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  運転ダイヤ(ゆき、各年時刻表より)

 

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​​​​シュプール白馬・栂池号【ゆき(’94〜)】

​​​​シュプール白馬・栂池号【かえり(〜’93)】

​​​​シュプール白馬・栂池号【かえり(’94〜)】

 

1988、89年のゆき(京阪神発)

運転本数は運転初年度1往復から、一気に5本のダイヤが設定されます。ご覧のとおり5本が毎日運転されるわけではなく、「毎日運転」「週末のみ運転」「繁忙期のみ運転」と大別できます。同じ号数でも発着駅、運転スケジュールが細かく設定されているのが白馬・栂池号の最大の特徴であり、魅力です。

始発駅は、運転初年度は西明石発から、2年目から神戸、姫路、岡山と大幅リニューアルされています。

そのほかダイヤの特徴ですが、7号(各駅停車)、9号(快速運転)が大糸線内が普通列車扱いで運転される件が挙げられます。お気づきのとおりどちらもディーゼル列車です。大糸線内がプッシュプル運転されている機関車牽引の場合、こまめな停車は向かないことが要因だったのでしょうか。また、’89の1号の南小谷到着時刻が4時台となっているのは「あんまりにも早くない?」ってことだったのか、次シーズンからは5時台到着に修正されています。

 

 

1990年のゆき(京阪神発)

運転本数は’89からわずかに増え片道6本のダイヤが設定されます。

1号の年末年始運転には、サロンカーなにわ&ゆうゆうサロン岡山が、隔日で運用に入るという異例の対応が取られました。そのほか米原経由便(3号)ですが、通過していた敦賀〜富山間の主要駅に停車するダイヤに変更されています。

 

 

1991年のゆき(京阪神発)

このシーズンから11号が和歌山発になっています。和歌山から大阪への運行ルートは阪和線→大阪環状線→梅田貨物線→新大阪が採用されました。

敦賀〜富山間の主要駅への停車ですが、米原経由列車に絞られました。かといって通過となった5号は速達性が上がったわけではありません。

 

 

1992年のゆき(京阪神発)

ダイヤ上、ゆきは7本と1本追加で設定されましたが、9号と11号は運転日によって始発駅が異なるだけで、新大阪以東でいえば6本となります。

’91と比較して、ダイヤがスッキリしたように見えるのは、従来ダイヤ改正前後で微ずかながら修正が発生していないためです。時刻表に現れていないですが、1号は神戸〜糸魚川間で、シュプール苗場・湯沢号と併結運転しています。京阪神エリアの逼迫するダイヤを縫って新列車を設定する工夫でした。

 

 

1993年のゆき(京阪神発)

大糸線内が普通列車扱いになる列車が、2本から3本(5、7号)に増えています。趣味的な話ながら、9号と11号の南小谷到着時間ベースで、9号到着の10分程度後に11号が到着する「スキー列車の到着ラッシュ」が、平時の大糸線では考えられない風景で興味深いです。

 

本日は以上です。

 

 

過去のシュプール号はじめ、日本のスキー列車の歴史をまとめた一連のブログはこちらからご覧になれます。あわせてよろしくお願いいたします。

 

参考資料 JTB時刻表、鉄道ダイヤ情報(シュプール号運転情報)