防波堤について | 研のゲイ術的生活

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研の平凡なゲイ的生活を(ときおりは赤裸々に)語るブログ。



もう二年前になるが、亡母のことというより、亡母の作ってくれた料理が思い出されてならない。

命日が近いからだろうか。

秋空のせいなのか。

猛烈な太陽フレアのせいなのか。

母の料理はもちろん普通の家庭料理だが、そういうのは店に売っていないから、もう二度と食べられない。

ゲイの場合、男と同居していて、その人が料理をすることがあるだろう。

その場合、同居相手、パートナーが、いわば防波堤となり、亡母の料理は茫茫たる記憶となり、思い出しにくい。

パートナーの有無に関わらず、一人暮らしはそういう防波堤がなく、なかなかつらい。