車場は乗用車/バスとも満車
繰り返しですが、ホント凄い人出でした
堤防一面の、菜の花と桜の競演、絶景です
ちょうど見頃の日に訪れることができました
↑河原沿いにも、沢山の土産店が並んでいます
まんじゅうなどの定番商品のほか、、近くの山で採れたくだものや、
当地には"つるし雛"の風習があるとの事で、↑洗濯バサミでぶら下げたご当地関連グッズも売っています
桜と菜の花の道に、雲水の僧侶が溶け込む。
↑地元の放送局(たぶん)が、ロケに来てました
↑桜の堤防は、海辺の河口から内陸にむかって、かなり長距離に延びています。上流に行くにつれ、人は少なくなるので、ゆっくり桜を愛でたい時は上流にむけ歩いていくのがお奨めです
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帰途につく時間がきましたが、もう1か所寄ってみます
帰りは、河津川と並行している県道を上流に上り、天城峠から修善寺に向かいましたが、その途中にある↑1本の桜。
この木、"河津桜の原木"なんだそうです
桜の背後に↑民家がありますが、この桜、このお家の庭に植わっています。
沿道を通る人が、足を止めて鑑賞していました
この家(※飯田さんのお宅)の先代のご主人が1955(昭和30)年頃、河津川沿いでこの桜の幼木を見つけ、庭に植えて育てたのが、河津桜が世に広まるきっかけだったそうです
その後、この桜が当時まだ知られてなかった新種の桜だったことが判明。河津桜と命名され、一躍"時の木"に
そして、伊東市在住の別のかたが増殖に努め、先程来ご覧の通り、今や河津川を見事な桜並木で埋め尽くすという現状になりました
現在は河津町の木に指定されているばかりか、河津桜は全国で植樹され、ご存じの通り"早咲き桜の代名詞"になっています
冬晴れの一日、桜の鮮やかな色と香りをたっぷり味わい、このあと天城越えして都内に戻りました。
この桜花の薫りが、少しでも東北の被災地へ届き、再び美しい東北へと復興をしてほしいと、心から祈るものです。文末に改めて、東日本大震災の被災地域の方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
(※2022.4 2024.2 文一部修正)