『エンジンチェックランプが点灯してエンジンのパワーが出ない
修理よろしくね~!!』
で、ご依頼いただきました。KDH211 トヨタのハイエース。
業者様より~。
いつもお世話になっております
フォルトコードはP2588が入力されているとのこと。
トヨタのキングオブバン。
元通の走りを取り戻す為、しっかり点検していきます
それでは〜。
テスターを接続でチェックランプの内容を確認。
P0400(EGR流量異常)、P2588(VNターボ開度センサ2 オープン)と2つのフォルトコードをストア。
おっと、P2588とだけ伺っておりましたが1つ増えております
先に伺っていたP2588は資料を揃えてありますので、まずこちらから点検。
P2588の検出条件はIG ON で VTA1とVTA2の電圧差が0.8V以上。
と、VTA2の電圧が0.5V以下。
まずはモータードライバー部にてVTA1とVTA2の電位差の確認。
約3Vでアウト。
VTA1とVTA2の各電圧を確認すると、VTA1は約3V、VTA2は約0.3V。
VTA2に入力される電圧が低い為チェックランプが点灯しているようです。
オシロスコープとサーキットテスターでダブル測定
なんてやってるとオシロスコープの波形に何やら違和感が・・・
拡大!
う~ん、電圧が落ち着かない。
なんかウネウネしてる
車体が揺れるのと同時に波形が振れる…
接触不良か?
VTA2を直接オシロで確認。
電圧レンジを小さくしてわかりやすく。
車体を力いっぱい揺すってみたところ・・・
いやコレ、どこか配線おかしいよね!?
て波形に
で、コネクターの接触不良やら配線の不良やら、考えられるところを直接触りながら、波形が変化するか確認。
見つけたのがコチラ。↓
ファンベルトのアイドルプーリーと配線が接触しています。
ここがショートしちゃったんで、VTA2 の電圧が低くなったんですね。
本来この部分は、配線の束ごとボルトで固定されていて、プーリー側に出てこないようになっています。
ですが、この車両は固定するプラスチックの部分が割れており、固定できておりません。
その結果、エンジンの振動などで徐々にプーリー側に出てきてしまい、最終的にプーリーにより被覆が削れてショートに至る。
て感じでしょうね
原因なんてわかってしまえばこんなもの。
ですが、それまでが大変なんですよね〜
保護テープをめくってみると、見事に被覆が削れておりました。
もちろん修正しております
こちらは配線が出てこないようにステーを作成して対応。
修正後に最終点検。
VTA2には正常に電圧がかかるようになり、チェックランプも消灯!
バッチリです
ですが、出力不足はまだ完治せず・・・なもんで次回へ続く
おわり
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