「面接のときはあれほど残業をたくさんやって、お金を稼ぎたい」
とのたまっていた実習生が日本に来て、残業がたくさんあると
「できれば2時間程度で、あまり多いとちょっと・・・」
と言い始めた。
会社側は話が違うと監理団体と送出し機関の管理不足を言い始めた。
「最近のベトナム人はダメだね〜。面接も人が集まらないし、やる気がないよね」
私からすれば、最近の受入会社の傾向として、技能実習生はそもそも御社の直雇用の従業員。少なくとも従業員教育は会社側が主体となってやるもので、なんでもかんでも監理団体や送出し機関のせいにしないで、もう少し自分たちでなんとかしてほしいですね。会社側が舐められるとこちらがいくら言っても言うこと聞きませんよ。どうも実習生のしつけもこちら側のせいにする傾向があるようです。
確かにベトナム人実習生の質の低下は、私も感じています。10年前のベトナム人実習生と今のベトナム人実習生を比較したら、明らかに10年前の方がしっかりしていました。10年前もいろいろと問題がありましたが、少なくとも仕事のクレームはほとんどなかったけど、今はどちらかというと仕事のクレームの方が多くなりましたね。ベトナムもそれだけ所得が増え、生活も豊かになったということでしょう。どこの国も豊かにあれば、ハングリー精神が落ちてくるのは仕方ないことなのでしょうね。
今のベトナム人若者の気質は、やはり楽してお金を稼ぎたいと思う20代と、残業もしっかりありがっちり稼ぐことを望む30代に分かれますね。これからはもう少し実習生本人とのヒアリングと、会社の労働環境の確認とをして、マッチングをしっかり行いたいと考えています。
やっぱり日本人が1番うるさく細かい民族なのかもね。日本人に合わせられる外国人っていないと思う。仕事に関係ないことでも、規律を求められたって、そんなの関係ないよと思う外国人は多いと思いますよ。私だって、なんでそこまでするのと思うときありますもん。ベトナム人妻を持つと、そこまで細かく言ってられないです。まして、ベトナムの送出し機関のスタッフに対しても、エッと思うことがたくさんありますが、一つ一つ丁寧に説明しながらやらせています。それでも同じミスを繰り返しますが、それでも何回も同じことを説明します。人を育てるって、簡単じゃありません。最初から仕事も出来、日本語も出来、ルールをしっかり守り、日本人の価値観を理解するような実習生なんかいるわけもなく、やはり育成していくという視点は忘れてはいけないと思いますよ。
実習生は教育しながら育てること。10人中1人でも会社に残って伸びていくなら、それでいいと言うぐらい、割り切らないと、人を採用すべきではないですし、自分でやればいいと思いますね。
外国人でも日本人でも人を育てるのは本当に大変ですね。


