心の問題の治療法に「森田療法」というものがある。
専門的なことは、専門家の先生に任せるとして、ここではその基本的な考え方を整体に応用できないか、ということについて書きたい。
整体の仕事をする前から、この「森田療法」の考え方には共感していました。
西洋医学の心のケアは、原因を治療しようとするもの。
過去に何か問題があり、そのために現在は心の病気になってしまっている、と。
だから、その原因を解決・理解できれば、心の問題は改善できる、という考え方をします。
確かにこれは分かりやすい構図ですね。
原因と結果が、心の問題にもあるはず、と。
しかし、現実はそう単純ではないことが多いのも事実。
心は、理性でコントロールできるという西洋医学的の発想には、限界があるでしょう。
心(感情)は、“雲”と同じ。
カタチがあるようで、ないものだからです。
完全に解釈できるまで、分析しようとしても、元のカタチがはっきりしていないものなので、永遠に終わらない。
そこで、心の捉え方を変えたのが「森田療法」です。
その根幹は、原因の追究よりも、実際の作業(行動)を通して、社会復帰させることに主眼を置いていることです。
患者さんにとって必要なことは、社会の中で生きていけること。
心の問題を研究するのではなく、どう扱うかということを重視していることが特徴だと思います
感情をコントロールしようとしない。
不安や怒りをあるがままにしておく。
それはそれとして、具体的な行動、できることをしていくことで、いつの間にか感情が安定している。
私も、その通りだと思います。
心や感情は、あくまで体の僕(しもべ)です。
逆ではありません。
精神論とは肉体論であり、精神的修行が肉体的行動を通して行うのが、その証拠です。
この「マイナスの感情」を扱うのが森田療法であるならば、「マイナスの感覚(痛み・しびれなど)」を扱うのが整体です。
よって、整体も症状の原因を追究することよりも、実際に社会で生活していけるレベルに戻すことが重要なのではないでしょうか。
原因は、存在しないことが多い。
この考え方を受け入れることが必要です。
「存在しない」とは、明確に存在しないということであり、原因のほとんどは自分自身で作り出した「幻」だと言えます。
症状には必ず原因がある。
この考え方にとらわれていると、ずっと体の不調を抱えながら生きていくことになりそうですね。
何事にはとらわれない、こだわらない。
そして、とらわれないでいることにも、とらわれない。
こだわらないことにも、こだわらない。
この感覚は、リセット整体でも大事にすべきだと考えています。