今回は波動取りの本筋からはすこし外れ、
わたし自身の思いの軌跡が中心となります。
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19時20分
この寒さの中に居続けるのはホッカイロをもってしても厳しくなってきた。
そうだ、天の川温泉に行ってみようか。
ところが次に思ったのが
でも宿ではお風呂を沸かすっていってたよ、オーナーさんの好意を無にするなんて悪いんじゃない?
それでもやっぱり
温泉に行くと思うと、ワクワクした。
入館19時半まで、閉館20時。迷っている暇はなかった。
・・・どうしよう
問うように見上げたら、清冽な星空。
これを目にしていながら、本心を欺くことは不自然に思えた。
・・・思いのままに。
もう、人の気持ちを慮って自分の感情を殺すようなやり方はすまい。
自分に素直に、人にも自分と同じように真心で向き合うのみ。
だからもう、思いついたことはそのままやってみよう。
そのココロに従って、目と鼻の先の竜宮城、天の川温泉に行く。
浴室のドアを開けたら、ふわ~っと柑橘の香り。 ちょうど冬至で、湯船に柚子が何十個か入っていた。
誰もいない湯船で、ゆっくり手指を解凍した。
宿に戻り、
翌朝のボトル回収に備える。
オーナーには
天の川温泉に入ってきたので、お風呂は大丈夫ですと正直に伝えた。
あ、そうですか~柚子入ってたでしょ、入れるって言うとったからね
で済んだ。
その後である。
昨晩から一人になってなかったので、この辺でさすがに休憩したかった。
記録をまとめる、ブログをあげる。やることもある。
しかしオーナーが話しかけてくる。 昼間話した古代史や民俗学の話題ではなく、彼のそれまでの業績、個人的な思いを一方的に話し始めた。 世界はどうしてこんなに悪い奴がはびこるのか、電通のような大きな組織は汚職ばっかり、天安門事件の後で中国人と話した時に感じた彼らの自由の無さが無性に気になるなど。 まるで酔っ払いのように繰り言を一人で延々しゃっべってるようにみえた。
こちらは簡単ではあるが天河でやる仕事のことも説明したつもりで、その辺気を使って一人にして欲しかったのだが、もう仕事は済んだと思ってるのか何なのか、夜は長いからゆっくり話そうとでもいうような感じで延々としゃべる(酒は、ない)。
1時間が経過したとき、堪忍袋の緒が切れた。
聞いてもしゃーないでしょ、わたしに何と言うてほしいんですかと言ったら、びっくりしたようだった。 まあ怒るくらいのことはしただろう。 いくら親しそうにしても友人ではなく客という一線を越えている。 これがあったから、泊まった場所やオーナーの名前は書かない。
翌日、約束通り下市まで送ってくれたときに
次泊まるときは井頭さん(古い旅館で料金高め)とかどうですか、とか言われた。
言われるまでもないわと思った。
なんでよりによって冬至にこんな・・・と思ったが、
ハッキリ言う、というのが以前のわたしの課題ではなかったか。
先日出てきた、過去生から引き継いできた女性性の問題に、
おっさんが苦手で、男性に嫌と言えずに我慢してしまう、というのがあった。
今回それを解消させてもらえたのだ、そういうことにした。
嫌なことは嫌だとハッキリ言う。
これ本当にたいせつ。
そしてこれは伏線だった。
東京に戻ったあとからわかったのだが、
おっさんが言ってたことは今丹生川上で起きていることそのものだった。
だれかが不正に金銭を得、自分勝手な者に対してだれかが怒っている。
(つづく)
七色の魔術師まーりん