さて!

 

オーストリア滞在6日目のこの日は、

オーストリアの西に位置するザツルブルクから、

東側に位置する国境の先、ハンガリーへ大移動!

 

特急列車で約6時間かけて、

オーストリアを横断します!

 

早朝のザルツブルク駅のスーパーで朝食を調達し、

ホームへ駆け上がります。

 

 

列車へ飛び乗り、

 

無事に座席へ到着!

 

 

そして期待に胸を膨らませ、

早速ハンガリーのガイドブックを開きます・・・

 

 

 

 

 

 

よし。

 

 

 

 

 

 

 

(ペラ)

 

 

 

 

 

 

 

 

おはようシシィ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、表紙はシシィではありませんでした・・・(笑)

 

 

実は列車で途中色々とハプニングがあったのですが、それはいつかのお楽しみに(笑)

 

約6時間をかけ、ウィーンを通過して国境を越え、

ついにハンガリーの首都ブダペストに到着!

 

 

ここはフランツ・ヨーゼフもエリザベートも使用していた駅で、駅内に皇帝夫妻専用の待合所も残されています(現在は非公開)。

 

ウィーンでは看板などがドイツ語と英語の表記が多かったのですが、ここブダペストに来るとハンガリー語ばかり。ドイツ語ともだいぶスペルが違うので、言葉の違いは予想以上に大変でした!

 

到着した頃にはもうお昼過ぎ。

 

スケジュール的に、ここブダペストには1泊2日のみの滞在だった(もっといたかった!)ので、王宮の近くのホテルにチェックインしたら、ドナウ川にかかる巨大なくさり橋を徒歩で渡り、すぐにある場所へ直行!王宮方面は明日の早朝に行く予定です。

 

この方に道を聞こうと思いましたが、

迷うこともなく、大丈夫でした(笑)

 

 

 

 

小雨が降っている中、見えてきたのは・・・・・

 

 

 

壮大な、ハンガリー国立オペラ劇場!

 

 

この劇場は1884年(フランツ54歳・エリザベート47歳)に完成し、こけら落としのオペラ上演を、皇帝夫妻が揃って観劇しています。

 

ここは、エリザベートが何度も何度もオペラを観に来た、大のお気に入りの劇場!エリザベート専用のボックス席『シシィ・ロージェ』と呼ばれる座席があり、フランツ・ヨーゼフ夫妻専用の階段も残っています。

 

因みにハンガリーでは、

 

エリザベートは、エルジューベト

フランツ・ヨーゼフは、フランツ・ヨージェフ

 

と呼ばれています。

 

国によって呼び方が変わるだけで、

その人の印象がなんとなく変わってくる気がします。

 

例えばヨーゼフは、

 

フランス語読みだと柔らかい響きのフランソワだし、

英語読みだと鋭角で力強いジョゼフ

 

これはかなり興味深かったです。

 

さて!

 

この歴史的建築物である歌劇場では、

内部の劇場見学ツアーが行われています。

 

シシィ・ロージェを見るべく、早速劇場内へ!

 

 

ウィーンの堅い建築デザインとまた雰囲気が違い、

なんだか丸みがあって柔らかく、色合いも温かいイメージ。

 

 

だからシシィも特にハンガリーが好きだったのかなぁ・・・

 

 

週に3日は日本語によるツアーがあるのですが、

この日は無かったので英語による見学ツアーに参加!

 

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見学チケットと、持参のデジカメでの内部撮影の許可証(手首につけている赤い紙)をGETして、いざ劇場内へ!

 

 

ドキドキしながら歩いて行くと・・・・

 

 

 

どーん!

 

 

 

 

劇場が黄金に輝いています!!!

 

舞台では、この日の夜に上演される、グノー作曲のオペラ『ファウスト』の舞台仕込み真っ最中。客席は1200席と比較的コンパクトですが、舞台の奥行きはメトロポリタン歌劇場に次ぐ、世界第2位の規模とのこと。

 

オケピット側から客席側を見上げるとこんな感じ。

 

 

豪華なボックス席だらけ!!!

