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非常時で試された体力

「ブルベ記」第23話

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初ブルベ参加前の100キロ走を検討していたが、

11日の東日本大震災の影響で、思わぬ「試練」が。



仕事中に地震に遭遇。

帰宅時、東京メトロ、小田急もとまったままだ。

これは、15キロを徒歩で帰宅せよ、というミッションを意味している。

ブルベ記
地震発生後の夕方6時前、銀座の会社を出て、六本木経由で、世田谷の自宅を目指して歩く。

歩道にあふれる人、人。路線バスも渋滞で動かず、みんな同じ方向を目指して、ひたすら歩いている。


徒歩1時間で汗ばみ、足の筋肉が張ってきた。革靴なので、足の裏も痛む。

でも、ひたすら歩く。


ブルベ記

六本木通り。渋谷方向は見たことの無い大渋滞。まったく車が動かず。

帰宅手段を失った勤め人の波は、車道にもあふれた。


ブルベ記
大混雑の渋谷を過ぎ、道玄坂を上り、ようやく三軒茶屋まできた。

東急田園都市線が運休していることもあり、ものすごい人ごみ。


東急ストアに寄り、抹茶どら焼き2個、缶コーヒーを補給。世田谷線も止まっていた。

食べながら世田谷通りをさらに歩く。歩く。


三軒茶屋の自転車店の前を通り過ぎると、店内には数人の客。

ママチャリ新車の包装紙が多数散乱しているのも見えた。

どうせ1万円代とかが飛ぶように売れているのだろう。


そして、ほぼ3時間で帰宅。距離はおよそ15キロだから、時速5キロということか。




話はここ(帰宅)で終わらない。

子供3人がまだ学校に留め置かれていたのです。


そのうち2人は電車通学で、むろん電車は走っていない。

妻が先に車で学校を回り始めていたが、

2人目を拾いにゆく途中、世田谷通りで、「びた一文」動かない激しい渋滞にはまっていた。

数十回トライしてようやく通じた携帯のやりとりで、この状況を知り、3時間の歩行直後にもかかわらず、

今度は折りたたみ自転車で家を出て、30分近くの全力走行。妻の車を「救助」に向かった。


なぜ、ここで折りたたみ自転車なのかというと、妻と合流した際、車のトランクに積めるから。


正確な距離はわからないが、渋滞する市街地の車列をかきわけ、全力走行した。

ケイデンスはかなりのものだったと思う。時間は夜9時を過ぎていた。


渋滞の中でうちの車を探す予定だったが、学校で待っている子供が心配だったので、学校へ先回りした。

学校で子供と会う。




しかし、妻に携帯がつながると、車はまだ2キロほど手前の渋滞のなかに。たった数キロの行程なのにかれこれ4時間近くも渋滞にはまっているらしい。


今度は、学校に自転車を置き、渋滞の世田谷通りへ、2キロのほぼ全力疾走!

(大丈夫だ、これならブルベもきっと走れる!)。初めてそう自信がもてた。




渋滞の車列の中でうちの車をみつけ、運転をバトンタッチ。

世田谷通りにいつまでもいても、らちがあかないので、

成城の住宅地の抜け道に飛び込み、学校へ戻った。


その後、3人目の子供が待つ学校(目黒区)へ。

家族全員がそろい、無事帰宅したのは午前零時過ぎだった。


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