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BRM111東京200km曽我梅林  【完走】

「ブルベ戦記」 第250
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BRM111東京200km曽我梅林 
完走しました(10時間42分)



【総括】 気持ちいいブルベ

年始からジムには行ったりしてましたが、なんとこれが「走り初め」でした。
そして昨年同様、いい天気で、気持ちいい200kmブルベでした。

たぶんコース設定がいいんでしょう、この「曽我梅林」、私は好きなほうです(終盤の横浜出入りの信号地獄だけは除いて^^;)。まして、海が近い三浦半島への移住願望さえあるぐらいなので、そこでブルベしているだけで、顔が無条件にほころんできてしまうのです。

では、スタート前から。


11日3:59
数日前までにルートラボ予習、ガーミンedge800へのダウンロード、などを済ませていましたが、零度前後まで下がる予報のため、寒さ対策で多少ばたばた準備します。前夜は23時就寝。

それでも睡眠は十分で、3時に起きました。
家で餅3個を食べて、多摩サイ経由で、等々力緑地の市民ミュージアム前まで、のんびり約9km(30分ほど)自走します。


‏‎4:35
夜明けは遅く、我慢できないほどではありませんでしたが、とにかく寒い。

主催するR東京のスタッフとしての初仕事でもあります。
スタート時間は5時半、6時、6時半の3グループ。参加者が合計100人近くいるので、手分けして車検作業に従事しました。で、参加者がすべて出走した後、6時半すぎにしんがりで私もスタート。



序盤の中原街道では、冷え切った身体があまり動かず、もどかしくペダルを回していきます。最初は誰もいませんでしたが、進むうちに徐々に前方に小集団が現れます。さらに先をゆきます。

ところがこうしてだんだん身体が温まってくると、防寒用に着ていたモンベルのストームクルーザージャケットは厚着の状態で、むしろ暑くなってきました。汗でインナーがびっしょりになっていました。

ここはさっさと脱ぐべきでしたが、時間がもったいないからPC1まで走り通してしまおう、という「貧乏性」が顔をのぞかせ、走り続けます。確かに時間のロスはないですが、これが案外、消耗をまねく一因になったりします。



畠田橋西から平塚方面に向かう県道605に入ってから、向かい風もあり、スピードが乗りません。厚着による暑さに加えて、だんだん空腹感も出てきました。それでもやせ我慢して、走り続けます。

スタートから47.2km、西沖田の交差点を右折したところにちょうどセブンイレブンがあるのですが、参加者が数人休んでいるのが見えました。一瞬、(あれ、PC1??)みたいな錯覚に陥ったのですが、違います。念のため、ステムに装着しているスマホの画面でQシートを確認して、さらに進みます(というわけで、途中停車はしません)。

いまから思うと、この30~40kmあたりで小休止して脱いだりしておいてもよかったかもしれませんね。



とにかく、ノンストップで小田原方向のPC1を目指しますが、スタート前の寒さと、走行中の厚着による暑さでカロリーの消費が早かったのか、妙に空腹感は増してきて、(PCついたら、何を食べようか)とそればかりが頭を駆け巡ります。目の前には、朝の陽光に照らされた冠雪した富士山が大きく見えるのですが、カメラを出そうという気にもなりません。

大磯過ぎの国府新宿で国道1号に入りましたが、空腹感ばかりで、スピードが乗りません。
よたよたと岡入口の交差点を右折し、山側へ入り、曽我の折り返しへ。


PC1(68.1km ミニストップ小田原下曽我店 9:44着)

T編集長らが参加者へアンケート調査するなどの取材活動中でした。
仕事を邪魔しないように、こちらは赤いキツネの大サイズのを抱えて座り込み、うどんはもちろん、汁まで飲み干します。

それにしてもいい天気。気温も上がってきていています。
(ここまでが今日のブルベ。ここからは「快適のんびりサイクリング」にしよう)などと決め込み、ついつい30分(!)もPC1で休んでしまいました(でも、の~んびりできました^^)。



すっかり休んだところで、出発。岡入口から左折して国道1号を湘南方向へ進みます。
昨年も走ったり、もう馴染みの道だったせいか、今回はあまりカメラを持ち出すことはしませんでした。

二宮あたりからは、Yさんらと同走。
サイクリング、とばかり調子にのって先頭に出ましたが、微妙に前から風がきます。
30km/h巡航でいきますが、まだ食べたものが消化吸収されていないようで、脚に力も入りません。

