「ゆっくりした速度からの停止時にスッゴイ変速ショックがある!
修理よろしくね~」
てことで、ご入庫のJB23W スズキ ジムニー。
業者様よりのご依頼。
いつもありがとうございます
症状確認の為に試運転。
なんということでしょう・・・
シフトアップ時も変に引っ張る感じでスムーズに変速しないのですが、
オーナー様のおっしゃるとおり低速からの停車時に『ズドン!!!』という
軽く追突されたんじゃないの??
て感じの衝撃が
さらに確認をすると、通常の走行から信号停止などの状況では症状発生しないということがわかり、データモニターを確認。
3速又は4速までシフトアップしている状態から減速→停止の場合は、3速→1速の順でシフトダウン。(2速はとばして1速にチェンジ)
この時は症状出ず。
渋滞で発進→すぐ停止とか、広めの駐車場でちょこっと移動して停止。
みたいな状況で1速→2速→1速の順にシフトチェンジする場合のみ発生。
データモニターにて各ソレノイドバルブの作動状態を確認するもわかりなくいので、オシロスコープを接続して試運転。
No.1ソレノイド(上)とNo.2ソレノイド(下)を比較。
すると、No.1ソレノイドの駆動波形に違和感発見!
丸印のところがコブみたいなっています。
No.2ソレノイドと比較したら明らかに違います。
No.1ソレノイドの作動不良と判断し、No.1ソレノイド交換&バルブボディの分解清掃です。
で、リフトアップ。
非常にキレイな状態。
大事にされているのがわかります!
抵抗値測定。
新旧でさほど変わりはありません。
外したバルブボディ。
分解!
なかなかの汚れ具合。
細かい部品をなくさない様に慎重に分解していきます。
バラせるだけバラシて清掃。
真ん中のプレート。
ボールのアタリ部分が若干えぐれています。
このプレートだけの部品設定がなかったので、残念ながらこのままで組み付け
アキュームレーターのスプリング。
アキュームレーターと共にすべて新品に交換します。
新旧を比較したところ、すべてのスプリングが新品と比べてヘタリからか全長が短くなっていました。
ドッキング!!
キレイになりました
新品のストレーナーを取り付けてOK
鉄粉吸着の為のマグネット。
ベトベトですね。
キレイに清掃してから組み付け。
ピカピカになったオイルパン&マグネット。
組み付けたらATFを規定量充填して完了。
チートな添加剤SOD-1Plusも同時に添加
で、こちら交換後のNo.1ソレノイドの波形。
コブがとれてバッチリキレイな波形になりました
もう一度交換前の写真。
全然違います。
あとはATの初期学習をネチネチやって完了。
『ズドン!!!』は無くなり、シフトアップ時の変な引っ張り感も解消です
この度はご用命いただき誠にありがとうございました~
またのご利用心よりお待ちしております
おわり
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