2013年フレッシュ(掛川→京都 364km)【DNF】後編
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4/27~4/28の2日間、2013年フレッシュ の前編 からのつづきです。
名古屋市内を出て、さらに岐阜方面に進みます。
ライトアップしているお城を通ります。まずは小牧城を遠望
(遠望で暗いので、天守閣がぼやけてて、写真では微妙な感じですが^^;)
27日21:04
続いて犬山城。この天守閣はさすがに古来の本物だけあって、風情がありました。
周りには城を望む旅館もあったりして、いい感じ。
で、夜も更けてくると、そろそろ疲れも出て、眠くなってくるのは人の常。
特に私の場合、けっこう身体にダメージが残ったBRM420東京400km清水 の翌週+前夜4時間睡眠、ということもあり、ここにきて異様な眠気が襲ってきました。
(次のPCで数分でも仮眠したい!!!)という強い欲求を抑えられません。
27日21:10
PC4(170.0km、セブンイレブン各務原鵜沼小伊木町店、21:13着)
距離にしてやっと半分近くまで到達。
ところがここまできて、遅れ(借金)がなんと2時間近くに一気に拡大しています 汗
貯金は遠く、実はこの段階でかなりまずい感じになっていました。
このあたりまでは向かい風も少なくなっていて、走行中の遅延要因はあまりなかったはずなので、
おそらく名古屋市内で時間を費やしたのが影響していました。
ちょっと目をつぶっていると、ちゃんと撮られてましたw
しかし、そろそろ冷え込んできてもいます。
PC5(191.5km、ファミリーマート岐阜公園前店、22:39着)
夜が更けてきて、もうライトアップの時間を過ぎたのか、岐阜城がのっかっているはずの山は真っ暗で、
天守閣は望めません。
このあたりから、さすがのお城めぐり隊も夜陰にあって「城とばし」をするようになります。
墨俣一夜城とか大垣城とか、近くを通ったはずですが、あたりはもう真っ暗だったはずで、記録にも記憶にも残っていません。
PC6(226.5km、ローソン関ヶ原店、28日0:56着)
日付がかわって、関ヶ原に到着です。
遅れは2時間半に拡大。
そして、とにかく寒い!気温5℃
前週みたいに雨が降ってないだけでも幸いです。
さらに、前週で懲りたために厚着してきてました。
なので、PCでも平気で外で仮眠したりしています。
(撮影=けーこさん)
PCで仮眠したPIPIさんと私は、「落武者」扱いされましたw
こんな夜中に、関ヶ原の真ん中で眠るなんて、一生で一度の経験でしょう。
(しかし、どうしてこんな真っ暗な静かな場所にローソンがあるのかも不思議でしたが)。
ローソンを出てすぐ裏手には、関ヶ原合戦場の古跡であることを示す何かが建ってましたが、
とにかく寒いのでそのままスルーし、
走って身体を温めることに専念しました。
ここから先、
旧中山道を彦根方向に下りましたが、
私は各務原以降のPCで寝てばかりいて、何も食べていなかったためか、
突然ハンガーノック気味になり、身体が動かなくなりました。
「待ってくれー!」と声をかけましたが、みるみるチームから後れをとります。
しばらく先でみんなが待っていてくれて、
けーこさんに一口羊羹をもらい、口にほうりこみました。
眠気覚ましのドーピング剤?「エスタロンモカ」も2錠いただく。
これは明け方以降に効きました。
今後、常備するようにします。
(撮影=とりさん)
彦根市内へ入りました。
彦根城、安土城、近くを通ったはずですが、眠い頭には、もはやインプットされてませんでしたw
自分で撮影も全くできてません。
いわゆる蛇行運転はさほどひどくはなかったのですが、
身体の疲れというよりも、「頭が異様に眠い」感じでした。
前週が400kmブルべで、仕事もずっと忙しかったしなあ、というのが今にして思うことです。
28日4:35(撮影=田村編集長)
それでもお城めぐり隊はひた走ります。京都を目指して。
(撮影=とりさん)
