【17時30分からなのに17時15分からTVの前で、じーっと待っていたこと】4~5歳 | 鈴木正人の自伝「まぁいいっか!」

鈴木正人の自伝「まぁいいっか!」

重度の身体障害がある鈴木正人(すすきまさひと)のブログ
1972年生まれ、三重県松阪市に暮らしています。
普段僕は車イスで生活をしています。
自分のこれまでの人生をまとめてみました。

僕が4~5歳の頃、三重テレビでは17:30から番組が始まった。今はずっと放送しているけど、当時はこの時間にならないと番組が始まらなかった。時間になるまでは、三重テレビのマークだけしか画面に出てこない。まだかまだかとテレビ番組が始まるのを待った。

 

僕はテレビをつけることができないので、前もっておおばあちゃんにこのチャンネルをつけてもらっていた。いざというときに人がいないので、ずっとつけっぱなしになっていた。当時はリモコンというものがなく、テレビについたボタンだけでチャンネルを替えていた。今ではヘルパーにチャンネルを替えてもらうことができるけど、当時は僕だけがテレビの前にいて、好きにテレビのチャンネルを替えることができなかった。

 

母、おばあちゃん、おおばあちゃんの三人は、家にはいるけど、ずっと何か家事をしていた。洗濯物を干したり畳んだり、夕飯を作ったり。父は19時にならないと帰ってこない。僕がテレビの前にいるとき、家族の中に何もしていない人、介助をしてくれる人がいた日はラッキーだった。だいたい、呼んでも誰も来ない。だから、テレビの前で一人、キカイダーが始まるのをじっと待っていた。誰かが、もしくは自分が「チャンネルを替えて」と言うまで、僕はずっとテレビで同じチャンネルで番組を観続けていた。

 

だからこそ、自分で好きな時、好きなチャンネルに替えられないのがじれったかった。僕のそばには、ずーっと人がいないもんでチャンネルを替えられなかった。僕の腕が自由に動かせたら、チャンネルを替えることができるのに。どちらにしても、リモコンというものも当時なかったから、替えることもできなかっただろうな。今は、ヘルパーもいるし、アンコウを使ってリモコンでチャンネルを替えることができる。今となっては昔のことだが。

 

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