【技能実習】縁の下のイミグレを見て(内容を変えて再掲) | 続・奥様はベトナム人

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ベトナム人の妻と協力しながら、外国人技能実習生や特定技能などの外国人労働者受入に関して、監理団体や送出し機関、それから技人国などの情報を提供していきます。

 

 

 

 

 間違えて縁の下のイミグレの記事を編集してしまいました。すみません!やっぱり少し呆けていますね。改めて「縁の下のイミグレ」の感想を書いておきます。

 

 技能実習制度を一般の方々に理解していただくのは本当に難しくて、聞き慣れない専門用語も多く、この制度を題材に映画にするとは凄いことだと思っております。私はこの制度を使って、ベトナムから日本へ技能実習生を送り出す仕事をしながら、実は技能実習制度は反対の立場を取っております。じゃどうしてこの仕事をしているんだと思うでしょう。まともな考えを持っている人が一人でもこの制度に関わるべきだと思ったからです。

 

 現在有識者会議にて、この技能実習制度の今後について議論を交わされていますが、たとえこの制度を廃止したところで、また次の名前を変えた技能実習制度が作られていきます。なぜならば、今の日本で農業や建設、縫製、漁業、製造、食品加工の分野で、外国人を合法的に使うことができる制度だからです。特定技能も技能実習制度の延長線上の在留資格でしかありません。単純に外国人を労働者として招聘することはまた今の日本ではできないのです。外国人はすべて、何かしらの理由をつけて労働者として受け入れています。例えば、大学卒業した者とか、専門分野を勉強した者とか、ただ工場のライン作業をするために外国人を採用することは基本できません。

 

 だから、技能を修得するというお題目で日本に働きに来ているのが、技能実習生。そして、ある程度技能を修得している外国人を特定技能外国人と呼んでいます。

 

 その他外国人が働くためには、身分系と言われる「日本人の配偶者等」「定住者」「永住者」「永住者の配偶者等」の在留資格がないと、本当は働けません。日系人に多いのが「定住者」。さてこう書くと、巷で見かける中東系やインド周辺の外国人、どんな在留資格なのか、私はいつも気になってしまいます。だって身分系の在留資格はそう持っていないと思うのです。すると働ける在留資格って限られてしまいます。家族滞在は働けませんのでね。

 

 技能実習制度の理解にはうってつけの映画だと私は思います。妻も見ておりましたが、非常にわかりやすく、よかったと言っておりました。実習生の本音の部分もしっかり出ており、ほぼこの映画の内容をきちんと理解できれば、技能実習制度はほぼわかると思います。

 

 このまま行けば、日本は間違いなくなし崩し的に外国人を受入れ、ルールもきちんと整備されないまま、移民受入れになると思います。ヨーロッパであれほど移民で社会基盤が崩れているのに、それを参考にせず、問題を先送りして、後になって収拾がつかない状態になることでしょう。もうね、農業でも外国人がいなければどうにもならないところまで来ていますよ。どの産業も人手不足。働かない日本人だらけ。それでいて、技能実習制度反対などほざくから、どこ見ているんだよとホント言いたい。

 

 本当に多文化共生、共存をうたうなら、まず入国してくる外国人に対して、きちんとした日本のルールを教えないと。日本語も教えないと。そういう教育は行政が率先して始めないと。

 

 とにかく自分の身近な問題として、この技能実習制度を見てください。知らないことは罪になりますよ。

 

 

 

 

 

 

 

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