最終報告書が提出されました。提言を読んでみると、当初の話からかなりトーンダウンしている感じを受けます。いろいろ検討してみたけど、なんだかんだ調整してみたら、結局玉虫色の報告書になってしまったようです。
国際貢献から人材確保と人材育成に舵を切ったのは、まあ今まであまりにも本音と建前が乖離していたので、多少現実に近づいたかなとは思いますが、それでも育成という文字は使いたかったのですね。単純に労働者の確保と言い切れなかったところが、結局技能実習制度の廃止が移民受け入れの話に拡大しないようにしたせいかもしれませんね。
それと転籍についてですが、確かに特定技能は転籍できます。しかし、その手続きは結構煩雑でN4程度の日本語力の特定技能外国人ではなかなか難しいです。技能実習においても、たとえ本人のわがまま勝手な転籍であっても、現行法でも転籍はできます。帰国させようにも、強制帰国が出来ない以上、本人の意思がすべてです。制度上転籍ができないことが問題であって、簡単にできないように書類の手続きを難しくして、転籍を認めるのはありかなと思いました。予言しておきます。育成就労の転職は簡単な書類手続きではなく、1ヶ月や2ヶ月かかり、その間の就労は認められないといった形になるのではないかと思います。
それからなんですか?受け入れ人数の見込み数の設定って?一応日本人の雇用を守るという体での話でしょうが、そもそも日本人が働かないから、外国人を呼ばざるを得なかったので、もう日本人の雇用など考えなくてもいいと思いますよ。
あとは問題の多い特定技能について、あまり言及されていないようですが、特定技能は良い制度だと思いませんよ。技能実習制度よりよほど悪法です。だから批判される方は本当に表面しか見ていないのがよくわかります。
送出し機関の手数料についても、あまり突っ込めないですよね。内政干渉ですからね。手数料を取ることが問題ではなく、徴収する手数料に合わせた給料ではないのが問題。例えばヨーロッパへ行く場合、手数料は日本よりもはるかに高い金額を取りますが、それで問題にはなりません。給料が高いからです。
結局現場のわからない方々が作った報告書。さてどこまで与党で詰めて、来年の国会にどんな法案が提出されるのか、どう考えても人手不足は今後も継続して、さらに深刻化していくので、今のままでは外国人に労働力を頼らざるを得ないのが現実。まあ言われたとおりやりますが、大切なのは人と人との関係なんじゃないかと近頃つくづく思っております。


