物の売れない時代であるという。
そうなると、あらゆる商品に“付加価値”を付けたくなるようですね。
例えば、食品。
おいしいだけでは売れないので、「健康にいい」という付加価値を付ける。
特定保健用食品や栄養機能食品などである。
例えば、家電。
なんだかよく分からない「マイナスイオン」が発生するってことを宣伝するものもある。
「マイナスイオン」自体が、何を意味するのか定義されておらず、しかもそれが健康に関係するかどうかも、まったく未知数なもの。
そんなよく分からないものでも、「なんとなく付いてるほうがいいかな・・・」という購買心理を利用して、宣伝する。
例えば、整体。
整体の真髄は、手技そのものである。
にもかかわらず、高濃度酸素カプセルだの、ウォーターベッドなど売り文句にするお店もある。
それらが悪いわけではない。
効果がないと言いたいわけでもない。
ただ、本質ではないでしょう、という話。
整体に必要なのは、施術者の“手”である。
それが基本であり、その精度を高めていくことこそ、施術者の永遠のテーマであると思う。
誰でもできる仕事ではあるが、誰にもできない仕事に進化させることができるのが、整体という仕事ではないだろうか。
リセット整体に必要なのは、3つ。
1、臨床で意味のある、知識。
2、経験により研ぎ澄まされた、技術。
3、体を少しでも良くしたいという、情熱。
これらだけで十分であり、これらを満たすことだって容易なことではない。
とてもしんどいことである。
けれど、誰にでもできることをすることは、人生を虚しくさせると思う。
できるかどうかよく分からないこと、ゴール自体がどこにあるのか分からないことにチャレンジすることで、生きることに価値が生まれるのではないでしょうか。
私は“リセット整体”の可能性を信じています。
整体なんて、この世に存在しなくてもいいものです。
けれど、「リセット整体に出会えてよかった」と思ってくださる人を一人でも多く増やしたい。
だから、私のお店に“付加価値”はありません。
施術するためのベッド以外、何もないシンプルな空間です。
何もないからこそ、嘘のない整体ができる。
このことが私の整体に対する覚悟であり、お客様に対する誠意だと思っています。