2022年前半のテーマの一つ、「日本の博覧会関連の臨時列車」を取り上げています。

 

第25回目は、1994年に和歌山県で開催された世界リゾート博の臨時列車についてまとめてゆきたいと思います。

 

和歌山県の博覧会臨時列車については、以前「南紀熊野体験博」でも取り上げました。

 

 

  博覧会の概要

 

この博覧会に関しては、Wikipediaを参照させていただきました。

会 期 1994年7月16日 〜 9月25日
来場実績 294万人 ※Wikipediaより
会 場

和歌山マリーナシティ(和歌山県和歌山市)

 

なお、この博覧会は、ジャパンエキスポの4回目として開催されています。

 

以下、Wikipediaから引用。ハコモノ博覧会で予想外に成功した、という後世に美談としての語り継がれてしまう厄介な博覧会だったようです。

和歌山市沖に造成した人工島『和歌山マリーナシティ』で開催された体験型の地方博覧会である。計画自体がバブル崩壊前のものであり、地元からは失敗するとの声も多かった。また関西国際空港の開港が博覧会開幕に間に合わないこともマイナス要因といわれた。しかし、開幕当初こそ人出は少なかったものの、閉幕してみればわずか3ヶ月の開催期間にも関わらず、見込み予想150万人のほぼ倍に近い294万人もの入場者が訪れる(特に最終月の9月には約140万人が訪れる大盛況であった)など、当時成果が振るわなかった地方博においては大成功した例とされ、地方博として当時最高の黒字額を計上した。

 

 

  臨時列車の運行概要

 

快速 世界リゾート博号

運転区間 大阪・天王寺 〜 海南 ※大阪環状線、阪和線経由
運転日 7月16日 〜 9月25日の毎日 ただし日曜日のみダイヤ変更あり
使用車両・編成

221系電車4連 ※ウェブ上の写真情報から

運行
ダイヤ
※7月号掲載ダイヤより
【ゆき】平日・土曜ダイヤ
1号 大阪発9:02 → 海南着10:36
3号 天王寺発14:02 → 海南着15:05

【ゆき】日曜ダイヤ
1号 大阪発8:58 → 海南着10:15
3号 天王寺発14:02 → 海南着15:05

【かえり】 ※平日・土曜、日曜の差分は途中駅の発着時刻のみ微調整あり
2号 海南発16:16 → 大阪着17:45
※4号の設定なし


※10月号掲載ダイヤより
【ゆき】平日・土曜ダイヤ
1号 大阪発9:02 → 海南着10:31
3号 天王寺発13:40 → 海南着14:51

【ゆき】休日ダイヤ
1号 大阪発8:27 → 海南着9:48
3号 天王寺発14:02 → 海南着15:05

【かえり】 
2号 海南発15:55 → 大阪着17:26
※4号の設定なし


途中停車駅(ゆき、かえり共通、大阪からの順)
西九条、弁天町、新今宮、天王寺、堺市、鳳、和泉府中、東岸和田、熊取、日根野、和泉砂川、和歌山
 
備 考  
 
 
快速世界リゾート博号以外にも、列車名なしの臨時快速列車が下記区間で運転されていました。
  • 和歌山〜海南間 ゆき 3本、かえり 2本
  • 王寺→海南、海南→五条(和歌山〜海南間快速) 合計1往復

運転日:会期中毎日運転

 

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

1994年7月号の付録ページから。前述の通り、無名の臨時快速も海南〜和歌山間を中心に設定されていました。

JTB時刻表1994年7月号より

 

本日は以上です。

 

まとめページはこちらから

 

参考資料:JTB時刻表1994年7月号、10月号

参考ページ:博覧会、世界リゾート博(ともにWikipedia)