この日は午前中からシェーンブルン宮殿へ!
皇帝フランツ・ヨーゼフはここで生まれ、
ここで亡くなりました。
宮殿の入り口に向かって歩いていると、
早くもフランツがお迎え(^o^)
上記の肖像画は1863年に製作された油絵なので、
このフランツは当時32〜33歳頃!
なんと今の僕と同い年☆
道路には没後100周年を記念したイベントの巨大広告も。
そしてついに宮殿入り口に到着!
なんだか神々しい。
こちらが正門!
ついに!
目の前に世界遺産、
あのシェーンブルン宮殿が・・・・
神秘的です!
宮殿の内部は1441室あり、
その内の約40室が一般公開されています。
残念ながら中は撮影禁止でしたが、
フランツの謁見の間
フランツの書斎
フランツの寝室(ここで亡くなりました)
エリザベートの書斎
エリザベートの化粧室
エリザベートのサロン
フランツとエリザベートの共同寝室
鏡の間
ゾフィーのサロン
ゾフィーの書斎
ゾフィーの寝室(フランツはこの部屋で生まれました)
などなど、じっくりと見学!
この宮殿には1901年に電気が通ったとのこと。
フランツが71歳の時。
エリザベートが亡くなって約3年後のことでした。
エリザベートはロウソクが灯る宮殿しか知らなかったんですね・・・
売店ではフランツ関連の書籍が沢山!
こんなフランツのミニ胸像まで(^o^)
もちろん、1つ日本に連れて帰って来ました(笑)
内部見学をした後は、またしても世界遺産とされている広大な宮廷庭園を散策。実際にフランツも散歩していた庭園です。
丘の一番上まで上がってみました。
『鳥のように自由なりたい』と願ったシシィ。
奇跡的に、
撮影した写真には気持ちよさそうに飛ぶ一羽の鳥が・・・
あの鳥がシシィだったら・・・・
丘の一番上には、ギリシャ建築の記念碑グロリエッテ。
グロリエッテの前には水辺がありますが、庭園にはネプチューンの泉やオベリスクの泉水がありますが、この宮殿はその名の通り、
美しい(シェーン/schön)
泉(ブルン/Brunn)
と呼ばれています。
水辺を越え、グロリエッテに登ってみました!
丘の上のグロリエッテからは、
シェーンブルン宮殿がさらに美しく見えます。
遠くに宮殿が・・・
庭園内には現存する世界最古のバロック式動物園も(^o^)
まさかのパンダやシロクマまで(^o^)
庭園散策の後は、
宮殿のすぐ横にある馬車博物館へ。
ここが予想以上に凄かった・・・
中に入ると、室内はひんやり。むしろ寒いくらいで、スタッフさんは全員ロングのダウンジャケットを着用。歴史的な木製の馬車の保存の為に、ここだけ低めの温度に設定されていました。
エリザベートやフランツの時代よりもはるか昔のハプスブルク家が使用した馬車や人力籠、木製のソリまで!
このあたりはフランツが生まれる100年近く前の、
1740年の頃のもの。
そして、ここからが今回の本命。
圧倒されました・・・・
エリザベート・フランツ・ルドルフ、
この3人の、あの3つの棺を運んだ、
いわば皇室の霊柩馬車。
なんと親子3人、同じ馬車が使用されました。
当時の絵にもしっかりこの馬車が。
屋根部分には何羽もの双頭の鷲がロープを咥えていますが、まるで妖しいトートダンサーのよう。
手が届きそうなくらい近い距離で見ることが出来ました。
凄い木の装飾・・・・
他の馬車に比べ、圧倒的に大きい馬車です。
↓右の女性と比べると、この馬車の凄まじい大きさが伝わるでしょうか?