なんとなく「忍の字」走行して辻堂まで来たところで、やっと身体に力が戻ってきました。
「後ろ乗り」+「背筋」+「ハンドル支え」のトライアングル走法(自称)が復活してきます。
やっと巡航速度を35km/hに上げられるようになりました。

サーファーもいる鎌倉の海岸から逗子へ。そして三浦半島へ入ります。距離も100kmに達して半分を越えました。

渚橋の交差点で二段階右折して、森戸海岸線に入ったところで、道がせまくなる上に通行人、通行車両も増えるので、速度を落とします。参加者数人のトレインができて、それにくっついて、ペースを落として休憩走行のようにして進みます。

ただ、昼食をとるためか、道路わきの店に入る組もいたりして、列はばらけました。
私も、通過チェックまでノンストップでいこうかと思っていましたが、すでに50kmほど走り続けてきているので、国道134号に合流してから、佐島入口近くの京急ストア前でいったん停まり、自販機休憩を入れました。

市街地の林の交差点で左折し、すぐ二段階右折。三浦海岸方向へ丘陵地帯を進みます。
この先、通過チェック前に10%坂があったのをよく覚えているので、それに備えて気持ち、走りをセーブしているような感じです。丘陵を上ると、のどかに畑が広がっていて、遠くに相模湾が望める、素敵な場所。そうした風景を眺めながら、小さな坂を登ったりして、わりとのんびり、進みます。


12:54
そのあと丘陵を一気に下り、三浦海岸に出ます。
前に参加者がいましたが、こちらのほうがペースが上で、
いつの間にかまた一人になり、金田湾沿いの漁村をゆきます。


通過チェック(130.6km フジモト商店 13:06着)

ここの手前の10%坂をちょっと警戒していましたが、いつも練習で登る「よみうりV通り」よりは楽な感じで、すんなり登れました。それに、一度走っているコースというのは、やはりそこに向けて精神的な備えができる、というか、違うものですね。昨年は(もう通過チェックだ)と安堵したとたんに、目の前にこの坂が現れ、その時の落胆ぶりといったら。それと比較したら、今年は楽です。

通過チェックには今年は結構、人がいました。取材中のT編集長や、私と同じくスタッフ走しているSさんも。

ただ、ここは昨年とは違い、眺めはいいのですが、長居しませんでした。買い物は「がりがり君」のみ。しかも半分食べたところで、終わりに。(さあ、次いこう)という感じで、身体の調子が上がってきていたから、でしょうか。


PC2(137.9km ファミリーマート三浦三崎店 13:35着)

実は通過チェックと次のこのPC2の短い区間にも、な~んとなく長い、5%ぐらいの坂があるのですが、身体がだいぶできてきているので、すんなりこなせました。

ここのコンビニは狭い場所なので、どこか店に寄り道したりしてゆっくり休憩するのが理想的なのでしょうが、ゴールまであと60kmぐらい、と終わりが見えてきていることもあり、、、、

というわけでここも、割と短時間でおにぎり2個で済ませました。
三崎街道(国道134号)を戻ってゆきます。
土曜の日中ということで、クルマの量がだいぶ増えてきています。



京急の三崎口駅前を過ぎて下った先で、先行する2人の参加者に追いつきました。
そのまま追い抜いて行こうかどうしようか思案しましたが、
そう考えているうちに市街地の混んだ区間に入り、道路脇のすり抜けを余儀なくされ、そのまま列の後ろについていきました。


‏‎14:30
しばらく来た道を戻り、海沿いに出たところで、
湘南国際村秋谷入口の交差点を右折。今日のブルベ唯一?の本格的な登坂区間、湘南国際村への県道217号です。

3人のうち男性1人が坂の途中で休憩に入ってしまい、引き続き女性(Mさん)と坂を攻めます。果敢なダンシングを繰り返し、こちらも遅れまいとダンシング。
2人で一気にぐいぐいと登っていきます。


‏‎14:39
やっとピークへ。
それにしてもこの方、ダンシングがお似合い。
聞くと、「ダンシングのほうが楽」なんだそうです。

この「プチ」峠を越えて、葉山パブリックゴルフコースの横を下ったところで、先行する数人に追いつきます。その先、長い南郷トンネルを一列になってくだり、出た先の住宅地の丘へ上り、逗葉高校の横のカーブを下り、逗子インター前を通って、田浦へ。

昨年は田浦の手前から野島へ抜ける道で数台がつらなっていましたが、今日はMさんと2台。後ろにばかりいて悪いので、前に出ようかとも思いましたが、速いMさんはたぶん楽々ついてくるだろうし、そうなると、スタッフ走の自分が参加者を引っ張ることになるのはちょっと?だな、と思案。
結論としては、前に出ず、少し下がり気味でついてゆくことにしました。

