いのちの戦場 -ナイジェリア1959- | まろんぱんのあれ

いのちの戦場 -ナイジェリア1959-

監督:フローラン・シリ
音楽:アレクサンドル・デスプラ
脚本:パトリック・ロットマン
キャスト:ブノワ・マジメル(テリアン中尉)/アルベール・デュポンテル(ドニャック軍曹)/オーレリアン・ルコワン(ヴェルス少佐)/モハメッド・フラッグ(捕虜)/マルク・バルベ(ベルトー大尉)/エリック・サヴァン(拷問官)/ヴァンサン・ロティエ(ルフラン)/etc


ストーリー
1954年から1962年に起こった「アルジェリア戦争」を題材にした話。1959年のカビリア地方の山岳地帯では、フランス軍とFLN(アルジェリア民族解放戦線)との激しいゲリラ戦が繰り広げられていた。そこに不幸なミスにより亡くなった前任者の代わりに、フランス軍のテリアン中尉は赴任してきた。そこでは、今までの常識が通じない荒んだ戦場だった。FLNのフェラガ達ゲリラには、捕虜の権利何も無いのである。拷問や虐殺の不の連鎖のみである。


まろんぱんのあれ-いのちの戦場


フランスがフランスの言い訳を弁解しているような内容だった。しかしこの戦争について問題点を知っていくとまた違った見方ができると思います。この戦争の初期の頃である市内戦のテロ活動の映画である「アルジェの戦い 」を見ていただければわかるが、フランス軍の将軍は言う、テロリストを捕まえるのには拷問は必要であると。またフランスに対する憎しみの一つとして、あげられるのが第二次世界大戦での出来事だと思います。同じ兵士であるはずなのにフランス人兵士と殖民地出士兵士での差別。この事については、「デイズ・オブ・グローリー .」でよく描かれております。この2作を見るだけでもいかにフランスがアルジェリアにしてきたか多少なりとも理解できると思います。132年間続いた殖民支配にこういった仕打ちが幾重にもあったことは容易に想像ができます。そしてフィラガ達(匪賊)が悪化していったのは言うまでもないと思いました。

またこのアルジェリア戦争についてはとても複雑な点が多く、それを2時間にまとめたためか、何も知識無しに理解しようとするのは難しいと思います。知識がない状態で見てしまうと、フェラガ達ゲリラが悪魔の様な行いをするから、自分たちの精神が病み、今度は自分たちが同じ過ちを犯してしまうと。なんだかんだでフランスを正当化するような内容に読み取れてしまったのが惜しい点でした。
ランス兵士、フェラガ、村民とそれぞれが色々と交じり合います。アルジェリア人は、フランス側についたり、独立のためフェラガ側についたりと。村民はその間で生きており、お互いにいい顔をするためどんなときも瀬戸際で生活している。そのバランスを崩すとどちらか滅ぼされてしまう。

この映画が公開されることによって、こういった過去の戦争のこと。またそのことを知るきっかけになりました。なので私的にはとても良い映画でした。


またこの映画の音楽担当は、ベンジャミンバートン と同じアレクサンドル・デスプラです。

結論
アルジェリアとナイジェリアの区別が付きませんでしたが何か。ショック!

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