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夜の道志みち「偵察」記

「ブルベ記」第17話

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ブルベなのに、話はまず、ウインタースポーツのスキーから。



スキーは全身運動だが、特に、自転車にも関係する下半身のトレーニングには有効だと思います。

だが、東京から新潟、長野、群馬方面にスキーに行くには、時間、費用とも○○にならない。

まして日帰りは、帰りの高速渋滞などを含め、強行軍です。


そこで最近、もっと気軽にスキーが出来る方法を覚えました。


高速代が安い週末。

世田谷区を18時に出て、中央道経由で20時前にはスキー場に到着。

駐車場はナイターは無料。

22時まで2時間近く滑って、リフト12回乗って2500円。安い。

それが出来るのが、富士山の山梨県側にあるスキーリゾート「ふじてん Fujiten」。


ブルベ記

さて、

話はここで終わらない。

これはブルベのブログですから^^;


昨夜(2月19日)のこと。家族の予定が合わず、ひとりでふじてんのナイターに行った。

スノーボード族がカリカリのアイスバーン状態にしてくれたゲレンデでパラレル(ウェーデルン)、高速ステップターンなどをこなし、帰り際、ふと思い立った。


(そうだ、道志みちを通って帰ってみようか)


そう、ブルベ初戦となる、2011BRM416西東京200の後半区間、道志みちです。


家族は同伴していないので、どうせ帰宅が遅くなってもしようがない。

道志みちは、車でも通ったことがないので、どういう道か、イメージできないでいた。


ブルベでは、おそらく未明~明け方の通過になるはず。




この、きたるBRM416西東京200。


前にも書きましたが、200キロにもかかわらず、時間帯(22時スタート)、コース(山岳コース)の関係で、初心者には難しい設定ではないか、との予想がある(にもかかわらず、200キロの選択肢がもう限られていたので、これにエントリーしたわけですが^^;)。


いわゆる「日中の平坦路」ではない。

下手すると、200キロにもかかわらずDNFする可能性だってあります。


そういうわけで、特に後半区間の夜間の道志みち(東京方面への下りルート)について、

下見がしたいと思っていた。

ちょうどナイター帰り、いい機会です。


ブルベ記

雪の残る富士五湖周辺。

富士急ハイランドの夜景を横目に、中央道河口湖ICには入らず、そのまま国道138号を通って、道志みちの基点の山中湖畔へ。


ブルベ記

月が照る夜、山中湖畔を時計回りに巡ると、道志みちへの入り口が見えた。


ブルベ記

右奥にセブンイレブンがある。

おそらくここで補給しないと、道志みちの途中には道の駅しかない。


交差点を左折(実際のブルベでは向こう側=御殿場側=から走ってくるので、右折になるのだろう)。


ブルベ記

いよいよ道志みちに入る。


山伏トンネルまでの最初の登り区間。

このあたり、標高1020メートル、と地図に表示あり。

(つまり深夜の前半区間で小田原からここまで登ってくる!ということになります)


追記;実際に走ったところ、この山伏トンネルまでの区間は、早朝の通過となりました。


まだ道にはところどころに照明がある。

だが、この「道志みち」の看板がある集落を過ぎると、山伏トンネルまでほとんど道路照明はない。

試しに車のヘッドライトを消してみた。月夜で遠くの山の稜線はシルエットが見えるが、下界は真っ暗。


夜の道志みち。


昼間走るには、自然豊かな、気持ちのいい道なのでしょう。

だが、夜間は別だ。人里はなれた、真っ暗な山道。車の往来もほとんどない。

このBRMは200キロだが、ライトは100ルーメン以上の3本は必要、と直感しました。


さて、

山伏トンネルを抜けると、長い下りに入った。

この下り、相当スピードが出そうだ。加えて、カーブがとても多い。

まして道は暗く、狭く、舗装状態もところどころは良くないです。


路側帯のない旧道。

ところどころに側溝があるが、ふたが無い!ところもあり、あそこにタイヤを落としたら、と思うとぞっとする。

たまの車とのすれ違い、追い越され時は要注意ですね。


スピード過多、凹凸路面でコースアウト、という最悪のイメージもよぎる。

ブレーキの頻度がかなり高そうだし、繰り返すが、暗闇対策となるライト関係が重要に。


さらに高速下り区間は続く。

と思いきや、長い直線のあとに時おり、急カーブがあったりする。

車でも、時折はっとするぐらいな急カーブが、暗闇の中から現れる。


地図(マップル)によれば、道志みちは「中央道渋滞時の迂回路。改良も進み走りやすい」とのガイドがあるが、

改良区間は限られており、まだまだ旧道タイプの道が多い、というのが実感。

この案内ガイドには賛同できない。


とにかく、

ブルベで夜間通る区間としては、東京方面へ下るルートは細心の注意が必要、と思いました。



ブルベ記

下りの途中に忽然とあらわれた道の駅「道志」。

夜間だからか無人で、トイレと自販機ぐらいしか見当たらない。

駐車場には仮眠中?の数台の車のみ。


正直、ここでは休まずに、引き続き下り続けて、体力温存や時間を稼ぎたいところです。

それほど下り区間は長い。


だが、この道志村の集落を過ぎると、舗装状態が極めて悪い上、一切の照明がない区間にまたさしかかる。

夜間、ここを車でこうして走っても、相当に心細い感じがする。


こんな山奥の暗闇の悪路をひとりで自転車で走って、気持ちが折れないだろうか。

そう思ったりもする。やはり道の駅で一息いれて気力を高めるべきなのだろうか。


長い下り基調の道が続くが、あいかわらず、見通しの悪い崖沿いのカーブが目立つ。

さらに、山梨県と神奈川県境の月夜野あたりでは、登り区間が現れる。

地図によれば、「急勾配国道」の印がついているほど。

このあたりで体力はさらに消耗するのだろうか。

この登りを突破してしばらくいくと、もうひとつ、急な登り区間があった。




それらを突破して、ようやくあとは津久井湖まではゆるい下り基調に戻る。

市街地が近づいてくると、ようやく地形がひらけ、右側に広い駐車場のあるセブンイレブンの明るい照明が見えてくる。ひと心地ついた気分になる。


当日、このあたりを通るのは朝方だろうか。


だが、このセブンイレブン。市街地近くで道路が比較的よく整備された、体力回復できそうな長い下りの途中にある。下り続けたい、でもそうすれば店は通過してしまう、そんな微妙な場所にある。


峠を越えてきて、ようやく現れるコンビニ。だが、補給するか悩むところです。

実際のブルベではどうなるでしょう。



ブルベ記

ようやく青山のT差路に到着。

ここを左折すれば、ゴールの町田もいよいよ近づいてくることになる。


というわけで、


この夜は、中央道経由で帰るよりも1時間半以上遅くなりましたが、

このあと町田、鶴川を通り、午前1時過ぎに帰宅。




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