九州旅2009、最終回です
シリーズ初回はハウステンボス、②~③では長崎市内の街ブラをご覧頂きました。最終回は福岡県南部、筑後地方へ移動します。ではスタートします
筑後の水郷ともいわれる、柳川市です
前作の長崎市終了後、福岡市へ戻ってきています。
長崎市で一旦解散していた写魂氏と、ここで再合流します。
これから大牟田行に特急に乗りますが、発車時間まで西鉄電車を撮影
様々なカラーリングが楽しい西鉄電車
九州唯一の大手私鉄ですが、首都圏や京阪神の私鉄と同様、JRとは違う"私鉄独特の雰囲気"をちゃんと出しています^
これから乗る特急用車両は、↑"神戸電鉄+名鉄"のような塗装と雰囲気^
2ドア車、座席は転換クロスシートで快適です
天神駅を発車します
天神~大牟田間約75kmを結ぶ西鉄大牟田線ですが、途中の久留米駅を境に様相が大きく変わります。久留米以北は福岡市への通勤路線の様相、運行本数も多いですが、久留米以南は田園地帯となり、沿線人口が減るぶん本数も減り、ローカルムードになります
↑そんな西鉄で天神から約50分、西鉄柳川駅で下車
福岡県筑後地方での主要都市の一つ・柳川市、市街地にお堀が縦横にあり、"水郷"とも言われる街です。どんな街なのか、早速市内へ
駅から少し歩くと、街中をお堀が巡る光景が現れます
掘の脇には柳の枝が揺れる、なんとも情緒ある街。聞きしに勝る、水郷・柳川が目の前に広がります
そして掘割には、沢山の川下り舟が浮かんでいます
"沢山"というより"夥しい"と表現したほうがいい程、凄い数の舟が、観光客をのせて掘割をすすんでいます
お堀には、↑所々狭くなっている場所があり、ギリギリで通っていきますが、これが観光客には楽しい瞬間です^
我々は男2人だったのもありw、残念ながら乗りませんでしたが
お堀のわきにある遊歩道を、駅から市内中心部へ歩くと、↑特徴あるお寺が現れました。↑長命寺の山門です(※天台宗)
仁王様が警備(?)してお寺を守っていました
力強い表情のお顔です。
門の左右に2体あり、お顔は似ていますがポーズが少し異なっていました。
あまり観光客は立寄らないお寺ですが、ひなびた感じで印象に残りました
柳川に限らず九州各地には、味噌や醤油の特産地が多く、食が豊かな九州の大きなポイントです^
川沿いに建ち、絵になる光景のレンガ造倉庫。
"並倉"と呼ばれ、映画/TVのロケにもよく使われるとか
川下り舟、いろんな業者がやっているようで、船頭さんのハッピも様々なデザインです
高齢者や女性の団体が多く乗っているように見受けましたが、↑若者が少人数で借り切ったりもしていて、いろんな楽しみかたがあるようです
静かな住宅地や田園の中をゆったりと漕ぎ進む川舟、まさに"水郷"です
この、柳川の掘割ですが、水運に使われたほか、元々は柳川が城下町として整備されるにあたり、その防御のためにも掘られたとの事です。今作では行けてないんですが、城跡も残っています。
↑の洋館建は"御花"といい、柳川のランドマークの一つです。
正式には松濤園という名で、柳川藩主が1697年に集景亭という別邸を設けたことに始まるそうです。
その後、明治になってから洋館等もつくられ、総面積約7,000坪の和洋折衷の庭園になっています(※国名勝)
御花の近くにあった、懐かしい↑丸ポスト
御花から歩いてすぐ、旧市街に↑"白秋生家口"の信号
柳川が生んだ詩人、北原白秋の生家がここにあります。
造り酒屋を営んでいた、白秋の生家が保存されています。
内部が公開されているので、見学します
明治期の典型的な豪商の屋敷です。
酒造をしていたので、当時は使用人も多数いたとの事。
↑"男衆食事場"が生々しい感じ^
↑の部屋は、白秋が使っていた書斎です。
このような裕福な家庭で、経済的に比較的恵まれた白秋は、詩歌の創作に集中できたと思われます
生家に隣接して、白秋資料館が併設されています
白秋がこの実家で過ごした幼少期から、その後上京し、詩人として開花するまでも、白秋の一生が同館でコンパクトに紹介されています
ここで、白秋について簡単に纏めます↓
北原白秋(1885-1942)
当地、筑後に生まれ、上京して早稲田大に入学。
早大在学中~卒業後に若山牧水や石川啄木等らとの知己を得て、郷里にいた頃から創作していた詩歌の才能が開花。数々の詩集/歌集を刊行、戦前の日本文壇に一時代を築きました。
"ペチカ"や"からたちの花"等、情感溢れる歌に加え、数々の童謡でもおなじみですが、各地の"校歌・社歌"を多数作詞している事も特筆されます。同志社、駒沢等、大学/高校の校歌校"福助足袋"や"白洋舎"等企業の社歌、各地自治体の市歌もつくり、なかなかの"営業マン"な一面も
晩年は病に悩まされたとの事で、57才で世を去りました。
資料館に貼ってあった、↑NHKドラマ"天地人"のポスター、ここ柳川は妻夫木聡の故郷でもあります^
他にも、KABA.ちゃんや徳永英明の出身地も柳川との事で、人口約7万人(※2009時点)の柳川ですが、沢山の有名人を輩出しています
まぁ柳川に限らず、福岡県出身の芸能人は非常に多いですが^
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↑西鉄バス(※の子会社)で駅へ戻ります。
時間の関係で城跡等へ行けてないのが残念ですが、また再訪を期したいと思っています
筑後の水都、柳川ブラでございました^
九州旅2009、全4作これでおわります。当別荘では今後も、見所豊富な九州へ又定期的に訪ねたいと思っております^
(※2022.4 2024.2 文一部修正)