こんにちは

まーにゃですニコ


今日は江戸時代の食事の話です🍙



食養生とは


江戸時代は

一人一日二合から三合のお米を食べていたそう。

漬物や味噌汁の他におかずは少量。


江戸時代から見たら、

現代人は運動量と睡眠時間の少なさと、

おかずの多過ぎにびっくりするでしょうねてへぺろ


医療や衛生が未発達だった江戸時代は、

自分の身体を自分で守るために「食養生

という方法を実践していたそうです。


食養生には「身土不二」という言葉があります。

生まれ育った土地でとれる食材を食べることが、

一番体にいいという考え方です。




日本人に合った食事は、

玄米・麦・そば、雑穀などの穀類や豆類を主食とし、

季節の野菜、果実、海藻、小魚などを、

副食とする食事が理想的とのこと。




ダートマス大学の

ナサニエル・ドミニー博士の研究チームは、

2007年、「アミラーゼ遺伝子」は

民族によって違いがあることを発見しました。


アミラーゼとは炭水化物(でんぷん)を分解して

糖にする酵素です。


世界のさまざまな民族の唾液を調べ

日常的に炭水化物をあまりとらない民族は、

アミラーゼ遺伝子の数は平均して4~5個。

でも、

日本人は平均で7個も持っていたそうです!


