さて!
ハンガリーのブダペスト2日目!
前回触れませんでしたが、
ハンガリーと日本は共通点が沢山あります。
他のヨーロッパ諸国と違い、
苗字・名前の順番が、日本と同じなのです!
いわゆる、
MARIO TASHIROではなく、
TASHIRO MARIO!
そして、歴史的にアジア系の血が混ざっているというハンガリー人には、なんと日本人と同じく、赤ちゃんに蒙古斑が見られることがあるとか。街の人々もどことなくアジア系の顔立ちを見かけることが出来、なんとなく親近感が湧きます。
その他、温泉大国でもあり、
いたるところに温泉施設も(^o^)
街の建築物も、
ウィーンとは明らかに違う雰囲気。
昨日はドナウ川の東側、
ペストの街並みを歩きましたが、
今日はドナウ川の西側・・・
いざブダ王宮の丘へ!
ご覧の通り大快晴です!
いきなりメインのマーチャーシュ教会!
エーヤン!フランツ・ヨージェフ!
エーヤン!エルジューベト!
1867年にオーストリア=ハンガリー二重帝国が成立し、37歳のフランツ・ヨーゼフと30歳のエリザベートは、ここで戴冠式をしました。ミュージカル『エリザベート』でいうと、2幕冒頭のシーンになります。
王宮の丘と呼ばれる場所にあり、その名の通りここ一帯は丘になっていて、王宮やこの教会などはブダペストの中でかなりの高台にあります。
王宮の他に、軍事歴史博物館や音楽史博物館、
図書館や劇場や礼拝堂も。
その中でもひときわ目につくこのマーチャーシュ教会は、街のシンボルの1つにもなっています。青空に映える、真っ白な教会!
脱帽して、さっそく中に入ります。
外観から予想するよりも、
意外にも比較的コンパクトな教会。
ウィーンの教会と比べると、
やはり明らかに雰囲気が違いました。
・・・・・せっかく来たのです。
シシィがいなくて残念ですが、戴冠式を再現(笑)
・・・・感無量です。
せっかく、せっかく来たのです。
シシィがいなくて残念ですが、
本物のハンガリー国民にもお手ふりしてみましょう。
はい、手を振った先にいた観光客が、
ちゃんと手を振り返してくれました(笑)
ハンガリー国民ではなさそうですが、大満足!!!笑
上記写真の立ち位置からの目線です。
フランツもエリザベートもほぼこの目線だったはず・・・
ちなみに、
この2人の戴冠式で『ハンガリー戴冠式ミサ曲』を作曲し、さらに自ら指揮まで振ったのは・・・・
なんとフランツ・リスト!
『愛の夢』や『ラ・カンパネラ』で有名なリストは、フランツとエリザベートの為にミサ曲を書いていたのです!
建築デザインや色使いが本当に独特で素敵!
なんだかわくわくします。
2階部分にも上がってみました。
祭壇を間近で見られます。
ここに来ることが出来たことに本当に感謝。
上記写真の目線の先はこちら
しばらく教会内を歩いてみると・・・
素敵なステンドグラス。
と、そこにいたのは!!!
ハンガリー王妃 エリザベート
シシィとハンガリーで逢うことが出来ました。
ステンドグラスに太陽の光が射し込み、
なんともいえない神秘的な雰囲気。
プレートもあります。
エリザベート
ハンガリー王妃、オーストリア皇后
(1837-1898)
シシィとマーチャーシュ教会に別れを告げ・・・
王宮の丘からドナウ川と街並みを眺めます。
このドナウ川は、
・エリザベートの故郷バイエルン
・フランツの故郷ウィーン
・2人の第二の故郷であるここブダペスト
これらの3箇所全てに流れ、
国境を越えて繋がっている大河です。
馬車や電車を使うこともありましたが、シシィはこの川を船で下ってバイエルンからウィーンのフランツのもとへ嫁いできました。どんな思いでこの川を見ていたのでしょうか・・・
さて!
ウィーンへ帰らないといけない時間が刻々と迫ってきました!マーチャーシュ教会の近くにあった、ブダペストお土産やさんに入ってみると・・・!
チェス!!!全部チェス!!!!!
そう!ここブダペストはチェスの国!
この国には温泉が沢山あると書きましたが、公共の巨大な露天温泉が多く、ブダペストでは『温泉に浸かりながらチェスをする』という地元の方々の光景が、今でも普通に見ることが出来るそう!
※ネットでも『温泉チェス』と検索すると沢山写真が出てきます。面白いのでぜひご覧あれ!
