2013年フレッシュ(掛川→京都 364km)【DNF】前編
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4/27~4/28の2日間、2013年フレッシュ に参加しました。
3~5人で1チームを組み、ゴール地点(今回は京都市左京区・妙心寺)まで自由なコースを組み、24時間以内に360kmを走破する、という年1度の団体で参加する大会です。
今年は全国で38チーム(150人以上)が結成され、ゴールを目指しました。
私が所属したチーム名は「お城めぐり隊」。
ちなみにエントリーリストの紹介文を引用しますと、
↓
「知り合いが知り合いを呼んでつながった関東在住の我々5人、掛川からお城めぐりをしながらナイスプレイスを目指します。掛川城、浜松城、吉田城、岡崎城、名古屋城、小牧城、犬山城、岐阜城、秀吉の一夜城、大垣城、関ヶ原の古戦場を経て近畿圏へ、彦根城、安土城、膳所城、を全部回りきれるでしょうか。 チームワークでゴールを目指します!! よろしくお願いいたします」
というふれこみです。
私たちのチームはいずれも首都圏在住で、
・「チームつくろう」と昨年暮れに言い出した私、
・その呼びかけに応じてくれて、チーム隊長まで引き受けてくれた、けーこさん
・そのけーこさんとも組んで昨年のフレッシュを完走していた、田村編集長
・そのけーこさんのお友達で、今回のチーム随一の強力機関車、 Trinity(トリ)さん
・そして、週1回はブルべに出てグルメしているという、関東近辺の皆さんおなじみの、PIPIさん
以上5人です。
私たちはチーム名に従ってw
掛川→京都 364km
でお城をかすめながら西進するコースを作成しました。
今年に入ってからコースの申請作業が本格化。
私たちの「お城巡り」コースの基本コンセプトは田村編集長の案によるもので、
チームに加わった皆が(これは素晴らしい!)と満場一致で満足するものでした。
途中の名古屋あたりに関しては、狭くて混雑する国道1号よりも、豊田方面のバイパス経由で通過したほうが安全かつスムーズでいいと、以前、転勤で名古屋市にいたことがある私が具申し、組み込んでもらいました。
さらに岐阜から関ヶ原、彦根、大津、宇治、そして京都入り、という盛りだくさんのコースとなりました。
しかし、結果的にはこの「西進」そのものが、私たちにとっては文字通り「逆風」となってしまったのです。天候は晴れに恵まれましたが、気象条件というのは、もっと複雑で奥深いものであることを今回、改めて思い知らされた次第です。
では、だいぶ日数が経ってしまいましたが、改めて振り返りましょう。
まずはスタート前夜(4/26)から。
金曜夕方早々に会社から帰宅し、準備を整える。
木曜から準備はしていたものの、輪行(電車移動)があると、準備はほぼ2日がかりになってしまう感じ。
明朝は始発電車。準備が終わって寝たはずだが、確か翌3時過ぎには目が覚めたので、4時間ぐらいしか寝なかった。
これがあとで響くことになる。
まず小田急の急行で世田谷から小田原へ。
小田原経由だと品川経由より多少時間がかかるが、こういう大荷物があるので、乗り換え回数が少ないのが利点。
「金曜飲んで土曜始発帰り客」と、ハイキング姿の人や私のようなレーパン姿の「連休レジャー客」が混在した車内。
つづいて小田原から掛川までは新幹線(こだま)。
小田原では数分の乗り換え時間しかなく、
新幹線ホームに上がったら、すでに列車がきていた 汗
急いで飛び乗ったら、グリーン車と指定席車の間の通路だった。
指定はとっておらず、通路で1時間ほどの立ち乗車に。
乗車後、品川から同じ列車に乗っているはずのトリさんとツイートで無事wを確認。PIPIさんも新横浜から乗ってるはずだが。
気づくと、通路にはもう1台、バイクが置かれている。
これもおそらく、どこかのコース経由で京都に向かうほかのチーム参加者のものか?
快晴。富士山が丸見え。
しかし、新幹線に乗っていると気づかない、
ある気象条件がじつは進行していたんです。
8時過ぎに掛川駅に到着。
改札口で、バイクで改札まで乗りつけた?けーこさんと合流。
トリさん、PIPIさんも下車してきて合流。
田村編集長、けーこさんは掛川前泊組でした。
私もできればそうしたかったですが、金曜夕方まで仕事があってかなわず。
新幹線の中では、翌日夕方の帰りの京都発の新幹線も予約しておこうというやりとりがツイッター上で交わされ、掛川駅に下りたってすぐにみどりの窓口へ。
掛川駅北口のロータリー前にチーム員が集合。
爽やかな、晴れ晴れとした気持ちで、
新幹線組はここでバイクを組み立てました。
が、普通に立てかけておくと、すぐ次々と倒れる!