この霊柩馬車はフランツの葬儀の時の映像が残っており、黒い馬が6〜8頭も繋がれ、フランツの遺体と棺を載せたこの馬車がウィーンの街中をカプツィーナ教会へ向かって走っているところを、今でも動画サイトで見ることが出来ました。
隣りには、エリザベートの喪服も展示。
驚異のウエスト。に反射する撮影中の僕(笑)
哀しい馬車と喪服が続きましたが、
一方こちらは幸せな時代。
エリザベートが嫁ぐ時に、バイエルンのエリザベートやルドヴィカにフランツが手配した馬車。これでウィーンにやってきたそうです。
他の馬車に比べ、乗り心地が快適な作りだそうです。
そして、最も明るく豪華絢爛な、
エリザベートとフランツの婚礼時の馬車。
沢山の白馬が、
豪華な装飾の黄金の馬車を走らせます。
ルドルフ皇太子が使用した、乗馬用のムチもありました。
他にも盛り沢山でしたがこの辺で(>_<)
心臓バクバクの連続でしたが、お土産やさんでは、フランツとシシィの塗り絵を見つけてほっこり(笑)
大の大人が塗り絵をずっと見ていたら、店員さんが話しかけてきてくれて撮ってくれました(笑)
シェーンブルン宮殿を後にし・・・
夜はこちらの劇場へ!!!
オペレッタの本場!!!
夢にまで見た、
世界のウィーン・フォルクスオーパー!
この劇場は、
オペラ
(基本は生声での声楽歌唱withオーケストラ)
オペレッタ
(基本は生声でのセリフと声楽歌唱と踊りwithオーケストラ)
ミュージカル
(マイク歌唱でのセリフとボーカルと踊り
withオーケストラorバンド)
※この劇場では、オーケストラを使用するようなクラシカルなテイストの数作品のみのミュージカルが上演されます。
これらの3ジャンル全てが上演される劇場ですが、ここが最も有名なのはオペレッタ!世界的にもオペレッタの聖地のような場所です。高校生の頃から、この劇場の上演ビデオやCDを沢山聴いていました!まさか実際に来ることが出来るなんて!!!
そしてここでも、僕も知らなかった偉大なフランツパワーが・・・・
このウィーン・フォルクスオーパーの劇場はなんと〜!
『皇帝フランツ・ヨーゼフの即位50周年』を記念して1898年に建築された、フランツ・ヨーゼフゆかりの劇場だったのです!
何年も前からフランツにお世話になっていました・・・・
日程の関係で、この日はオペレッタではなく、
クラシカルな名作ミュージカル
『マイフェアレディ』を観劇!
ミュージカルですが、この作品は音楽的にも脚本的にも『こうもり』や『メリーウィドウ』などのテイストに似て、非常にオペレッタ的!
もちろんドイツ語上演でしたが、大満喫出来ました!
感動の終演後、すっかり夜遅くなっていましたが、
劇場から徒歩で行きたいところがありました・・・・
それは!
あのフランツ・シューベルトの生家!
20歳頃からシューベルトの人生の伝記オペレッタで何年か全国公演に出演していたので、シューベルトのことは凄く親近感があり・・・生家はとても感慨深かったです。
夜遅いので、誰一人見当たらない静かな住宅街。
時代的には、シューベルトが亡くなった2年後に、
フランツ・ヨーゼフが生まれた計算になります。
もしかして?とドアをノックしてみましたが、
シューベルトさんはお留守のようでした〜(/ _ ; )笑
そしてここから、
さらに徒歩で行きたいところが・・・
これが本日の締めくくり!
『ウィーン・フランツ・ヨーゼフ駅』
何から何まで、フランツ尽くしの1日でした〜(^o^)
次回の『フランツ・ヨーゼフ紀行』は・・・
ウィーンから急行列車で西へ3時間移動!
もう少し行ったらドイツが目の前!
の、あの街です。
モーツァルトやサウンドオブミュージックの舞台、
ザルツブルク〜!!!
ここでもエリザベートとフランツが登場です。
お楽しみに(^_-)☆
〜おまけ〜
明後日の日曜 深夜!
ミュージカル『エリザベート』東京前楽の前夜に、NHKでシェーンブルン宮殿での野外コンサートがテレビ放送されます!
NHK BSプレミアム/プレミアムシアター
シェーンブルン宮殿
ウィーン・フィル
夏の夜のコンサート2016
2016年7月25日(月)
【※24日(日)の深夜】
午前0時50分~4時25分放送
収録:2016年5月26日
会場/シェーンブルン宮殿の庭園(ウィーン)
このコンサートは毎年恒例で、楽友協会でも昨年のカレンダーが販売されていました!シェーンブルンの王宮庭園に観客が詰めかけ、ウィーンフィルが野外演奏します☆
映像を観るだけでも、100年前にはここにフランツがいたという雰囲気を感じられるはず!
僕のフランツは7/25が千秋楽なので、
テレビ放送はその日の前夜です☆
東京公演の締めくくりはシェーンブルン宮殿にて(^o^)