「 わが谷は緑なりき 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " HOW GREEN WAS MY VALLEY "


監督 ジョン・フォード
原作 リチャード・レウェイン
撮影 アーサー・C・ミラー
出演 ウォルター・ピジョン
   モーリン・オハラ
   ドナルド・クリスプ
   アンナ・リー


50年その谷に住んだヒュー・モーガンは
今のその谷を旅立とうとしている
かつて美しい緑を称えた
その谷の思い出は今も消えない

 18世紀以降
 南ウェールズは炭鉱業が盛んで
 多くの鉱員が炭坑で働いていた

子供の頃 炭坑から出る粉炭が
丘の中腹を覆い始めていたが
村の緑を 黒く塗りつぶすには至らず
真っ黒な指のように緑の合間に伸びていた

 1900年前後
少年ヒューの父と5人の兄は炭坑の鉱員だった
収入は安定しており
母と姉を含め8人の家族は幸せに暮らしていた

そんなある日、突然に
鉱員全員に賃金カットが言い渡される

鉱員達はストライキを起こす
数ヶ月後、仕事は再開されるが
南ウェールズの炭鉱地帯は
イングランドやアイルランドからの
労働者流入などで労働者過剰状態だった

人々は仕事にあぶれ
生活は貧窮した・・・


病気、その回復
兄達の親子げんか、その仲直り
歌に親しむ村人
教会、モラル
姉の恋、結婚
学校、いじめ、対抗措置
兄の死
就職、云われなき中傷
落盤事故


 まだ谷が緑だった少年時代の思い出

 話は盛りだくさん

 悲劇な結末なのに
 無理矢理明るい音楽で終わられたのは
 資本主義批判が許されてなかったから

 あの頃は苦しかったけど
 案外楽しかったよねー
 安くも辛くても
 給料くれる資本家は神様だよねー

 なノリで
 過酷な労働をオブラートで包み込んだ

 
  牙を抜かれた狼は
  ノドを鳴らす


  1930年以降
  石炭から石油へのエネルギー革命があり
  ウェールズの炭坑も活気を失ってゆく


 $0・・映画toほげほげ-わが谷は緑なりき


1941年 アメリカ映画 118分 白黒
 アカデミー賞 作品賞、監督賞、撮影賞、室内装置賞、助演男優賞受賞
 NY批評家協会賞 監督賞受賞