野島からは横浜まで幹線道路中心で、30km/h+αで巡航。でも、しょっちゅう信号にひっかかるので、減速の繰り返しで、だんだんブレーキをかける手が疲れてくる始末。都市型ブルベの泣きどころです。


‏‎16:16
みなとみらいを通過。


‏‎16:17
もうゴールが近づいてきます。
あと、もうひとっ走り。



ちょっとここで装備の話~~軽くはないが意外と速いホイール/アルテグラ化の弐題

今回は終盤にかけて平地巡航が多かったですが、昨年秋に導入した新しいホイール(マヴィック・コスミックカーボンSL)の性能をあらためて実感できた次第。

購入時にも少し触れたことがありましたが、このSL、「カーボン」といいつつリムはアルミ系なので、決して軽くはないのです。が、ネット上のレビューなどでよく言われている通り、回しはじめは若干遅れをとるものの、加速して30km/hあたりを超えると、その先は「慣性が加わってスピードがのるような感じ」があります。

速度がついたら、ペダルに均等に軽く踏力を与える感じで大きく回すと、さらに35km/h+αまですぐ伸びる。そのまま前走者に接近していって追突しそうになり、ペダリングを止めることしばし。

けっして登坂が楽になる道具ではないのですが、重いといっても同じマヴィックのアクシウム並みなので、坂でも普通には使えます。欠点は、下りの高速時で前輪が風圧で煽られやすいことと、雨天使用時に雨水をリムとカーボンカバーの間に取り込みやすいこと。

ですが、ただ、それはどのディープも同じ。風圧については、それがどうしても難点というなら、前輪はディープを使わなければいいでしょう。

特筆すべきは価格で、定価は前後輪セットで15万円で、wiggleならば10万円を切ります(2013年11月の時点)。平地巡航の性能は満足度が高く、リムがアルミ系なのも、耐久性、ブレーキシュー管理の上から案外、ブルベ向きかもしれません。

これまでデザインなどを細かく変更しながらマヴィックではロングセラーになっているモデル。最近のモデルはご覧のとおり外観がちょっと派手なのですが^^;、それが嫌でなければ、お勧めです。



もうひとつの装備話はアルテグラ化。

2011年にブルベを始めてから、コンポーネントはずっとシマノのマーケティングに絡めとられていて(笑)、当初の2300→フル105化(→さらにFディレーラーなど一部をデュラ化)と、徐々に上位機種へ移行していて、さらにこのたび、中学に上がる息子に105を譲り、自分のクランク、Rディレーラー、ブレーキなどをアルテグラ化することにしました。

通販なので、徐々に手元に届くはずですが、 この曽我梅林の前夜にまずスプロケットが届いたので、さっそく105から交換(両方とも11-28T)。

ほんのちょっとだけ軽くなっている(255g→公式HPにカタログ値が表示されておらず、測り忘れましたが、たぶん230g前後)ようですが、105との違いはまだ判らなかったですが、ギア形状の改良があるせいか、変速の正確性が高まったかな、、、といった具合。まあ、何かご利益はあるのでしょう。

それ以上に、170→172.5とクランク長が変わる、新しいクランクへの交換が楽しみです。


ゴール(202.4km サークルK川崎苅宿店 17:12着)

さて、話がちょっと脱線気味でしたが、戻しまして、日が暮れるころ、ゴール。無事200kmを完走しました。

またまた空腹感に見舞われてたので、温かいコーンスープを2缶も買って立て続けに飲んでいると、(どこかで寄り道して、また美味しいもの食べてるんだろうなあ)と想像していたPさんも追って到着。やはりどこかでグルメしていたんでしょうか^^



(ゴール後、受付を設けているデニーズ武蔵中原店までさらに4km近く移動。私も受付の手伝いなどして、最終走者の到着を見届けてから、夜、帰宅しました)

<markun 走行記録集>




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「ブルベはフランス語で『認定』を意味します。ブルベには様々なものがありますが、オダックス・ジャパン(AJ)が統括する日本でのブルベはBRMといいます。BRMは規定の距離を規定の条件で完走すると認定される長距離サイクリングです」

「同じ年に200km、300km、400km、600kmを認定された人はシューペル・ランドヌール (SR。英語ではスーパーランドナー)として讃えられます」

「BRMの最高峰として位置づけられているのが4年に1度、ACP(オダックス・クラブ・パリジャン) が開催するパリ~ブレスト~パリ ランドヌール(PBP)=1200km」


いずれも
AudaxJapan(オダックスジャパン)HP より