それ、ほんとうに通じてる? | あなたの才能を魅力に変える「ブランドライティング」

あなたの才能を魅力に変える「ブランドライティング」

大手企業から中小企業、個人まで、ブランドライティングに携わってきたライティングコンサルタントの視点から、起業家に役立つ話をお届けしています。



こんにちは、


杉浦由佳です。


講座やセミナーで、参加者の文章を添削する時、
「これって、何のことですか?」
「どういう意味ですか?」と聞くと、
「えっ」と、驚かれることがよくあります。


「この言葉、通じないんだ!」
という驚きです。


どんな言葉かというと、多くの場合、
専門用語や業界用語ですね。


もちろん、使わないように
気をつけて書いているんですよ。


でも、つい、うっかり使ってしまう。


なぜなら、本人にとっては
あたり前の言葉になってしまっているからです。


経験を重ねていくにつれて、
専門書を読んだり、
同じような仲間との交流が増えて、
専門用語を使う機会が自然に多くなります。


そうしているうちに、
専門用語が身にしみついてしまって、
ふだん使う言葉になってしまうんです。


「コンビニ」や「インターネット」と
同じレベル。


使わないほうが、難しいくらいです。


だから、無意識で使ってしまって、
指摘されるまで気づかないんですよね。


でも、それでは、
読者に伝えたいことが
伝わらない可能性があります。


例えば、私が最近はまっている山歩き。


「今回の山行は、周回して、
景色を楽しんできました」
という文を読んで、どう感じますか?


「山行」も「周回」も
基本的な登山の用語です。


登山家や、アウトドア業界で働いている人、
山歩きが趣味の人なら、
なんなく理解できます。


でも、山歩きについて
何も知らない人はどうでしょう。


「『山行』って、なんて読むの?
さんこう?それとも、さんぎょう?」


まず、漢字の読み方で
立ち止まるでしょうね。


もし、山歩きをこれから始めようかな、
ちょっと興味があるな、
という人に読んでもらいたいなら、
言葉を言い換えたり、補足する必要があります。


「今回のハイキングは
登りと下りで違うコースを歩いて、
景色の違いを楽しんできました。
これを、周回(しゅうかい)というんですが、…」


これなら、誰が読んでもわかりますよね。


文章の中に突然出てくる知らない言葉や、
意味がよくわからない言葉は、
それまで文章に集中していた意識を
遮断してしまうんです。


気持ちよく森の中を歩いていたら、
突然、小石につまずいて
つんのめってしまう感じですね。


「これって、何のこと?」
「いったいどういう意味?」と
そこで止まって考え込んだり、
わからないまま、読み飛ばしてしまいます。


そのうち、
「なんかよくわからないな」
「自分には関係なさそうだな」
と、読む気が失せてしまいます。


言葉の選び方ひとつで
読者に伝わるか、伝わらないかが決まります。


自分がふだん使っている言葉の中で、
読者が知っている言葉は何なのか
よく知らない言葉は何なのか
チェックしてみるといいです。


そして、文章を書いたら、
言葉足らずになっていないか、
わかりにくいところはないか、
第三者に客観的に見てもらいましょう。


あなたの読者に近い人に読んでもらうのが
理想的ですね。
 

杉浦由佳・公式メルマガ(無料)

クローバー メルマガ読者限定!動画セミナープレゼント中‼︎

好きなことでどこにいても安定収入を得ていくために。

起業家、経営者も学んでいるメンタル・ビジネスの本質をお伝えしています。

公式メルマガ「すぎゆかのもっと本音でぶった切り」

(プレゼントは予告なく締め切ります。お早目にどうぞ。)