G. ヘンデル:歌劇「セルセ」 HWV 40より「オンブラ・マイ・フ」 | Spinnaker's Music Clipboard

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クラシック音楽をこれからお聴きになりたい方々に向けて書き綴った「クラシック音楽ご案内」ブログです。どうぞご厚誼の程よろしくお願い致します。



アルト:サラ・ミンガルド(Sara Mingardo)
伴奏:Accademia degli Astrusi
指揮:フェデリコ・フェリ(Federico Ferri)

サラ・ミンガルドさん (1961年3月生)は、1980年代からコンサートやオペラで
国際的なキャリアを積んできた有名なイタリアのクラシック・コントラルトです。

「オンブラ・マイ・フ」は、ヘンデルの作曲したオペラ『セルセ』第1幕冒頭のアリア。
ペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)によって歌われます。調性はヘ長調。
詩は、プラタナスの木陰への愛を歌ったもの

Ombra mai fu  かつて、これほどまでに
di vegetabile,   愛しく、優しく、
cara ed amabile, 心地の良い木々の陰はなかった
soave più

ヘンデルは、没後も名声が落ちませんでしたが、レパートリーに残ったのはごく一部の
作品だけ。
オペラ作品はほとんど忘れさられ、『セルセ』もその例外ではありませんでしたが、
この「オンブラ・マイ・フ」だけが19世紀に「ヘンデルのラルゴ」の名を与えられて
愛唱されるようになりました。


日本にては、この曲を おごそかに、まるで神の所業を讃えるかのように謳われることが
多いと思いますが、サラ・ミンガルドさんは、喜怒哀楽でいうと「楽」:楽しみ愛でるかのように歌われます。

私スピンは、そのような歌い方が好きなのです。
会場につめかけた大勢のお客様の拍手が、頷けるのです。


サラ・ミンガルドさんに出会った曲は、コチラです。ご記憶がおありですか?



先日、お届けした アンネ・リ-セ・ポリクロペクさんによる ビバルディのグローリア
第10曲ですゥ (o^―^o) 

アンネ・リーセさんの歌い方は、サラ・ミンガルドさんにそっくりで、目標にしているように思えます。

西洋でも、先人を慕い、目指すのですネ。その西洋を真似ようでは、ありませんか…