European Rail Timetableで毎週金曜日に配信されるFriday Flyerと、各月配信のEuropean Rail Timetable(デジタル版/刷本)のWhat's New を 年鑑風にまとめています。
まとめの観点(クリックすると展開します)
- カテゴリーはブログ筆者の主観で振り分けしました。情報次第では編集中でもカテゴリーを変更します。
- 配信された情報を時系列でまとめていますので、途中似た情報が掲載されていることもありますが、当時の状況を鑑みるという意味で、特別な編集はしていません。
- まとめた結果、ブログ筆者の研究の観点で補足が必要な箇所には、注釈をいれるようにします。
- 各「Table」番号は当時の European Rail Timetable 掲載表(ページ数ではない)を指します。
- ブログ開始が2020年9月のため、これ以降の情報となります。
- 本文編集にあたって、ChatGPTを用いており、一部原文から表現、記述が変更されている箇所があります。
カテゴリー(クリックすると展開します)
カテゴリ | 説明 |
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【開通/開業】 | 新規路線の開業、新サービス開始の情報 |
【ダイヤ変更】 | 列車の増便/減便、発車時刻・運転区間の変更といったダイヤの情報 |
【駅/施設】 | 駅やそれに準ずる施設に関連した情報 |
【プロモーション】 | 乗客向けに展開しているキャンペーンの情報 |
【サービス廃止/終了】 | サービスや列車種別、路線の廃止、消滅の情報 |
【軌道工事関係】 | 工事に関連した運休、迂回運転の情報 |
【トラブル/災害】 | 災害や予期せぬ政治的判断による運行変更の情報 |
2023年1月
- 【開通/開業】2022年12月20日のオリウエラ〜ムルシア間の高速路線延長に伴い、レンフェはアリカンテ〜ムルシア間で最大10本のAvant(アヴァント)を導入した。
- 【開通/開業】iryoは2023年2月10日にマドリード〜バレンシア間に2本の高速列車を追加し、3月31日にはマドリード〜セビーリャ間およびマラガ間、6月2日からはマドリード〜アリカンテ間に高速列車サービスを導入する予定。
- 【ダイヤ変更】スペイン鉄道レンフェ(Renfe)は、早ければ2023年1月16日からマドリード〜マルセイユ間およびバルセロナ〜リヨン間で高速列車AVEを再導入する可能性がある。マドリード発13:25〜マルセイユ着8:03間は週4日運行し、バルセロナ発8:22〜リヨン着14:35間は月〜金曜日に運転され、その後5月24日から両サービスは毎日運行する見込み。
- 【ダイヤ変更】プラセンシア〜メリダ〜バダホス間の週末早朝便のダイヤが変更された(Table677、678)。マドリード〜サラマンカ間の最初のAlviaについても、土曜日と日曜日の便で時刻が変更された(Table679)。
- 【ダイヤ変更】2023年1月23日から、マドリード〜マラガ間でAVEが増便された。
- 【駅/施設】アンテケーラの新しい高速線駅(Antequera Alta Velocidad:AV)は間もなく開業し、グラナダ〜マラガ間のAvantも提供予定とされている。
- 【駅/施設】アンテケーラAV駅は1月25日にオープンし、隣接するアンテケーラ・シウダ駅はその前日に閉鎖された。
- 【軌道工事関係】カンフランク〜ウエスカ間の鉄道サービスは、ルート改良工事完了に伴い再開された(Table670)。
2023年2月
- 【開通/開業】レンフェは必要書類を取得後、2023年1月16日からマルセイユおよびリヨン国際線の運転士訓練を開始した。トレーニング終了後、レンフェはAVE19725/19730(マドリード〜マルセイユ間)、AVE10737/10742(バルセロナ〜リヨン間)を従来ルートで運行開始する予定。マルセイユ線は週4日、マドリード発13:25〜マルセイユ発8:03間で運行され、リヨン線は月〜金曜日、バルセロナ発8:22〜リヨン発14:35間の双方向運行となる。両サービスは5月下旬から毎日運行される可能性がある(Table13、657)。
- 【開通/開業】iryoは2022年12月16日にマドリード〜バレンシア間に片道2本の高速サービスを導入し、予想通り2023年2月10日からさらに2本追加した(Table668)。iryoの国内ネットワークは3月31日から拡大し、マドリード〜セビーリャ間およびマラガ間に2本ずつ、5月5日と19日には追加列車を運行予定(Table660)。また、6月2日からはマドリード〜アリカンテ間もiryoのサービスとなる(Table668)。
- 【開通/開業】Ouigo(ウィゴー)は5月からマドリード〜アリカンテ間に2往復を導入予定。