日本人は、炭水化物の分解の効率がよく、

体が糖をスムーズに活用できているため、

炭水化物を摂取しても、

他の民族に比べて太りにくいのだそうです。


さらに、

明治以前の日本人の腸には、

低タンパク質の質素な食事に対応する為に、

今の日本人からは失われた特別な腸内細菌がいて、


主食の澱粉をアミノ酸に代謝することで、

澱粉から筋肉をつくれる能力があった、

という説もあります。


冷飯の効果


江戸時代は

普通、ご飯を炊くのは朝の1回だけだったそう。

江戸時代後期の風俗百科『守貞謾稿』によると、

江戸の庶民の食事は

朝食ホカホカご飯と味噌汁、

昼食冷や飯と野菜もしくは魚などのおかず

夕食お茶漬けと漬物

と、こんな感じだったそうです。



朝にご飯を炊けば、昼と夜はお櫃に移して、

水分を飛ばした冷や飯を食べることになります。


文教大学教授で管理栄養士の笠原誠一先生は

この冷や飯の健康効果について研究されていて、


笠原先生の著書、

炭水化物は冷まして食べなさい』には、

冷や飯には炊きたてのご飯の1.6倍ものレジスタントスターチ(難消化性のでんぷん)が含まれているため、


冷や飯をしっかり食べていると、

食物繊維が直腸にまで届いて、


善玉菌のエサになってくれるため、

効率よく腸内環境を整えてくれ、

腸活」になると記されています。


一見質素に思える江戸時代の食事内容ですが、

現代人からは考えられないほど、

身体能力の高い人が多くいたそうで、

例えば、

飛脚は手紙を届ける為に

1日に200kmも走っていたといいますびっくり



改めて日本人に合った食事を

見直したいと思いましたラブ











こんにちは

まーにゃですニコ


今日は立秋ですが、

暑さはまだまだ続きますね晴れ


夏の大敵のですが、

30度を超えると動きが鈍くなるそうで

25~30度のときが一番活発なのだそうです。


蚊をみかけないなぁと思ったら、

今年みたいに暑いと蚊も夏バテなんですね




江戸時代の蚊対策

江戸時代の夏は今より数度低くて、

東京湾にトドがきたり、

江戸川には鮭が登っていだそうです。

それでも幕末には34度になる日もありました。


江戸時代の人たちも夏の蚊には

だいぶ悩まされていたようです。


 蚊遣り豚


江戸時代には、まだ蚊取り線香はなく、

蚊遣り(かやり)」を使っていました。


どこの長屋にもある一般的な生活用品で

この中に松の葉などを入れて炭で燻(いぶ)します。

松は油を含んでいるので、

まわりの穴から臭〜い煙が出ます。

素朴な豚の形が可愛い🐷

松の葉の他にも、

ヨモギの葉や青葉なども燃やしたようです。


  蚊帳


落語や歌舞伎にも、蚊帳が登場するほど、

江戸時代の夏に蚊帳は欠かせませんでした。



この絵は、部屋の四隅に固定した留め具に、

蚊帳を掛けて広げて吊るしているところです。

布団をすっぽりと覆います。


エアコンのない江戸時代には、

窓を開けて風を通して涼を取るので、

どうしても蚊などの虫がが入ってきてしまいます。


蚊帳の中に蚊を入れないようにして、

その蚊帳の中に入って寝れば、

蚊の被害に合わずに寝ることができます。


           鈴木春信 『蚊帳を出る美人』


 蚊帳売り



江戸では旧暦の4月~7月が夏なので、

4月になると蚊帳売りが江戸市中を回っていて、

蚊帳ぁ、萌黄(もえぎ)の蚊帳ぁ」という、

独特の掛け声は江戸に初夏を知らせる風物詩でした。


江戸時代には庶民にも普及しましたが、

蚊帳はまだ高価なものでした。


損料屋というレンタル店で蚊帳を借りたり、

夏が終わると蚊帳をに入れたりして、

節約しながら使っていたようです。

無駄がないですね照れ



 現代の蚊帳

一時は廃れた蚊帳ですが、

最近、また見直されているようです。


「大人のOFF」2007年9月号 掲載された菊屋の麻の蚊帳


現在市販されている蚊帳の素材は、

麻100パーセントの本麻、

レーヨンと麻が混綿された両麻、

綿と麻が混織された片麻、

ナイロン、綿など、様々な素材があります、


中でも麻は熱伝導率が低く、

熱を逃がす特徴を持っているため、

特に涼しさを感じる素材なのだそうです。


窓を開けて、

自然の風を感じながら蚊帳で寝る、

なんとも気持ちよさそうですね〜






こんにちは

まーにゃですニコ


現在、サントリー美術館で開催されている

徳川美術館展 尾張徳川家の至宝

観てきました。


尾張徳川家に受け継がれてきた

たくさんの豪華絢爛な至宝たちを

間近で見れて

大興奮な展示でしたラブ


銀溜白糸威具足

兜から脛当に至るまで、

銀と白で統一されていて、

そのなかに萌黄の威糸(おどしいと)や、

日の丸の前立(まえだて)が

鮮やかに映えてきます。


上品さと力強さと華やかさと、

当時の技術のすいを集めた芸術品でした!


尾張徳川家初代義直は

多数の具足を所持していましたが、

特にこの具足を好んでいて、

旅行の際には必ず携帯したと伝えられています。



太刀 銘 長光 名物津田遠江長光

本物の日本刀を初めて見ましたラブラブラブ

殺陣の時に模造刀を使いましたが、

本物は、当たり前ですが神々しかった✨✨


ずっしりと重厚で、波紋は美しく、

ずっと見ていられる!


鎌倉時代後期に備前国(現在の岡山県東部)で活躍した刀工「長船長光」が作刀。


ともとも織田信長の愛刀で、のちに「明智光秀」→家老の「津田遠江重久」→加賀国「前田利常」→5代将軍「徳川綱吉」→ 6代将軍「徳川家宣」→尾張藩4代藩主「徳川吉通」と巡り巡って現在徳川美術館に。


白綸子地鼓に藤・杜若文小袖


尾張徳川家14代慶勝の正室・矩姫の打掛。


白の光沢がある綸子地に、

金糸や色糸の刺繡の鼓・藤・杜若が美しかった!

これ以上ないくらいに豪華絢爛✨

富と権勢を象徴す優雅さと美しさですラブ



千代姫の婚礼道具・国宝「初音の調度」



ずっと見たいと思っていた

三代将軍家光の長女千代姫の婚礼調度、国宝「初音の調度」✨✨✨

その中から今回は、「旅眉作箱」が展示されています。

旅眉作箱は、眉作箱を旅行用にしたもので、

旅先で必要な最小限の化粧道具一式が

効率よく収納されています。

室町時代以来の蒔絵師である、

幸阿弥家十代長重が製作に当っています。


以前に書いた記事です



ピンク薔薇


他にも

茶道具、香道具、能装束、国宝「源氏物語絵巻などなど、尾張徳川家の歴史と華やかで格調の高い大名文化の数々が展示されています。


隅々にまで抜かりなく最高の技術が施されていて

まさに「神は細部に宿る」特別な品々ばかりでした。


9月1日まで開催されています。