再び、夜の砧公園へ
「ブルベ記」第18話
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ブルベの装備は人それぞれでしょう。
ネットサーフィンすれば、だいたい参加者が選ぶ装備、主流になっている装備というのは見えてくる。
(ああ、あれとこれ、ね)とまだ装備に疎い自分にも、なんとなく把握できてくる。
だが、ブルベに出てくる人はみんなだいたい同じ装備、というのも、ちょっとつまらない気がします。
ブルベは装備の選択が比較的自由なのだから、人それぞれの選択が見えたほうが面白いのではないでしょうか。だから、あまり自分の装備をブログで披瀝するのは、「これがお勧めですよ」と言っているようで、気が進まない。
しかし、ライトに関しては、品揃えが豊富なだけに、その善し悪しの意見は様々。十人十色だ。ゆえに、本当の性能がよく分からないことも多い。だからここで一度、自分なりに試して、見解を出し、記録しておこうと思います。
ここに記すのは、あくまで個人的な選択と見解、です。
今回のライトの選択条件は、おおむね以下の2点だったように思います。
(1)1本あたりの価格が5千円を超えないこと
(それ以上の額を出せば、何百ルーメンの代物が容易に手に入るだろう。が、それでは工夫もなく面白くない)
(2)ある程度メジャーなメーカーに限ること
(いろいろ探すと、かなり明るいLEDを使った商品もあるようだ。が、あまり聞いたことのないメーカー相手に、いざという時=不良品や故障した場合=の対応を求めるのは効率的ではない。ネットを含めた市場でよく普及している商品からまず、「良品」を探してみたい)
このような条件だと結局、ほかの人と似たり寄ったりの選択になってしまうものなのかもしれない。が、大事なことは、「自分がどう評価し、選択したか」だろう。
で、店の売り場の見本をパチパチ点けたり、いろいろ検討してまず購入したのが、以下の3品でした。
(写真上から)
・GENTOS SuperFireXX SF-333XX
・GENTOS Dominator DC-100F
・GENTOS 閃SG-305
まったく偶然なのだが、3本ともGENTOSのLEDライトになった。
この3本がそろったので、評価すべく、仕事から帰宅して夕食後、例の「暗闇ブルベ」試走コース、近所の砧公園(世田谷区)に出かけました。
(この試走コースについては第1話 http://ameblo.jp/markun-jp/entry-10772802725.html をご参照あれ)
そもそも、公園の入り口からして暗めです。
この園内のサイクリングコースは大半が照明がない森の中で「真っ暗」で、格好の「暗闇ブルベ」試走コースなのです(ただし、起伏はほとんどなく、平坦路中心ですが)。
ここの真っ暗闇のサイクリングロードで、3本を交互に点けたりして試走してみました。
・まず、SuperFireXX SF-333XXについての評価
さすが、「130ルーメン 実用点灯20時間」を謳うだけのことはある。
試走するまでは、ネットで見かけた某フェニッ○ス電機の「あの」商品などを横目に、(SF-333XX1本ではちょっと明るさが足りないかな)と不安に思っていたのだが、結論から言えば、それは杞憂だった。真っ暗闇の道でこれ1本でも足りそうです。
「照射距離:約173m(スポットビーム最大時)」は伊達ではなかった。ちゃんと自転車より数十メートル先の路面の凹凸まで正確に照らし出してくれる。時おり急カーブが現れるくねくね道の砧公園サイクリングロードで、限界に近い時速25キロ前後で走行した限りでは何の不安もなかった。
若干の心配は、この明るさで本当に20時間もつのか、という点。もしそれが不安なら、やはり2本目も装備するか、予備の単3×3本を用意しておけばいいかも。
本体が長いので、ホルダーに固定した際に後ろがハンドルに接触しないように調整を工夫しなくてはならず、多少、本体が前方にでっぱり気味になるが、いかにも「ブルベ武装」しているようで、雰囲気があってむしろいい。
総じて、試走の範囲では合格でした。
やはり、これをメインライトにしようと思う。
・続いて、Dominator DC-100F
この商品、amazonのレビューをみると、賛否で評価がばらけているが、
確かに、手元の壁を照らしてみたりすると、明るい反面、光の範囲を広げると配光にムラが出る(中央付近に穴)のが分かる。
ところが、
このライトの真価はやはり、数十メートル先を照らした時、というのが、今回の試走でよく分かった。
配光ムラは、近い場所を照らした場合だけでの評価だった。
光の範囲を広げて手元を照らす限りではムラが目立つだけなのですが、光の範囲を絞って遠方を照らすようにすると、ムラは消え(!)、しかも光の範囲が広がってゆくのだ。しかも光は拡散して先が暗くなることはなく、一定の光量をビーム光線のように集めて遠くまできちんと届けている。予想外だったが、ご立派。
難点は、明るさ120ルーメンの場合の実用点灯が7時間という点。これでは、一晩走るブルベではもたないでしょう。真っ暗な山間部を通る際、SF-333XXを補うライトとして使おうと思う。
・さて、3本目の閃SG-305。
この商品はコストパフォーマンス(2千円弱、明るさ100ルーメン/実用点灯10時間)の点からも、amazonでは高い評価が多い。確かに、手元の壁を照らす限りでは、配光ムラも見られず、光の範囲は広く、明るい。
だが、
実際にバイクに付けて試走してみて、評価はがらりと変わりました。
数十メートル先を照らすと、先へ伸びる光が弱く、拡散気味で、暗いのです。
この距離の明るさの点で、Dominator DC-100Fに軍配があがった。
加えてこの機種、走行中に電池を入れるキャップが緩んでくるため、不意にライトが消えたりする(!)。
(これはamazonにも同様の指摘があった。もともとは振動を加味した自転車用のライトではない、と言われればそれまでだろうが、この程度で緩むようではちょっといただけない)
さて、閃SG-305はどう活用しようか、困った。
コマ図を照らしたり、コーナーリングライトに使ったりしようと考えているヘルメットに付けるライト(やはりGENTOSのHLX-339にしようかと考えているが)は、まだ購入していない。ので、そちらに回そうかと思ったが、実用点灯10時間は中途半端に短い。
閃SG-305は、Dominator DC-100Fのサブとしてとりあえず付けておくか、あるいは、SF-333XXの2本目にとってかわられる(早期リタイヤの)可能性も出てきた。
ライトの配置はまだ未確定。
(ちなみにこの写真で、ハンドルの上に載っている「うまか棒」のような袋は、折ると10時間は光る、という緑色の蛍光スティック。石井スポーツの山岳コーナーで数百円で売っていた。手元照明のサブとして、ぼんやりとでも地図を照らしてくれているといいかな、と)
さて、
今回の砧公園・暗闇サイクリングロードでは、ライトを増備したこともあり、さほど以前ほど慌てることもなく試走できた。先日、あの、とっても寂しい真っ暗闇の道志みちを偵察してきたことで、夜道自体に若干慣れてきたこともあるのかもしれない。
今夜は、くねくね道の砧公園からの帰りに、馬事公苑のストレート基調の外周路(何周したか忘れたが)を加えて、ちょうど計30キロ(av.23.5キロ)。
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