PC7(280.0km、ジョイフル近江八幡店、4:56)
遅れは多少取り戻していて、1時間半のビハインドに。
しかし、あと京都・嵐山まで宇治経由で80kmありました。このペースではやや厳しい情勢。
ドリンクバーのみの利用で、ちょっと仮眠、でまたすぐ出発です。
そして夜が明けました。
眠気はおさまり、私は先頭から3台目に付いて一定ペースを刻み続けますが、
どうも残り時間から、完走は厳しいようです。
それでも300kmを超えて、大津まで到着しました。
PC8(309.0km、セブンイレブン大津大萱3丁目店、6:32着)
まだ、ビハインドは1時間半近く残っていました。
残り距離は55km、ゴールの締切時間は9:00と、あと2時間余りでした。
そこを25km/以上の平均速度で2時間走行するのは、コンディションからいって、もう無理でした。
私は宇治から京都にかけても多少、土地勘があるのでイメージできたのですが、
残念ながら今回の宇治まわりの最終区間では、
特に京都駅までの、観月橋や桃山のあたりの市街地は、道路幅は狭く交通量は多く、とても一定の巡航速度が維持できそうな区間ではありません。
けーこ隊長が「私を置いて先を急いで」案を提示しましたが、
いや、そんな、隊長を置き去りになんて、それはできないでしょう。
それならチームとして全員でここでDNFだよね、
という雰囲気に自然となりました。
ということで、われら「お城めぐり隊」、
京都目前の大津にて、309kmを走破してチームでDNF(リタイヤ)と相成りました。
となると次なる行動は、
ゴールの京都・嵐山まで移動しよう、ということに。
となると、大津から電車でGO!です。
その後、ゴール受付の花園・妙心寺にて、宴会も待ってますし。
脚がとても元気そうなとりさんだけ、大津からコースをショートカットして山科から清水を経由して嵐山まで自走移動することに。
羨望のまなざしで、とりさんが最後のスパートで出発するのを見送って、
残る4人は近くのJR東海道線・瀬田駅まで行き、ここでバイクを分解。
(撮影=田村編集長)
完走できなかった、という取りこぼし感と、
それでもみんなでここまで走ってきた、という満足感と、
フレッシュが終わった、という感傷と、
いろんな気持ちが混ざるなか、
嵐山までの輪行準備をする私たち。
28日9:06
ここで再びバイクを組み立て、ちょっと嵐山観光へ。
自走でここまで来たとりさんも無事合流。
そして、みんなバイクを並べて、記念撮影。
つづいて、左京区の花園・妙心寺前に移動。
DNFなので正式なゴール受付はなしですが、
気分的にはまあ、ゴールです。
オダックス近畿のスタッフの皆さんにご挨拶。
昼までそれぞれ入浴したり仮眠したりとゆったり過ごして、
午後はゴールした参加者たちで打ち上げ。
参加者全員には、オダックス近畿からこんな記念のプレゼントが!
ブルべのメダルと同じように、思い出の品となるでしょう。
新幹線で帰京しましょう。妙心寺をあとにします。
JR京都駅
19時過ぎに世田谷の自宅に無事帰りつきました。
そして、
もし来年もフレッシュがあるなら、このチームでリベンジだ。
そういう新たな決意が生まれました。
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「ブルベはフランス語で『認定』を意味します。ブルベには様々なものがありますが、オダックス・ジャパン(AJ)が統括する日本でのブルベはBRMといいます。BRMは規定の距離を規定の条件で完走すると認定される長距離サイクリングです」
「同じ年に200km、300km、400km、600kmを認定された人はシューペル・ランドヌール (SR。英語ではスーパーランドナー)として讃えられます」
「BRMの最高峰として位置づけられているのが4年に1度、ACP(オダックス・クラブ・パリジャン) が開催するパリ~ブレスト~パリ ランドヌール(PBP)=1200km」
いずれもAudaxJapan(オダックスジャパン)HP より