 

中でも一際目立つ、センターのボックス席。

 

皇帝夫妻や首相などの貴賓席は、当然2階の客席センターにある一番大きなボックス席。

 

 

のはずでしたが・・・・

 

 

こちらの下手袖に面した二階ボックス席が、

エリザベート御用達(シシィ専用席)の、

シシィ・ロージェ!

 

 

当然オペラを観劇するにはさすがに真横すぎるのですが、これにはハンガリーの人々を惹きつけたエリザベートならではの理由がありました。

 

シシィはなんと、オペラ観劇中にも全客席から自分が見えるように、しかも特に美しい横顔を見せる為に、シシィロージェの場所を選んだそうです。

 

お忍びで足を運ぶこともあり、当時はシシィの為に常に空席にしてあったそうですが、現在は誰でも座席を予約出来るそう・・・これであなたも気分はシシィ(笑)

 

ハンガリーの観客たちは、オペラ劇場にオペラだけでなく、絶世の美女・皇妃エルジェーベトを観に来ていたのかもしれません。

 

 

2階席にも上がってみました。

 

 

シャンデリアも美しい!

 

なんと3000kgもあるそうです。

 

 

柱だけでも相当豪華です。

 

 

質素を好んだフランツ・ヨーゼフは、この劇場は豪華絢爛すぎるという理由であまり気に入らなかったとか。もともとフランツはオペラはあまり好まなかったので、シシィがオペラが大好きで何度も通ったのに対し、フランツが劇場を訪れたのは、シシィと一緒に観劇したこけら落としの1回のみだったそうです・・・・

 

劇場内を大満喫し・・・・

 

 

階段を降ります。

 

 

幕間はこんな素敵な場所でシャンパンを☆

 

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劇場ロビーはなんだか丸みをおびていて、

かわいらしい感じ(^o^)

 

 

試しにチケットオフィスで今夜のオペラ『ファウスト』の一番安いチケットはありますか?と聞いたら、一番安いのだと日本円で約500円のチケットがあるよとのこと・・・・!!!全てが一流なのですが、ウィーンに比べるとブダペストのチケット事情はとても安いそうです。

 

 

ちょっとお茶をして・・・

 

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ロビーには、ハンガリーを代表する作曲家、

フランツ・リスト像が!

 

 

劇場入り口の真横にもリスト像。

 

 

皇帝夫妻と同じ時代を生きた作曲家です。

 

外に出たらすっかり暗くなっていました。

ライトアップされた劇場も素敵!

 

 

そして次の目的地へ。

 

少し歩くとそこに見えてきたのは・・・・

 

 

ハンガリー国立

ブダペストオペレッタ&ミュージカル劇場!

 

 

入り口には、『エリザベート』の作曲者リーヴァイさんによるミュージカル作品、『マリー・アントワネット』の予告看板が大きく飾られていました。

 

この劇場といえば!!!!

 

昨年の12月30日、東京国際フォーラムホールCにて、司会とゲスト歌手として出演したこちらのコンサート!

 

 

そう!このブダペスト劇場の専属の歌手・ダンサー・オーケストラによる、ガラコンサート日本公演でした!まさかこのコンサートの2ヶ月後に、本家の劇場に足を運ぶことが出来るなんて・・・・

 

当時のコンサート時の集合写真です。

 

 

コンサートでは司会に加え、

エリザベートのナンバーも!

 

『夜のボート』を、

アンナ・マリさんとドイツ語と日本語で。

 

『闇が広がる』を、

ミクロシュ・マーテー・ケレー二さんと、

ドイツ語とハンガリー語と日本語で。

 

 

エリザベート/アンナ・マリさん

トート/ミクロシュ・マーテー・ケレー二さん

フランツ&ルドルフ/田代万里生の、3ショット!

 

 

ニュースで知りましたが、

 

なんとこのお二人、

今年の6月にご結婚されたそうです!

 

祝!

 

 

ちょっと劇場付近を探検・・・

 

 

以前はオペレッタ劇場だったのですが、

近年ミュージカルもレパートリーに加わった劇場。

 

 

オペラ劇場とはまた違った、

カジュアルさもあります!

 

 

動く照明と戯れました。

 

『モーツァルト!』

 

 

『美女と野獣』

 

 

そして劇場前にはこの方が!

 

オーストリア・ハンガリーオペレッタの巨匠!

作曲家エメリッヒ・カールマン!

