RZ350 フルレストア作業&車検 04 | 丸忠輪店 ブログ

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続いてエンジンの作業です

 

エンジンの外側はかなりエぐい状態で、エンジン本体はほとんどがアルミの部品なので

腐食がひどいです

 

クランクケースは腐食と汚れで黒くなってしまってます

 

 

シリンダーは塗装がはがれてしまって腐食で真っ白になってしまってます

 

インテークマニホールドもゴムが劣化してひび割れてしまってます

 

ですがシリンダーの内部はかなり状態がよくまだクロスハッチも残ってる状態で

少し錆はありますが錆を落とせばこのまま使用することは可能なレベルです

 

 

ピストンは排気側の吹き抜けが目立ちます

 

クランクケースも内部はかなり状態がよくオイルシールだけ交換して組めば

普通にエンジンはかかって走れるレベルです

ですが今回は腰上、腰下含めフルオーバーホールを行います

 

まあお客様のご希望でもあるのですが、今回のレストア作業はお客様にとって最初で最後の作業になると思います

 

引き取りにお伺いしたときに色々お話させていただきましたが、大事に残してきた車両をちゃんと直したいという

ご希望も理解できましたし、実際13000キロくらい走行している車両ですので、オーバーホールしないで

そのまま外側だけ綺麗にして組んで、もし数千キロ走ったところでエンジンの調子が悪くなればお客様は何のために

作業を依頼したのかというお気持ちになるでしょうし、

 

ただ今の状態が悪くないという目の前に判断だけでなく、

走行距離や先のことまで考えてどうするのが一番ベストかということまで考えて作業するのが大事だと思っていますので

今回はオーバーホール時期より少し早いですが外も中もしっかり直します

 

という訳でまずは外側からです

 

腐食がひどかったシリンダーはブラストを掛けて綺麗になりました

 

ボーリング後にブラスト加工するのは色々めんどくさいし

メディアが中に残るリスクもあるのでボーリング前にブラストを行います

 

同じく腐食のひどかったクランクケースですがこちらもブラストをかけて

かなり綺麗になりました

 

一部腐食がひどくて深かった部分が黒く残ってしまってますが

そこまで完璧に落とそうと思うとペーパーやサンダーで削らないと無理で

そうなると少なからず形状が変わってしまうのでそこまではやりません

 

実際は写真より黒ずみは目立たないです。

触ってもかなりすべすべです

 

ケースカバーも塗装がはがれて下のアルミの地肌が結構ひどい状態でしたが

こちらも腐食を落として塗装の下地を作ります

こちらも少し腐食の痕が残りましたが

塗装すれば厚いウレタン塗装の塗膜で隠れてしまうくらい

問題ないレベルまで落とせましたのでこのままウレタン塗装です

 

ボーリング クランク芯出し 塗装 再メッキ

など下準備が整い次第エンジンを組んできます