【技能実習】質の悪い実習生を入国させないために! | 続・奥様はベトナム人

続・奥様はベトナム人

ベトナム人の妻と協力しながら、外国人技能実習生や特定技能などの外国人労働者受入に関して、監理団体や送出し機関、それから技人国などの情報を提供していきます。

 

 

 最近ブログの更新が滞っています。気がつけば8月に1記事しか上げておりませんでした。今はX(旧Twitter)での発信が増えてしまい、ブログにわざわざ長文の記事を書かなくなってしまったせいもありますが、少しずつブログでの発信も増やしていきたいと思います。

 

 ようやく7月あたりから月1回のペースでホーチミンへの出張が出来るようになりました。6時間LCCでのフライトはきついと感じていましたが、やっぱり航空運賃の安さを考えると、ベトジェットは本当に助かります。現在はベトジェットの現地発券でチケットを取るので、安くベトナムへ行けるようになりました。

 

 さて、ここのところ、入国した実習生の問題が立て続けに起こり、面接後の入国前教育の重要性をかみしめているところです。今年に入り、ベトナムの不景気とそれから日本企業の面接の激減により、ようやくまともな実習生候補者が集まるようになってきました。コロナ前やコロナ禍のときのような、強気な売り手市場から、買い手市場へ変わってきました。今まで偉そうに履歴書だけでも手数料を取っていたブローカーたちが手のひらを返してきました。私たち中小送出し機関にとっては、ありがたいことです。入国した実習生たちからの紹介も増えてきて、面接候補者の人材の質がやっと上がってきて、人数もそれなりに用意できるようになりました。

 

 しかし、状況が好転し始めても、その結果が反映されるのは来年以降であり、今年の実習生の問題は今までコロナ禍の影響で出来なかった教育の不備が現れてしまっているので、しばらく実習生の問題で頭を悩ませそうです。

 

 ここに来て、私と妻で交互につばきへ行き、事務員及び先生、そして合格した実習生たちに会い、状況や日本語の勉強の確認をしたり、共同生活の状況を聞き取りしたりして、常に緊張感を持っていられるようにしております。最近の入国した実習生の問題は、できれば入国前教育中に発見し、状況によっては入国を取り消す事案でもありました。合格したからもう大丈夫とは思わせず、いつでも入れ替えするぞという態度で接していかないと、入国してからでは本当に問題解決が難しくなります。実習生は入国前と入国後で手のひらを返したように態度を変える者もいます。こういう輩を入国させないのが、送出し機関の役割でもあります。

 

 私は日本でのベトナム人の犯罪報道を見る度に、どうして彼らを入国させてしまったのだろうか。少なくともベトナム側において、面接を行って選抜しているはずなのにと思いますが、大半の送出し機関は手数料をもらえれば、日本で何をしようが構わない。監理団体からいろいろと言われようが、はいはいと聞き流していれば、そのうち忘れてしまうだろう。また面接にベトナムに来たときにいい女と賄賂を渡せば大丈夫と思っていると思います。

 

 入国した実習生に「みんなの日本語」第何課まで勉強したのか、聞いてみて下さい。もし20課以下であるのなら、間違いなく途中田舎に帰っています。合格後1ヶ月日本語教育して田舎に帰し、在留資格認定証明書が下りたあたりで学校に戻し、教育をする。実質2ヶ月ちょっとの教育で入国させている可能性が大です。まともに6ヶ月教育していれば、50課までは終わります。

 

 結局日本に来てからの実習生の問題って、ベトナム側で送出し機関が把握出来る可能性はとても高いのです。移民のようにフリーで入れているわけではなく、少なくとも面接等で選んでいるのだから、変な人ははじけるはずなのです。それでも入国してしまったのは、コロナ禍により、人物の見極めができなかったことやとにかくお金が必要だったので、やむなく目をつぶってしまったか、例のベトナム人特有の「大丈夫、大丈夫」の適当な楽観論による問題無視などがあったからです。

 

 私たちのところであっても、先生方は都合の悪い報告を上げてきません。よほど切羽詰まって自分たちでどうすることもできなくなってから、実は・・・という報告を上げることが多いのです。それを防ぐには、まめに会社に通って、私や妻があぶり出すしかないと思っております。

 

 監理団体の方々で、ベトナムを含め、どれだけ送出し機関の実態を把握しているところがあるのでしょうか?なかなか本質を見極めるのは難しいです。私たちの価値観とは全く違う外国人を労働力で使うということに関して、私たちはもっといろいろと考え、厳しく見ていかないといけないと思います。

 

 もしかすると、私たちが面接し合格させた子が日本に来て、殺人を起こしてしまった場合、たとえそれが法的に私たちの罪にはならないとしても、間接的に私たちの行為によって、とある人間の人生を狂わせてしまったという後悔は残ると思っています。極端な例かもしれませんが、ないとは言い切れません。

 

 それから、実習生の途中帰国に関して、送出し機関は3年間の実習ができなかったので、残った日数に合わせて手数料を返還しなければなりません。これはベトナム海外労働局(DOLAB)から通達が出ております。私どもつばきにおいても、途中帰国した実習生に対しては手数料の返金を行っており、これが失踪防止に一役買っております。借金があるから帰れないということはありませんので、監理団体や実習実施者の皆様は知識として知っておいて下さい。送出し機関に実習生に対して手数料の返還をしてくださいと言って下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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