- 【ダイヤ変更】1月23日にはマドリード〜マラガ間でAVEの追加サービスが開始され(Table660)、日曜限定だったマドリード発マラガ行き2030列車(AVE2202)とマラガ発マドリード行き2000列車(AVE2203)は毎日運行に変更された。また、金曜日のマドリード発マラガ行き最終便は21:30発、日曜日のマラガ発マドリード行き最終便は78分繰り下げられて21:18発となった。
- 【ダイヤ変更】パンデミックで運休していたグラナダ〜アルメリア間のメディア・ディスタンシア第4便は2月20日から運行再開され、サービスはパンデミック前の水準に戻った(Table673)。
- 【ダイヤ変更】バレンシア・ホアキン・ソロージャ駅〜セビーリャ・サンタ・フスタ駅を結ぶAVE便(3982/3981列車)は3月5日からシウダッド・レアルに追加停車する(Table660、668)。
- 【ダイヤ変更】カディス〜マドリード間のAlviaは3月5日からダイヤ改編される(Table673)。
- 【駅/施設】アンテケーラAV駅は1月25日に開業し、これによりグラナダ〜セビーリャ/マラガ間のAvant(Table678a)、バルセロナ/マドリード〜グラナダ間のAVE(Table660)が同駅に停車するようダイヤが調整された。同日、パンデミックで運休していたグラナダ〜セビーリャ間のAvantが4便再開された。
- 【軌道工事関係】2022年11月から線路交換工事で運休していたメディナセリ〜ソリア間が再開され、マドリード〜ソリア間の直通便も復活した(Table651)。
- 【サービス廃止/終了】スペイン国鉄が運行していたアランフェス〜ウティエル間のクエンカ経由のバスサービスは3月4日から廃止され、アランフェス〜クエンカ間の代替バスが手配される予定である(Table669)。
2023年3月
- 【開通/開業】2023年3月27日、マドリード〜アリカンテ間に2往復のAvlo格安高速列車が導入される。
2023年4月
- 【開通/開業】2023年3月27日から、マドリード〜アリカンテ間に低価格高速鉄道Avloが2往復導入された。マドリード発の2本は既存のAVE便を置き換え、同じ時刻(7:00発と17:00発)で運行される。また、マドリード発15:00〜アリカンテ着の新しいノンストップAVE便も運行を開始した。アリカンテ発のAvlo便は11:45発と21:00発の2本である。これらの変更はTable668に反映されている。2023年6月からは、Avloがマドリード〜セビリア間およびマドリード〜マラガ間にそれぞれ1往復の便を導入する予定(Table660)。
- 【ダイヤ変更】マドリード発グラナダ行きの夕方のAVE2196列車は、現在出発時刻を30分繰り下げた20:05に変更し、マラガ行きAVE2192列車との併結運転を取りやめている(Table660)。以前は両列車がアンテケーラ・サンタ・アナまで併結運転されていたが、現在はAVE2196列車が単独で運行し、アンテケーラ・サンタ・アナ駅を通過するため、グラナダまでの所要時間が11分短縮される。
- 【ダイヤ変更】ビーゴ・ギシャール〜サンティアゴ・デ・コンポステーラ間の地域間列車が増便された(Table680)。
- 【ダイヤ変更】2023年3月27日から、マドリード〜サン・セバスティアン/ドノスティア間のAlvia便4087列車、4176列車、4166列車がインターシティに改称され、それぞれ4287列車、4276列車、4466列車となった(Table689)。
2023年5月
- 【開通/開業】前月に紹介したとおり、Avloは6月1日からマドリード〜セビーリャ間およびマドリード〜マラガ間にそれぞれ1往復を導入する(Table660)。
- 【ダイヤ変更】4月24日から、カタルーニャ公営鉄道(FGC)のレリダ〜ラ・ポブラ・デ・セグール間が増便された(Table653)。
- 【軌道工事関係】6月1日から開始予定の工事により、マドリード〜セビーリャ間の高速鉄道に影響が出るとの通知があった。工事期間中は所要時間が延び(出発時刻の繰り上げ、到着時刻の繰り下げ)、一部列車が運休する。
2023年6月
- 【開通/開業】バルセロナ〜リヨン間は2023年7月13日から週4日、9月1日から毎日運行、マドリード〜マルセイユ間は7月28日から週4日、9月29日から毎日運行となる(Table13に詳細記載予定)。
- 【開通/開業】iryoは2023年6月1日からマドリード〜アリカンテ間に2往復を導入した。
- 【軌道工事関係】ウエスカ〜カンフランク間の路線は、2023年6月19日から2024年5月までの間、軌道工事のため閉鎖される。
- 【軌道工事関係】2023年6月1日から、マドリード〜セビーリャ間の高速路線で軌道工事が開始され、単線運行や速度制限により、所要時間が増加し、運行本数も減少している(Table660)。
