" The QUIET MAN "
監督 ジョン・フォード
出演 ジョン・ウェイン
モーリン・オハラ
バリー・フィッツジェラルド
ヴィクター・マクラグレン
あらすじ、ネタバレ御免
アイルランドの春のある日
キャッスルタウン駅に到着した列車から
アメリカ人ウェインは降り立った
観光客には見えない
8〜9kmはあるイニスフリーヘ馬車で
釣りはしないようだが 何しに行くのか
ウェインはイニスフリーの
小川の向こうの質素な小さな小屋で 生まれ育った
すっかり大きくなって見違えたけど
御者のバリーもウェインなら覚えてる
主任司祭ロナガン神父登場
ロナガン神父もウェインの家族のことなら覚えてる
羊飼いのモーリン
ウェインは一目惚れ
ティランは村一番の 裕福な女性
未亡人で跡継ぎはいない
村人に尊敬されている
ウェインはティランを訪ねる
ティランは小川の向こうの質素な小さな小屋の持ち主
ウェインは小屋のあるホワイターモーンを買いたいと申し出る
ウェインが16歳の時 家族はオーストラリアに移住し
血も凍る苦労をした
その後 ウェインはアメリカで成功し財を貯めたが
仕事を引退し こっちへ引っ越すつもり
ティランは売る気は無い?
マクラグレンがティランを訪ねて来る
マクラグレンもホワイターモーンが欲しい
マクラグレンはティランといい仲になりたいから
ウェインと張り合うがティランの機嫌を損ね
ティランはウェインに売る (15万円)
マクラグレンは怒って帰宅
マクラグレンはモーリンの兄
モーリンは兄が嫌い
ウェインはバーで飲む
ウェインの父や祖父の事を地元の人は覚えてる
ウェインは歓迎される
ウェインはホワイターモーンの質素な小さな小屋に引っ越す
暖炉に火が点いてる
床が掃除されてる
モーリンが居る
気が強い 素直じゃない 癇癪持ちで好戦的
でも ウェインが好き
ウェイン(45歳)はバリーを通してモーリン(32歳)に求婚
モーリンは喜んで承諾
でも兄マクラグレンには言えない
ウェインはマクラグレンの家を訪ね
マクラグレンにモーリンとの結婚を申し込む
マクラグレンは承諾せず ウェインを追い返す
なんだかんだ
競馬がらみの周り(バリーとかロナガン神父とか)の策略により
マクラグレンは持参金5万円を付け
ウェインのモーリンへの求婚を許可する
(アイルランドの風習では親族の承諾と持参金が結婚には必須)
ウェインとモーリンは晴れて結婚
チャペルで式を挙げた後
ささやかなパーティが開かれる
その席で
マクラグレンはティランに求婚
断られる
マクラグレンはハメられたと知る
ウェインはマクラグレンに殴られる
持参金もなくなる
ウェインは元々重量級プロボクサーだった
試合中 ウェインの対戦相手がKOされて リング上で死んだ
それから 人を殴れなくなり ボクサーを引退
それで 静かな男になった
持参金がないのはモーリンには屈辱
嫁にはなったが 形だけ
指一本ふれさせない まして◯んこなんて以ての外
ウェインは持参金など無くても気にしないが
モーリンの顔を立てるにはマクラグレンと対決するしかない
村中が興味津々の大騒ぎ
ウェインは持参金5万円をかけてマクラグレンと決闘
村民も入り乱れて
てんやわんや
ウェインとマクラグレンは
クインズベリー・ルールで見事な殴り合い
パプで小休止
ビールで乾杯して
仲直り
持参金も付けて 結婚を祝福
かくして イニスフリーに 再び平和が訪れる
マクラグレンはティランと結婚
めでたし、めでたし
ほのぼの系 人情喜劇
アイルランド移民のジョン・フォード監督が
15年以上前から
撮る前から
撮りたかった映画
ジョン・フォード監督は
赤狩りに賛同するアカデミー賞の姿勢を嫌い
(アカデミー賞は政府のイエスマンだから)
アカデミー賞の授賞式には欠席した
一方
ジョン・ウェインは
赤狩りに貢献(利用された?)した側の人間
でも
フォードとウェインは仲がいい
字幕が神父と牧師がごっちゃになってる
アイルランドは
カトリックが8割
プロテスタントは1割以下
伝統的村にいる聖職者は ほぼ神父
神父: priest, Father
牧師: minister
と疑問に 思ったて見てたら
カトリックの村に
プロテスタントの牧師が布教に来てた
イニスフリーがどこにあるか
地図上では確認できなかったが
アイルランド出身の詩人
ウィリアム・バトラー・イェイツの
詩に出てくる地名らしい
1952年 アメリカ映画 129分 制作費175万ドル
アカデミー賞 監督賞、撮影賞受賞
ヴェネチア国際映画祭、国際賞受賞
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