「最近できた、あの角のイタリアン行ったか?」
の話になり、行ったかもなにも、そんな店ができていたことすら寝耳に水で、なんでも生ハムが絶品らしい、ということを知り、ついでに、それは俺にとってはどうでもいい、全く全然これっぽっちも興味のない話だったのだが、客層の女性率が高く、そしてその多くは若くて可愛いらしいということも耳にして、
「それじゃ、ちょいと行ってみようかのう・・・」
と、飲んでた酒をクイと空けると、行ってきます、と店をでて、噂のイタリアンに行ってみたという話をブログに書いた。
確かに、そこはおいしいイタリア料理を俺に提供してくれたと思う。
しかし、これは全く俺にとってはどうでもよい、全然興味もないからこだわらなくてもいいことなのだけれど、一応耳にした噂だし、その辺も忠実であってほしかったという、ただそれだけのことからやや抗議的に言うけれど、若くて可愛い女のお客さんが、その日に限ってなのか、実際いなかったって言うのは、なんというか、どうでもいいことなのだけど腑に落ちなかった。
仮にもし、あの時の俺のブログをたまさか読んで、
「へえ、そうなのか。俺も行ってみよう!」
と訪れた方がもしいらしたとして、俺と似たような体験に終わったんじゃ、俺が嘘つき呼ばわりされてしまう。
俺は妄想や冗談や法螺は吹くが、嘘はつかないのだ。
ここはひとつ、もう一度チャレンジして真偽のほどを確認してくる必要性が俺にはあった。
というわけで、再度行ってきた。
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確かにこの日は、美人さんたちが存在し、偶然にも一緒のテーブルで飲むことができた。
しかしだ、しかし。
彼女たちのすべての目は、俺ではなくて、イケメンの若きソムリエ君にあったということを、正直な俺は言わねばなるまい。
ところで、このお店の名前なんだっけ?
近々またそれを確認しに行かねばなるまいのう・・・
ではまた。