50代の男性。
これまで、肩こりや腰痛などを感じたことなし。
3週間ほど前から、痛風の治療のため薬を飲むようになり、その頃から肩から背中にかけて痛みが出る。
薬の副作用に「筋肉痛」があるとされており、医師に相談。
レントゲンなど整形外科的検査もしたが異常なし。
就寝中、痛みで目が覚めてしまうこともあり、「リセット整体まるたけ」に来店。
さて、こういった原因のよく分からないクライアントの方は、かなり来られます。
病院に行ったけれど、「気のせいじゃないですか?」と言われた、と。
この方の場合、ご自身としては痛みの前後での生活の変化は、痛風の治療ぐらい。
であるならば、「薬のために、このような状態になったのでは?」と考えるのは当然かもしれませんね。
しかし、医師がその薬とは関係がない、とおっしゃるのですから、私としてはその言葉を信じるほかないと思います。
問題は、肩や背中の痛みに対して、何ができるかということです。
このクライアントのように、普段いわゆる肩こりを感じない人にとって、目が覚めてしまうほどの痛みは不安で仕方がないと思います。
いつも、体のどこかしらが痛い人なら、「そんなこともあるさ」と思うかもしれませんが。
痛みとは、厄介です。
なぜなら、ご本人さん以外、理解できないからです。
整体などでは、痛みを自己申告によって数値化する方法もあります。
最大の痛みを「10」として、今の痛みはどのくらいですか、と。
初回の数値が「9」、次が「7」、その次が「4」なら、改善してますよ、って。
まあ、ひとつの目安になるでしょうが、かなり主観的であり、施術者を前にして、全く変わらないとは言いづらいでしょうね。
そんな他人には分からない「痛み」だからこそ、お医者さんは不得意です。
医療は、医学。
医学は、科学。
科学は、客観。
だから、主観的「痛み」は扱いにくい厄介者になってしまう。
整体だからといって、神がかりな治療ができるとは思っていません。
手をかざしただけで、痛みが消えるってことはない。
もし消えたとすれば、それこそ、二つの意味で「気」のせい、でしょうね。
残念ながら、私には「ゴッドハンド」はありません。
が、必要もありません。
整体に必要なのは、経験に裏打ちされた「感覚」であり、「神業」ではないと思っていますから。
では、このクライアントさんにどのような施術するべきか。
私は、原因の探求はさておき、症状を取り除くことに専念しました。
とにかく、痛みが出ている部分に「緊張感」があり、これがなくならない限り、痛みは繰り返すだろうな、と感じたからです。
筋肉の変な緊張感・・・。
なんとも表現しにくいのですが、「凝り」や「はり」とも違うピリピリした筋肉と言うものがあります。
言うなれば、常に軽くりきんでいる状態。
もちろん、無意識です。
痛みが出る一歩手前で、くすぶっている状態。
これを私は、「ピリピリした筋肉」とか「変な緊張感」と表現しますが。
こうなってしまう原因は、メンタル面かもしれません。
なんでもかんでもストレスというのもどうかな、とは思いますが、そういう面が否定できないもの事実。
お医者さんが忘れていることがあります。
それは、医師が発言したことは、かなりプレッシャーになるということです。
お医者さんは、毎日病気を診ています。
病気が身近な存在です。
だから、患者さんに病名を伝えても、なんとも思わないでしょう。
むしろ、「これくらいの病気ならマシだね」くらいに思っているのかもしれません。
病気に対して、ある意味「鈍感」になってしまっている。
いつまでも「敏感」では、医師という仕事はできないでしょうから、仕方のないことですが。
ただ、患者さんにとって病気は大きな出来事です。
一日100人診る、お医者さんにとっての「病気」と、その中の一人として告げられる『病気』では、同じものでも違いがあります。
つまり、現状の病気自体の問題とは別に、「自分に病気がある」という事実がストレスになるということです。
お医者さんにしてみれば、「このくらいの病気なんてみんなあるよ」ということも、一患者としてはショックな事実。
そのストレスで、体に変調をきたしても、なんらおかしくはないと思います。
もちろん、今回来店していただいたクライアントさんの痛みが、
「健康だと思っていた自分にも、痛風があるという事実に対してのストレスが、筋肉の痛みとして発症した」
と言いたいわけではありません。
そうかもしれないし、違うかもしれない。
原因は分からないことが、ほとんどです。
けれど施術することにより、症状はかなり改善されました。
ご本人様の要望により、2日連続で施術したのも、より効果をあげたのかもしれません。
原因は分からなくても、対処はできる。
これまで整体をしてきた現場の経験から、そう確信しています。