画に描くと今のところこんな感じ。
くまどりと言うよりも”王家の紋章”です。w
TBS「夢の扉+」で、”熱を直接音響に変えるという仕組みを使って、冷却したり発電したりする”というのをやってました。
”熱音響”といって、管の中に詰めた蓄熱材の片方を高温に熱すると音響が発するという、原理の解明されていない現象を用いるということ。
この管の中の音響をスピーカーとかリニアモーター等で受け止めると電気が発生します(マイクとスピーカーは機構的には同一でありマイクの場合音の振動によって電気が発生する)が、熱音響の発生する装置を取り付けた管の別の場所に同様の装置を取り付けると、逆にその装置の温度が下がるという、不思議なもの。
この仕組みを使うと、ガス給湯器とかガスレンジとかで無駄に排出されている熱を、冷房に使ったり電気に変えたりできるとか。
テレビではディーゼルエンジンの排熱を冷却の熱に変換することで、たとえば漁船の冷凍に用いる試みがなされていたり。
熱音響を使った発電システムでもそうでしょうけど、製鉄所とかの排熱が利用できると、とんでもないんじゃないかと容易に想像ができます。
(実際、現在一年間に日本で無駄に排熱されているいわば熱のごみの総量を電気に変換できるなら、なんとそれだけで、日本国内の一年分の電力に相当するとか。単純に考えると、CO2の量は半分に減らすことができる?)
なる早の普及を願ってやみません。
Eテレ「サイエンスZERO」では、”福島廃炉作業の今”について特集されました。
現状、建屋周囲の除染が進み、フルフェイスマスクをつけなくても、ハーフマスクで敷地内に入ることができるレベルにようやくなってきたとのこと。
廃炉作業はまだまだ準備段階序の口で、進んでゆくたびに課題が明らかになってくるという、そんな段階だそうです。
(再放送は12/19土12:30~)
思ってもみない何かが起こることをそもそも考えないようにしていたうえ(コスト的に原発の稼働ができると考えられる範囲内での不慮の事態のみが想定されていた、といってもいいんじゃないですかね)、何かが起こったときの対処方法が十分には確立されていない技術で運転されているのが、原発の今、と言ってもよいと思うのですよね…。
半世紀は時間が必要なんじゃないかと思える(現状で40年の想定)、世代をまたぐ規模の廃炉作業。
廃炉のための様々な技術や技能が、研究者たちや作業者たちの努力によって、少しずつ見いだされてゆくであろう道程。
目覚ましい進捗があった際、時の為政者がさも自分の手柄であるかのように国民にアピールするんだろうなぁ…と考えると、なんだか腹立たしくて涙が出そうになります。
廃炉のための研究に携わる方々、そして実際の作業に携われる方々には、心からのエールを送りたいです。