最近、面白い言葉が出回ってるなと感じたのが「風呂キャンセル界隈」って言葉で、それだけだと何の事か意味不明だけど、どうやら風呂嫌いの事らしい。
ネットで拾った記事によると、アイドルグループ・にっぽんワチャチャの鈴木Mobと言う女子が、自身の風呂事情について語ったらしい。8月2日放送の『ABEMA Prime』と言う番組に出演し、その時点で4日ほど風呂に入らず、シャワーも浴びていない。番組MCの益若つばさが体臭のチェックをした所、「汗の匂いを感じる気がするが、近づかないと分からない」と感想を述べた。
年齢や新陳代謝にもよるんだけど、3日~4日入らない程度じゃ、そんなに強い体臭は匂わない。人間の体臭が臭い時期って、おそらく思春期の頃で、中学から高校くらいが一番匂いが強まる時期じゃないかと思う。年齢が上がっていくにしたがって体臭は弱まって、40代にもなると不快な匂いもしなくなる。加齢臭って言うのは中傷のネタになりがちなんだけど、個人的には嫌な臭いって感じじゃない。むしろ、何処か懐かしさや哀愁を感じてしまう。
鈴木Mobと言う子の言葉を引用してみよう。
「お風呂に入るよりも、入らないメリットの方が多い。入浴しないと、体力を使わないし、自然に優しい。そして、とにかく髪の毛を乾かす工程が面倒くさくて、これを考えるとお風呂までの道のりが遠く感じる」
「お風呂に入っているフリをしたら、バレない」
「頭皮をかいてしまうとフケが出てくるので、頭は触らないことを習慣づけている。体は毎日ボディーシートで拭き、石けんの香りがする香水をする。そして、アイドルの仕事をする前日は、必ずお風呂に入るようにする」
言ってる事は判る気がする。つまり風呂の中での作業工程が面倒臭いと言う訳で、癒しの為に入ってるのに、どうして疲れなきゃいけないのか?と彼女は主張してるんだと思う。そこを踏まえて、必要に迫られれば、風呂に入るようにしていると。
これに関して私自身、今は辞めてるんだけど、20代の頃、風呂で出来そうな事を全部やっていた経験がある。体を洗い、頭を洗い、顔を洗い、歯を磨き、髭を剃る。これ全部やってると1時間以上掛かった。30代に入った頃、このやり方をやってたら段々のぼせている自分に気付いてヤバいと思い、歯磨きと髭剃りは別々にするようになった。歳を取ってくると長風呂が辛くなってくるのである。だから自分独自の工夫をするようになる。
日本人の風呂の習慣って、一日の流れの中にスケジュール的に組み込まれていて、脅迫的な所が確かにある。多分、習慣的に風呂に入る事によって、何故、自分は風呂に入るのか?って言う自問自答も考えなくなって、何となく入ってると言う感覚が強くなるんだと思う。特に子供なんかは親から「早く風呂に入りなさい」と促されるから仕方なく入る。親が何も言わなければ入らないのかもしれない。実際、子供の方から積極的に入りたがる光景を見た事が無い。入れと言われるから入る。
風呂キャンセル界隈の若い子が急増してる背景に、小さい頃、煩く風呂に入れと言われてこなかった家庭で育ったのかもしれない。
風呂に毎日入るのは健康に悪いと言う説もある。特に皮膚に良くない。皮膚には皮脂と言う微量の脂が分泌してて、これが減ると乾燥肌になる。毎日、風呂に入ってゴシゴシ洗ってる人は皮脂が削り落ちて痒くなる人も居る。人に対するエチケット云々を取っ払って理論的な部分で突き詰めていけば、風呂は三日に一度くらいがベストな様な気がする。
この記事の最後が面白い。司会の益若つばさと鈴木Mobのやり取りを引用する。
益若:「私は1日のいろんなモノをリセットするために、その日の終わりには必ずお風呂に入りたい。私にも、お風呂が面倒くさい時期はあった。その気持ちが変わったきっかけは、2年前に仙骨を骨折して寝たきり状態になったこと。介護をしてもらいながら生活をしていると、歩けることやドアを開けられること、駅の階段を降りることなど、これまでどこか面倒に感じていたことがぜいたくに思えた。お風呂もそのうちの1つで、1週間に1度だけの入浴から、当時の私は生きる希望を見出していた。私みたいにお風呂の尊さに気づいたら、大好きになるのかも。『入っちゃダメ』と言われたら、逆に入りたくなるのかもしれない」
鈴木「確かにそうかもしれないが、私はずっとお風呂に入らずにいられると思う(笑)」
益若の長い感動秘話を、この一言で終わらせた鈴木。もう説得は無理だねw





