バートイシュルを出発し、

ヴォルフガング湖畔までの夕方のバス旅。

 

このあたり一帯は、ザルツカンマーグート(=塩の御料地)と呼ばれる大自然の世界遺産もある有名な観光地ですが、そもそもはバートイシュルに皇帝の別荘が出来たことによって、ウィーンの貴族はこぞってこのあたりに別荘を建てたり、集まったりしたそうです。フランツがきっかけとは知らなかった!

 

窓からの景色は、これまたサウンドオブミュージックロード!絵葉書のような風景ばかりです。

 

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今度は途中でバスを乗り換えます。

 

こういう時が地味に一番ドキドキします。

 

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乗り換え場にある休憩所。
 
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日本でもお馴染みの『レッドブル』は、なんとここオーストリアのまさにここ、ザルツブルクに本社があります。ここでは、日本では売っていないコーラ味のレッドブルを飲んでみました☆

 

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あとは、日本でも大人気の『スワロフスキー』も、ここオーストリアで創業されたクリスタル会社です。意外と日本でも馴染みのあるものが多い(^o^)

 

 

そしてついに到着しました!

 

ヴォルフガング湖のリゾートエリア!

素敵な別荘やホテル・ペンションが並びます。

 

素敵!

 

 

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そしてここが念願の!!!!
 
オペレッタ『白馬亭にて』のモデルとなった、
 
リゾートホテル 白馬亭
 
 
2003年(当時19歳)に新国立劇場中劇場で僕が演じたピッコロ(アクセントはピ!)は、この一階部分のカフェレストランで大忙しに働いていました!実物が見られて本当に感動!!!
 
オフシーズンなのでホテルもレストランも休業中。
 
でも窓から中を見ることが出来ました!
 
 
ん?
 
 
白馬のぬいぐるみに、
オペレッタ『白馬亭にて』のCDが!
 
 
このオペレッタはドイツ語圏では特に有名で、毎年ウィーンのフォルクスオーパーなどでも上演されています。19歳の僕は、オーストリアのメルビッシュ音楽祭の湖上オペレッタ『白馬亭にて』のビデオを何度も何度も観ていたので、この場所に来られて本当に夢のようでした!
 
 
すると向こうからお友達が・・・(笑)

 

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夜の2隻のボートならぬ、2羽の白鳥

 

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すれ違わないでね・・・
 
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本日のベストショット☆
お友達の着水シーン(笑)
 
 
さて、ホテル内を散策です。
 
 
『白馬亭にて』の作曲家、
ラルフ・ベナツキーのプレート!
 
 
 
カイザーテラス
 
 
そうそう、このオペレッタ『白馬亭にて』には、
皇帝フランツ・ヨーゼフ2世
が登場します!
 
皇帝がこのホテルを宿泊しに船で訪れるシーンや、ホテルの女主人や給仕長との名シーンもあり、人生について語るソロナンバーまであります。
 
この皇帝、
『フランツ・ヨーゼフ2世
というところがミソです
 
歴代のこの役は、僕が『エリザベート』のポスターやカーテンコールで来ている白軍服に赤いタスキを着て、立派なヒゲを蓄えた老皇帝という設定が多いので、明らかに皇帝フランツ・ヨーゼフ1世を彷彿させています。しかし・・・
 
まずこのオペレッタが初演されたのは、1930年。
 
エリザベートと結婚したフランツ・ヨーゼフ1世がこの世を去って(1916年没)から14年も経っています。まして第一次世界大戦でオーストリア側が敗北し、1918年にはハプスブルク帝国も既に滅亡していました。ということで、この作品が初演された頃、フランツ・ヨーゼフ2世という皇帝は存在していない架空の人物なのです。
 
しかし、あえて!この作品ではフランツ・ヨーゼフ2世と名付け、暗黙の了解によってフランツ・ヨーゼフ1世を現代に蘇らせ、68年間もの即位で国を守り続け、国父と呼ばれるまでになった皇帝の姿を讃え、この目でその姿を再び見ることが出来、国民は非常にそれを懐かしみ、喜んだそうです。(数年後にフランツ・ヨーゼフ2世という方が存在することになりますが、この作品の役柄とは直接の関係はありません。)
 
19歳の頃から皇帝フランツと縁があったことに、
またまた改めて縁を感じました。
 
 
そのあとは、すぐ近くにある1400年代(!)に作られた歴史ある教会などを訪ね、最終に近いバスでザルツブルクへ戻りました。
 

 

翌朝はハンガリーの首都ブダペストに向かう予定なので、この日のうちにザルツブルク駅で翌日の急行列車の切符を買いに行きました。ブダペストまでは列車で6時間!

 

 

ザルツブルク駅ではこんな光景も!

 

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グリーンの靴下に灰色のズボン、上着、帽子。

 
この配色・・・狩猟の正装スタイルです。フランツもほとんど同じ格好で狩猟をしていて、カイザーヴィラには本物の狩猟服が保管されていたのですぐ気付いたのですが、まるでフランツがいるようでドキっ!
 
一旦ホテルに帰り、最後に夕食へ。
 
メニューを見るなり、
下から3番目に即決でした!
 

 

ウィーンオリジナル・ターフェルシュピッツ

〜皇帝フランツ・ヨーゼフの大好物〜

 

煮込んだ牛肉料理に、

独特な風合いのソースをかけて食べます。

 

 

体の中からフランツ気分(笑)

 

派手な味ではなく、

フランツらしい自然な優しい味付けでした。

 

 

以上で、この日のレポートは終了です!

 

 

案の定、早起き&大充実すぎて、

この日は一瞬で眠りに落ちました(笑)

 

 

次回のフランツ・ヨーゼフ紀行は・・・

 

いよいよ国境を越え、美しきハンガリーへ!

 


 田代万里生のフランツ・ヨーゼフ紀行