憧れの温泉チェス(^o^)
また、昨年ミュージカル『チェス』という作品にアービター役で出演させて頂きましたが、幕開きは、まさにブダペストのシーン『1956 - Budapest Is Rising/ハンガリー動乱』から始まっていました。
昨年の『チェス』ではガイドブックでルールを勉強して、稽古場の休憩時間はいつも共演者とチェスゲーム。
その後、魅力にどっぷりはまり、MYチェス盤を手に入れて夜な夜な一人チェスまで楽しんでいたのですが・・・・・本場ハンガリーで、こんなに素敵なチェス盤がずらっと並んでいるのを見ることが出来るなんて、夢にも思いませんでした!いくつもチェスのお店が連なっていて、かなりのテンションアップ!笑
これをパカっと開いて、
ちょっと変化球な五角形のチェス盤まで。
駒も様々!
こけしでもいけそうです。
マトリョーシカのチェス駒まで。
最終的に、こちらのお店でお気に入りの色形のチェスセットを選び、初ブダペスト記念として購入!
ふふふ・・・
楽しみです。
それでは大急ぎで駅に向かいます!
ウィーン行きの特急列車へ!
ハンガリービールを片手に、
しばし快適な列車旅です(^o^)
車内でゼッフィレッリ演出の映画『ロミオとジュリエット』を見ながら(何回も見ているのですが、今夜の予習に)、出発して約3時間弱後!
再びウィーンに到着!
地下鉄に乗り換え、
地上に出たら早速フランツがお出迎え!
夜のシュテファン大聖堂。
モーツァルトはここで一時だけ副楽長を務めたことがあり、結婚式やお葬式もここで行いました。また、ハイドンが少年時代に児童合唱団に所属していたり、ハプスブルク家の心臓以外の内臓が保管されている場所でもあります。
ウィーンの街のメインストリート、
ケルントナー通りを歩いていくと・・・・
パリのオペラ座、ミラノのスカラ座に並ぶ、
ヨーロッパ三代歌劇場のひとつ。
ウィーンの国立オペラ座が!
こけら落としはモーツァルト『ドンジョバンニ』
フランツ・ヨーゼフが行った、ウィーン都市大改造計画(城壁の撤去とリング通りの建設などの政策)の一環として建築された「ウィーン帝立・王立宮廷歌劇場」が前身のオペラハウスです!
2002〜2010年には、指揮者の小澤征爾さんが音楽監督(楽長)を務めていました。改めて、小澤征爾さん凄い・・・・
この日の観劇予定作品は、グノー作曲のフランスオペラ『ロミオとジュリエット』
イタリアの物語を、
原語のフランス語歌唱にて、
オーストリア(ドイツ語圏)で、
世界各国から集まった観客たちと観るという、
原語主義のオペラならではの面白さ。
劇場内は撮影禁止なので、
撮影を許可されたのは入り口のみ。
座席表。
今回は一階で観劇したので、当然ドレスコードあり!普通のカジュアル服ではまず入れてくれません!世界中から集まる観客の正装ファッションを眺めるだけでもテンションが上がりました。
現代最高のテノール歌手の一人、ファンディエゴ・フローレスのロミオを生で聴き・・・
全5幕、大満喫致しました!!!
素晴らしい劇場内や、
舞台の様子をお届けできないのが残念!
終演後はオペラ座に併設されている、
『カフェ・オペラ・ウィーン』へ。
なんとメニューの名前が、作曲家の名前やオペラの作品名になっています!!これ楽しい(^o^)!!!
もちろん今日は、
『ロミオとジュリエット』をオーダーしました。
この楽屋口、このオペラ座にかつて出演していたマリオ・デル・モナコ(僕の名前の由来のテノール歌手)が通ったかも?と想像すると、ドキドキ・・・・
もう出演者はとっくに帰っている時間なので、
人だかりはありません・・・・
せっかく来たのです。
ウィーン国立歌劇場の楽屋口から出てくる気分を味わっておきました!
笑
さて、次回はいよいよ!
フランツ・ヨーゼフ紀行の最終回!
飛行機の時間が迫っているので、
翌日のウィーンの最終日は限られた時間のみ。
貴重な最後の訪問場所はついに・・・
フランツやシシィやゾフィーやルドルフが、
生活や政治を行っていた、
ホーフブルク宮殿
皇帝フランツヨーゼフの執務室・謁見の間、居室・シシィの体操室、居間や寝室、トイレやお風呂などなど、とにかく盛り沢山!大人気の『シシィ博物館』も見所です。
お楽しみに!