箸蔵寺の本坊の前を通ってから石段を登ろうとすると、まず目につくのが「護摩殿」です。
この護摩殿については後で説明させていただくとして、最終的な到達地点へ行く途中で、護摩殿の次に目に付く建物が「鐘楼堂」です。
ごく小さい規模のお寺の場合、鐘すら無くて鉦だけある、なんて場合もあります。金が無いから鐘が無い、なんて揶揄されることもあるかもしれません。しかし、それなりの規模ならば鐘はあります。
もっと大きな規模ならば鐘楼があります。
されに大きな規模ならば「鐘楼堂」があります。四国八十八箇所ならば、弥谷寺などが思い出されます。
もちろん、箸蔵寺や弥谷寺以上の規模であっても鐘楼堂ではなくて鐘楼の場合もありますが。
ただ、箸蔵寺にこの鐘楼堂がある、という一事だけでも、箸蔵寺が相当な規模の寺院だということが分かります。
この鐘楼堂は国指定重要文化財だそうです。
相当な規模の寺院だと感じるのも当然ですね。
「箸蔵山境内案内図」の説明によりますと、
「鐘楼堂は、大きな鐘が納められた建物です。綱を引き下ろして鐘を鳴らす珍しい構造になっています。」
とあります。
境内を歩くにあたって、これはどうしても見ておくべき。そう言えるだけの価値があります。