そう、風が妙に強いんです。
実はこの時、軽~く、や~な予感がしました。
スタート時間の証明として、いつものブルべと同様、コンビニで買い物してレシートを確保します。
まずは掛川駅近くの掛川城へ。
公園を散策していた人に集合写真を撮ってもらいました。
(たぶんそれは、田村編集長が6月号のフレッシュ報告で掲載してくれるはず)
最初は(なんだか風もあるけど、まあ、こんな感じで走れば、明日朝には無事ゴール、、、)みたいな、
ゆる~い感じはありました。
あとから考えれば、この序盤のあたりで、もうちょっと「しゃかりき」に向かい風に立ち向かって漕いでいれば、結果は違ったかもしれません。
しかし、エスパー(古)でもあるまいし、そんな先のことはわかりっこありませんよね。
掛川から浜松を目指します。
新幹線沿いの県道を経由して進みます。
このあたりはまだ、あまり起伏はありません。
が、この間は特に郊外で畑などの平地が多く、前から横から、と次々突風に見舞われます(決して後ろから吹いてくれないのが厳しいところ)。
ペースは20km/h台前半を低迷します。
さらに不運なことに、けーこさんのバイクがトラブル(チェーン外れ、シートポスト緩み)に見舞われたりします。
磐田を過ぎて、天竜川を渡ります。
浜松市中心部に入りました。
さすがに立地企業が多い地域で、活気がありますね。
通りは電柱地中化も進んでいて、県庁所在地のようにすっきりした街並みです。
PC1(29.5km、セブンイレブン浜松イーストタウン店、11:00着)
事前の通過予想より20分ほどの遅れ。
まだあまり気にならない程度でした。
27日11:22
市中心部の丘陵地を少し登ると、ちょっと探しましたが、浜松城を無事発見。
見上げるような天守閣です。
(撮影=トリさん)
浜松市を出てから、さらに姫街道(旧東海道の脇道)を進みます。
いまや普通の市街地ですが、こうした松並木に街道風情が残っています。
市街地では風はおさまりますが、休日の日中で交通量があるので、そんなに巡航速度は上がりません。
PC2(45.5km、セブンイレブン細江気賀店、12:13着)
奥浜名湖が望めるところまで来ました。
ですが、まだ50kmも走っていないことに慄然とします。
予定よりまだ30分以上遅れています。
というか、貯金がないまま借金続き、ということ><
意外と稼げていないんです。
とはいえ、まだ先は長いので、ここで軽く昼食タイム。
奥浜名湖
そういえばこのあたりで私のLED前照灯のステーが緩んでしまい、ハンドルバーからブラブラの状態に。
一度緩みだすと、早いものです。しばらくほっておこうと様子見してましたが、すぐに落っこちそうになったので停止。締め直します。とほほ。
そうこうしているうちに
浜名湖沿いから離れ、三ヶ日を過ぎて、静岡県と愛知県境の、標高130mほどの本坂峠を越えます。
本坂トンネルまでの登りで多少、チームがばらけてしまったので、
トンネル手前で再集結してから愛知県に入りました。
姫街道から、豊川以降は国道1号沿いの旧東海道に入ります。
岡崎城まで来ました。
27日16:20
PC3(104.0km、サークルK北岡崎店、16:10着)
(撮影=トリさん)
やっと3分の1近く。
まだ貯金ができません。40分のマイナス。
(こんなにみんなで気持ちよく走ってきたのに、なんで???)
そんな不可解な気持ちにとらわれだしたのも、このあたりから、です。
岡崎からしばらくは私が基本設定したルートを名古屋に向かって進みました。
県道56号を三菱自動車やトヨタ自動車の各工場を横目に進み、
国道153号(豊田西バイパス)では下り基調で巡航速度を上げつつ、名古屋市内へ入ります。
ベッドタウンのちょっとした起伏をやり過ごし、名古屋大学の前を通り、市中心部の栄へ。
さて、日が暮れてきて、何か食べておいたほうがいい、との見解から、
栄で味噌煮込みうどん本舗に行きましたが、店の前には列が。
GWですから、混んでいるんでしょうか。あきらめて、
隣の宮崎うどん屋に入る。
「名古屋に来たのに、なんで宮崎なの?」という素朴な疑問をよそに、
皆、ずるずるとうどんをかきこみます。
そして名古屋城が見える公園に寄ります。
それにしても、日が暮れて、だんだん、みんな口数が少なくなってきているのが気にかかります。
そろそろお疲れタイムだったんでしょうか。
まあ、とにかく前に進みましょう。
チームは名古屋を後にして、今度は岐阜方面に北上します。
(後編 につづく)
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「ブルベはフランス語で『認定』を意味します。ブルベには様々なものがありますが、オダックス・ジャパン(AJ)が統括する日本でのブルベはBRMといいます。BRMは規定の距離を規定の条件で完走すると認定される長距離サイクリングです」
「同じ年に200km、300km、400km、600kmを認定された人はシューペル・ランドヌール (SR。英語ではスーパーランドナー)として讃えられます」
「BRMの最高峰として位置づけられているのが4年に1度、ACP(オダックス・クラブ・パリジャン) が開催するパリ~ブレスト~パリ ランドヌール(PBP)=1200km」
いずれもAudaxJapan(オダックスジャパン)HP より