 

 

あのカールマンと握手しちゃった・・・

 

オペレッタ『チャールダッシュの女王』や、『伯爵令嬢マリツァ』などで有名ですが、ウィーンのワルツにハンガリーのチャールダッシュを融合させ、イタリアのプッチーニのような壮大なオーケストラハーモニーを実現しながらも、新時代の軽音楽までも取り入れ、作曲家として大成功を収めました。

 

 

少し離れたところには外にもチケットオフィスが。

 

 

売店みたいですがチケット売り場です!

 

 

作品名を読むだけでもテンション上がります!

 

 

さて、またしても大満喫してしまいましたが・・・

 

※この日の気温、2〜3℃の極寒でした(笑)

 

劇場を後にします。

 

 

しばらく歩いて行くと・・・・

 

 

何やらとてつもないオーラが!!!!!

 

 

 

ピアノの魔術師 フランツ・リストさま!

 

 

リストさま、エアーピアノ中です。

 

 

リストはあまりに超絶技巧的な即興早弾きが有名なため、腕が何本もあるとか、指が何本もあるとか、いろいろと伝説的に比喩されてきました。

 

そんな形がこの彫刻。

 

 

超美男子のリストによる超絶的な演奏に、

数多くの女性が失神したといわれています。

 

 

この彫刻の目の前にあるのは、

リスト本人が設立した、圧倒的な迫力の建築、

 

『リスト音楽院』

 

 

これまでに世界的演奏家を沢山輩出し、日本からも沢山の留学生が通っている世界的な名門音楽院。ここには素晴らしいコンサートホールもあるのですが、ちょうど開演前のようでした!正門からちょっと中に入ってみると・・・・びっくり!

 

 

ど真ん中のそこには・・・

 

 

なんと!

 

 

フランツ・ヨーゼフ1世のプレートが〜!

 

クラシック音楽を辿っていっても、

ハンガリー国王フランツのパワーを感じました。

 

 

リストさんとお別れし・・・・

 

 

またしても歩いてすぐの場所にあるのはこちら!

 

ハンガリーでミュージカルといえば

 

マダーチ劇場!

 

 

ここでレ・ミゼラブルやオペラ座の怪人、キャッツやメリーポピンズなどのグランドミュージカルがロングラン上演されています。もちろんマジャール語で!

 

 

さて、ブダペスト散策でだいぶ時間が遅くなったので、ホテルへ引き返そうと思います。

 

帰り道に、先ほどのオペラ劇場が(^_-)

 

雨でさらに美しい。

 

 

 

 

光り輝く宝石箱のようです。

 

 

そして冒頭で載せていませんでしたが、

こちらがドナウ河とくさり橋!

 

 

写真で見るとドナウ川のこちら側が『ペスト』、あちら側が『ブダ(王宮)』で、2つの都市が合体してブダペストと呼ばれています。

 

いざ!くさり橋!

 

 

橋から見える、

ブダ王宮の丘の上にあるあの教会は・・・・

 

 

フランツとエリザベートが戴冠式を行った、

マーチャーシュ教会!

 

明日の朝、行く予定です!

 

 

↓対岸には、ハンガリーの国会議事堂。

 

 

この国会議事堂には、フランツが戴冠式で被っていた王冠(東宝ミュージカル版の2幕冒頭でフランツが被っているものと同じデザイン!)が厳重に保管され、一般公開されています。

 

 

くさり橋を渡りきりました。

 

近くには、『エルジェーベト橋』もありますが、『フランツ・ヨージェフ橋』はありません。もともとはあったのですが、ハンガリーで絶大な人気を誇るエリザベートと違い、フランツは歴史的な背景としてハンガリー側からは血塗られた皇帝として人気がなく、もともと存在したフランツ・ヨージェフ橋は、第二次世界大戦後に『自由橋』という名前で定着するようになりました。

 

 

あまりに美しすぎる国会議事堂。

 

 

数時間でしたが3つの劇場と音楽院を巡れました。

 

明日は早起きしてブダ王宮がある丘へ!そしてお昼過ぎにはブダペストを出発し、夜はウィーンでオペラを観劇する予定です。無事に夕方までにウィーンに帰ることが出来るのか・・・・

 

続く(^o^)