2023年7月
- 【開通/開業】Ouigo(ウィゴー)はマドリード〜セビーリャ間のサービス導入を2024年後半まで延期した。また、2024年夏までにマドリード〜ムルシア間を1日2往復運行する予定。
- 【ダイヤ変更】2023年7月1日から、マドリード発ハエン行き朝のメディア・ディスタンシア(MD)は、従来週末のみ異なるスケジュールで運行されていたが、今後は毎日同一スケジュールで運行される。昼過ぎの折り返し便の時刻も同様に統一された(Table661)。
2023年8月
- 【開通/開業】バルセロナ〜リヨン間およびマドリード〜マルセイユ間にAVEが導入された後、スペイン国鉄はパリ〜マルセイユ間にもリヨン経由のAVEを導入する予定である。さらに、バルセロナ〜リヨン間をパリまで延長運転する計画もある。
- 【軌道工事関係】2023年9月3日から、バレンシア〜アリカンテ間で軌道工事が実施され、所要時間が延びる。
- 【軌道工事関係】2023年6月1日から続くマドリード〜コルドバ間の高速線の軌道工事は、当初9月30日までに完了予定だったが、10月16日まで延長されている。
2023年9月
- 【開通/開業】高速列車運営会社iryoは、2024年9月までのマドリード〜バルセロナ間、セビーリャ間、マラガ間の予約受付を開始した。
- 【ダイヤ変更】2023年10月17日から、マドリード〜セビーリャ間でAVEが増便される。
- 【軌道工事関係】アンテケーラ・サンタ・アナ〜アルヘシラス間の軌道工事完了を受け、2023年10月17日からマドリード〜アルヘシラス間のインターシティ列車が運転再開される。
2023年10月
- 【ダイヤ変更】2023年12月10日から、Ouigoはマドリード〜バレンシア間に2往復、マドリード〜アリカンテ間に1往復を追加運転する予定。
- 【ダイヤ変更】グラナダ〜マラガ間、グラナダ〜セビーリャ間のAvantは全列車がアンテケーラAV駅に途中停車するように完全に再構成され、パンデミック以降運休していたグラナダ〜セビーリャ間の第4便も復活した(Table678a)。
- 【プロモーション】RENFE(スペイン鉄道)は、AVE、Avlo、Alvia、Euromed、インターシティの運賃を7ユーロから提供する。予約は10月10日まで、利用は10月23日からとなる。
- 【軌道工事関係】現在行われていたマドリード〜セビーリャ間の工事は2023年10月16日に終了し、翌日からAlvia、Avlo、AVE、iryoの各高速サービスが再開される。バルセロナ〜セビーリャ間およびバルセロナ〜バレンシア間の運行についても、同日に時刻変更が実施される。Table660の記載時刻は10月17日以降有効であり、それ以前は旧版を参照する。
2023年11月
- 【開通/開業】RENFEは、レオン〜ヒホン間で建設中だった全長24キロのパハレス・ベース・トンネルの開業日を11月30日と発表した(Table685)。この日以降、マドリード〜ヒホン間の所要時間は最大70分短縮される。12月号(冬号)では、新ダイヤを全面的に掲載予定である。
- 【ダイヤ変更】ポルトガルのエントロンカメント発バダホス行き朝の地域間列車は、出発時刻が19分繰り上げられたダイヤとなり、リスボンからの旅客はより早い列車で乗換が必要となる(Table46、677、691)。
- 【ダイヤ変更】Ouigo(ウィゴー)は、2023年12月10日からマドリード〜バレンシア間で2往復、マドリード〜アリカンテ間で1往復を追加運行する(Table668)。
- 【軌道工事関係】マドリード〜アルヘシラス間のインターシティは、アンテケーラ・サンタ・アナ〜アルヘシラス間の軌道工事完了により、10月17日から運転を再開した。また、セビーリャ〜マラガ間の中距離列車(MD)は大きく変更されており、Table673に反映されている。
2023年12月
- 【開通/開業】マドリード〜ムルシア間のAVEは改編され、この路線にはローコスト高速列車Avloが1日1往復新規運行を開始した(Table668)。
- 【ダイヤ変更】Ouigoは、マドリード〜バレンシア間に1日2往復、マドリード〜アリカンテ間に1日1往復の高速列車を増便した(Table668)。
- 【軌道工事関係】オウレンセ〜モンフォルテ・デ・レモス間は、2022年11月から軌道工事のため閉鎖中で、当初は2023年7月に再開予定だったが、現在も閉鎖が続いており、2024年4月の再開が望まれていると報じられている。
- 【軌道工事関係】サン・アンドレウ・アレナル〜ビック間での工事は2024年2月まで実施されており、その間グラノラーズ〜カノヴェレス駅間は代行バスで運行されている(Table656)。
以上が2023年12月までに配信された情報でした。
スペインの高速鉄道、列車種別について、抜粋してまとめたページはこちら