RZ250 エンジンオーバーホール&30年の眠りから再生 05 | 丸忠輪店 ブログ

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フロントフォークの状態が悪くて作業がストップしていましたが

進めていかないと組み立てができないので直していきます

 

フロントフェンダーを外そうと4つあるボルトを緩めていったのですが

左側の後ろのボルトが固くてなかなか緩みませんでした

 

折れるとめんどくさいのでゆっくりゆっくり作業を行いましたが

結局折れてしまいました

 

右側の前側のボルトもかなり硬くて

慎重に折らないように取り外しましたがボルト側も

雌ネジ側もねじ山が駄目になっています

 

長期間の放置でボルトが固着してしまったのか前回ボルトを締める際に

無理やり締めてしまったのかは分かりませんがここのボルトが駄目になってるのは

経験上初めてです

 

折れたボルトは抜かないとだめですしねじ山の修正しないとフェンダーが取り付けできないので

修正を行います

 

ボトムケースの状態も悪いですがインナーチューブも状態が悪いです

フォークトップの樹脂カバーはついていましたが、パイプ内側が錆びていて

フロントフォークがばらせません

 

普通はキャップを押せばスプリングが縮む分少し下がるのですが

錆ついているので叩かないと下がりません

普通ならクリップを外せばスプリングの反力で飛び出してくるのですが

全く動きません

 

こうなるとインナーチューブを切断しないと分解できないので

荒業ですが切ってばらします

 

スプリングやピストンの傷をつけてはいけないので

適切な場所を慎重にカットします

 

 

 

インナーを切ると裏側から叩けるのでキャップは簡単に外せますが

ご覧のように錆がひどいです

 

折れ残っていたボルトを取り除きネジ穴はヘリサート加工を行いました

ボルトも新品で組みます

 

ネジ穴の修正も終わったので腐食の多かったボトムケースは

バフ掛けして綺麗になりました

 

錆があったインナーチューブは新品に交換して組みます

 

ダストカバーも片方ちぎれていたので高いですが新品に交換です

 

ボトムケースと同様にステップブラケットもバフ掛けです

 

バックステップになっていますが鉄製なのでブラケットのみのバフ掛けです

 

錆びていたチェーンは新品に交換です

 

ちゃんとジョイントをかしめて遊びを調整します

 

長期不動車の場合エアクリーナーエレメントは100%このように

ボロボロになっています

 

ボックス自体も綺麗に清掃してエレメントもリフレッシュです

 

準備が整えば車体の組み立てはスムーズに進みます

マフラーは最初チャンバーがついていますが、とりあえず

ノーマルマフラーに戻しました

 

次は長期不動車の難関のブレーキとキャブの作業です