Trans Europ Express(TEE)を、当時のトーマス・クック鉄道時刻表の紙面から振り返る企画です。
11回目は、レンブラント(Rembrandt)号です。ドイツのTEE列車として有名なラインゴルト号の対抗馬として設定されたのですが、ラインゴルト号ほどではないものの、ヘルヴェティア号との車両交換やエメリッヒでの増解結は趣味的は大変興味深い列車です。なお、ユーロシティとして活躍している時代の時期は下記リンクからご覧いただけます。
列車名の由来は?
運行されていた国 オランダ、西ドイツ
運転時期と区間
1967年5月28日〜 アムステルダム〜ケルン〜マンハイム〜シュトゥットガルト〜ミュンヘン
1980年6月 1日〜1983年5月27日 アムステルダム〜ケルン〜ダルムシュタット〜シュトゥットガルト
インターシティーに格下げ、その後ユーロシティーでも活躍した
使用された車両、編成
客車列車
【西ドイツ】
ラインゴルト型客車 1967年 5月28日〜
1967年運転開始当時の編成:11列車(北行)については、ミュンヘンから順に、Av(コンパートメント車)+Av+Ap(オープン座席車)+WR(食堂車)の4両編成でミュンヘンを出発。途中マンハイムで、チューリッヒからのTEE 77(へルヴェティア号)と2両の車両交換を実施して6両編成で再度北上。そしてドイツ・オランダ国境エメリッヒでは先頭と最後尾2両の合計3両が切り離し。終着アムステルダムには2両のAp(オープン座席車)と食堂車の3両編成で到着していました。対向列車もエメリッヒでの増結、マンハイムでの車両交換と、DBネットワーク内のTEE列車間での共通運用スケジュールは複雑であり、同時に機能美を感じさせるものです。ちなみにマンハイムでの車両交換は1971年夏ダイヤで取りやめになっているようです。
1976年の編成:オープン座席車とコンパートメント車各1両の2両がアムステルダム発着、ミュンヘン〜エメリッヒ間付属編成5両(バー、食堂車、コンパートメント車2両+オープン座席車1両)の7両編成で運転され、加えて月~金曜のみ、シュトゥットガルト〜エメリッヒ間でオープン座席車1両が増結。
なお、1978〜79年冬ダイヤでは、エメリッヒ以南という限定ながら最大14両編成で運転された記録もあるようです。
1980年夏の編成:シュトゥットガルト止まりとなった80年夏ダイヤでは、アムステルダム〜シュトゥットガルト間がオープン座席車とコンパートメント車各1両と1等車・バー合造車1両の3両編成と、エメリッヒ〜シュトゥットガルトの増結1両(コンパートメント車)(TEE 11 月~金のみ2両)のみとなります。
牽引機
【オランダ】
1100型直流電気機関車
アムステルダム〜エメリッヒ間の運用にはいっていました。
【西ドイツ】
103型交流電気機関車
エメリッヒ以南、ドイツ国内で運用にはいっていました。
実際の時刻表紙面
今回は以上です。
すでに取り上げたTEE列車の一覧ページです。こちらもご参考ください!
参考資料:
・Cooks Continental Timetable August 1969 ほか
・Das Grosse TEE-Buch 40 Jahre Trans-Europ-Express /Jörg Hajt/HEEL 1997年
・TEE, la légende des Trans-Europ-Express : entre luxe et grande vitesse/Maurice Mertens、 Jean-Pierre Malaspina/LR PRESSE 2007
・TEE Zuge in Deutschland/Peter Goette/EK-VERLAG 2008
・Die Geschhichte Des Trans Europe Express /Maurice Mertens、Jean-Pierre Malaspina 2009
参考サイト:TEE、インターシティー(ドイツ)(ともにWikipedia),Rembrandt(train)(Wikiwand)、welt-der-modelleisenbahn.com
ページ内写真:Flickrのリンクより
カバー画像:Deutsche Bahn AG, converted by , Public domain, via Wikimedia Commons
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