アルジェの戦い | まろんぱんのあれ

アルジェの戦い

原題:La Battaglia di Algeri (1965) イタリア・アルジェリア合作映画
監督:ジロ・ポンテコルヴォ
製作:アントニオ・ムーズ
脚本:フランコ・ソリナス
音楽:エンニオ・モリコーネ、ジロ・ポンテコルヴォ
キャスト:ジャン・マルタン(Il colonnello Mathieu)/ヤセフ・サーディ (Saari Kader)/ブラヒム・ハジャク (Ali la pointe)/トマソ・ネリ (Il Capitano Dubois)/ファウチア・エル・カデル (Halima)/etc


ストーリー
 元フランス領であったアルジェリア戦争(1954年~1962年)のアルジェでの1954年から1957年までがメインの話です。1954年冬、フランス領アルジェリアのカスバを中心に暴動が起きた。アルジェリア独立を願いレジスタンス運動が盛んになってきた。彼らの活動は、フランス地区への爆弾テロによる破壊である。それを重くみたフランス政府は1957年10月、空軍であるマシュー将軍を指揮官に鎮圧にあたる。


まろんぱんのあれ-アルジェの戦い

 この映画は1967年公開と古い映画ですが、最近映画館で見たので書かせてもらいます。まずこの映画は白黒映画になります。この映画は、イタリアとアルジェリアの合作作品であり、フランスではないというところです。アルジェリア戦争自体を、フランスが正式の場で戦争と認めたのは1999年になってからであり、封印したい戦争だった。そのためか教科書にあまり載ることもなくよく知らない方が多いと思います。
 話はレジスタンス言い換えれば、テロリストの首謀者であるサアリや、アリの視点からと、フランスサイドのマシュー将軍の視点からで描かれております。印象的だったのは、テロリスト達は、普通に巡回している警察官を突然鉄砲で襲撃して殺していく。ある日、競馬場で爆破テロが起こり、そこの売り子だったアラブ人である子供が、周りの白人に袋叩きにあう。しかしそれを必死になり白人の警察官が助ける。


 音楽ですがどことなく印象が強いなと思ったところ、イタリアで有名なエンニオ・モリコーネが担当しています。不滅の名作である「ニュー・シネマ・パラダイス」や「海の上のピアニスト」と同じ方である。

 

 歴史は繰り返すではないのですが、50年前の出来事にも関わらず、今も同じような事が繰り返されているなと思った。この映画だけでは、独立のためだけに、テロリズムを行ったというような、何か活動思想に対しての情報が足りないような感じがした。確かに活動家たちへの締め付けや処刑などはあったが、そこまで強く描かれていなかった。白人だからアラブ人だからなどの差別があまり描かれていなかった。しかしアルジェリア戦争に対する数少ない映画の一つで今見ても興奮する昔の傑作だと思います。


結論
白黒映画のため、白人か有色人種か区別が難しい。


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