日本の鉄道で運転された開業・周年記念号で時刻表掲載されたものを取り上げています。
第89回目はJR東日本が運行した、上越線の開業100周年記念列車についてまとめてみます。東京と新潟を最短距離で接続するために建設された路線ですが、建設は北から上越北線、南から上越南線として延伸を繰り返し、最終的に1931年に全線開業となります。一番の難工事だったと思われるのは清水トンネル建設だったことでしょう。全長9,702m。開業当時は日本で最長の鉄道トンネルでした。
ブログ筆者と上越線のつながりといえば、水上から南下するSL列車に乗車しましたね。2018年10月だったかな。今回取り上げたD51形蒸気機関車牽引のSL YOGISHAみなかみ号の写真もスナップとして紹介させてください。
それにしても今となれば、SL列車といえば上越線の独壇場といった感じになってきましたね。基地のある高崎を起点にしており、沿線の観光資源とリンクして閑散線区の集客に貢献しています。
そのほか、この線区で普通列車の運用についている211系はまだまだ現役です。一般の乗客からは「新車入れてよ」ってこれが聞こえる気がします。。
周年記念の概要
上越線開業周年記念
対象物 |
JR東日本 上越線 |
所在地など | 高崎〜宮内間 162.6km |
歴史の起源(概要) |
1921年7月1日 新前橋〜渋川間が開業(上越南線として)・・・新前橋〜渋川百周年記念号の起点 1924年3月31日 渋川〜沼田間が開業。同時に敷島駅・岩本駅・沼田駅が開業・・・SL敷島・沼田百周年号の起点 1931年9月1日 水上〜越後湯沢間延伸開業し全通 |
ちなみにこのシリーズ内では、すでに上越線の80周年を取り上げております。こちらもあわせてご覧ください。
臨時列車の運行概要
快速 新前橋~渋川百周年記念号
運転区間 | 高崎→水上 ※片道のみ | |
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2021年7月3日のみ |
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使用車両・編成 |
12系5両編成、牽引機 D51形蒸気機関車498号機 こちらのページを参考にしました |
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列車番号、運転ダイヤなど |
高崎発9:56 → 水上着12:50 途中停車駅:新前橋、渋川、沼田、後閑 |
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備 考 | 全車指定席、ヘッドマーク掲出あり |
上毛新聞ニュース動画でこの列車の出発式の様子がおさめられていましたので、ぜひ紹介させてください!
快速 SL敷島・沼田百周年号
運転区間 | 高崎〜沼田 | |
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2024年3月31日のみ |
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使用車両・編成 |
旧型客車4両編成 牽引機C61形蒸気機関車20号機 EF65形電気機関車501号機(高崎発は後補機、沼田発は前補機) こちらのページを参考にしました |
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列車番号、運転ダイヤなど |
9731レ 高崎発 9:56 → 沼田着11:35 9732レ 沼田発15:48 → 高崎着17:14 途中停車駅(高崎起点):新前橋、渋川、敷島 |
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備 考 | 全車指定席、ヘッドマーク掲出あり |
当時の時刻表紙面での臨時列車
快速SL敷島・沼田百周年号が掲載された高崎線、上越線の下り紙面から。
高崎発の上越線でのSL列車で沼田行となるのはレアな設定でしょう。ここには明記されていないのですが、おそらく沼田駅到着後は水上まで回送され、蒸気機関車の方向転換を転車台でおこなっているのでしょう。それにしてもこの上越線のSL列車名や運転区間のバリエーションがあまりにも多いので、機会があれば時刻表でたどりながらまとめてみたいですね。
JTB時刻表2024年3月号より
本日は以上です。
参考資料 JR時刻表、JTB時刻表、JR全線全駅 弘済出版社
参考サイト 上越線、沼田駅、水上駅(ともにWikipedia)