ついに開幕しました!エリザベート2016年ver.!
 

1度しかないフランツの人生。

 
大切に。大切に。
 
 
それでは、フランツ・ヨーゼフ紀行の続編です!
 
ウィーン2日目・・・
 
この日は、午前11時からウィーン楽友協会の黄金ホールにて、ウィーンフィルハーモニーのコンサート!
 
無事に予約チケットを受け取ることが出来、ほっ(^o^)
 
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今年の1月にNHKにてウィーンフィルのニューイヤーコンサートの生番組にスタジオゲストとして出演させていただきましたが、楽友協会の黄金ホールはまさに生中継されたその場所!上記の写真で流れている映像は、そのニューイヤーコンサートの映像でした。なんだか嬉しい!
 
ウィーンフィルの本拠地で、録音や映像ではなく念願の本物を聴くことが出来たのは、本当に嬉しかったです。
 

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番組でもお話しましたが、このコンサートホールをこの土地に建築することを許可したのは、何を隠そう皇帝フランツ・ヨーゼフ!

 

『許可する!』とサインをしたのは1863年、まだ33歳の頃でした。

 

当時はあのブラームスが指揮を降り、

ピアノも演奏していたそうです。

 

内部は黄金のホールと称されるだけあって、

本当に豪華絢爛!生の響きも最高でした!!!

 

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この日指揮を振ったのは、
あの世界的名指揮者、ヴァレリー・ゲルギエフ!
 
実は僕、大学時代にゲルギエフさんの来日特別公開講座を受講していたのです!ウィーンを訪れても、いつでも楽友協会でウィーンフィルの定期演奏会が聴けるわけではないし、ゲルギエフという名指揮者が振るとも限りません。本当に良いタイミングでした!!
 
プログラムは、ムソグルスキーからワーグナーまで大充実。
 
 

ウィーン・フィルハーモニー定期演奏会


指揮者:ヴァレリー・ゲルギエフ


ソプラノ:ハイディ・メルトン


~プログラム~


ムソルグスキー作曲

ホヴァンシチナ前奏曲

 

ノイヴィルト作曲

マサート・針のない時計


-------- 休憩 -------


ワーグナー作曲

神々の黄昏より夜明け;

ジークフリートのラインへの旅;

ジークフートの葬送行進曲;

ブリュンンヒルデの最後の詠唱

 

 

終演後、黄金のステージを独り占め(^o^)

 

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隣で鑑賞していた地元ウィーンのお爺ちゃまと、ウィーンフィル談義(という名のジェスチャー笑)で盛り上がりました☆
 
コンサートをたっぷり2時間ほど満喫しても、
まだ13時ちょっと。
 
次の目的地、ヨーゼフ広場に向かって歩いていきます。
 
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そしてついに!
 
やってきたのは念願のこちら!
 
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1854年に、16歳のエリザベートと23歳のフランツ・ヨーゼフが結婚式を挙げた、ウィーン アウグスティン教会。
 
フランツの目線で、
三脚持参のひとり結婚式をしてきました(笑)
 
祭壇側からはこんな感じ。
 
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このウェディングロードを2人が歩いたんですね・・・
 
新婚の2人はもちろん、ここにゾフィー達が参列していたと思うと感慨深いです。
 
この結婚式では、教会内部のシャンデリアなどになんと1万5000本もの蝋燭が灯されたそうです。
 
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そしてここにはさらに凄いものが・・・
 

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なんと、ハプスブルク家の『心臓安置所』

 

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銀の壺に1つ1つ心臓が・・・
 
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ハプスブルク家の重役達は、
 
亡骸は、棺と共にカプツィーナ教会
内臓は、シュテファン寺院
心臓は、ここアウグスティン教会
 
にそれぞれ納められています。
(全て徒歩圏内)
 
祭壇のすぐ横にあった心臓安置所の入り口にて。
 
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そして教会から次の目的地へ・・・
 
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ウィーンを見守る皇后マリア・テレジア像を通り
 
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地下鉄移動!
 
ここにもフランツ・ヨーゼフ!
 
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没後100年の企画展示の広告看板です。
 
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そして本日最後にやって来たのはこちら!
 
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『王宮家具博物館』
 
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最初は、王宮などにあった歴代の家具が展示されているんだろうな~。くらいに考えて向かったのですが、ここがと~んでもなく大充実・大収穫の展示でした!!!
 
入り口はモダンテイスト。
 
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関連本が並びます。
 
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早速スタートしようと思ったら、ルートの一番最後、出口付近にフランツの肖像画が既に見えてテンションアップ!!!あとでゆっくり見よう!
 
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それでは、スタート!
 
ここは内部も展示品も撮影OKとのこと。
 
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いきなり並ぶ膨大な展示品!!!
 
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宮殿にもありましたが、
フランツはビリヤードも親しんだそうです。
 
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宮殿に電気が通ったのはエリザベートの死後。
フランツが晩年の頃でした。
 
それまでは、照明の全てが蝋燭によるもの。
 
よってシャンデリアはもちろん、
蝋燭立てが異様に豪華で見事な彫刻!
 
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エリザベート像
 
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時計も沢山
 
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『ハプスブルク家の鏡』に映ってみました!
 
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そしてエリザベートの最も有名な肖像画ともご対面!
 
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この肖像画でエリザベートが身につけている、有名な『エリザベートの星の髪飾り』。
 
これは、オペラ好きだった若き日のエリザベートが、モーツァルトのオペラ『魔笛』を観劇し、登場人物である【夜の女王】が身につけていた星飾りがとても気に入り、その後何日も何日もしきりに感激していた様子を側で見ていたフランツが察し、すぐさまA.Eケッヒャートとロゼット&フィッシュマイスターの宝石店両社にデザインを依頼し、エリザベートに贈ったそうです。これはエリザベートもお気に入りだったご様子!
 
 
一方、こちらは23歳のフランツ・ヨーゼフの肖像画。
 
若干18歳で皇帝になったフランツですが、
ミュージカルではこの23歳から物語が始まります。
 
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そしてこちらは、皇太子ルドルフが使っていたベビーベッド!(1862年頃)
 
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同じく、少年期のルドルフが来ていた服。
 
フランツが愛用してた狩猟用の服とお揃いのようです。(グレーと深緑は狩猟の正装色)
 
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まだ本当に小さいです(>_<)
 
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そしてこんなものも!
 
少年ルドルフが弾いていたグランドピアノ!
 
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ウィーンの至宝と呼ばれているピアノ製造の御三家ベーゼンドルファー社の特注品で、写真では分かりにくいですが、子供用に全ての鍵盤の幅が狭くなっていました。
 
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譜面台の木彫りの彫刻も美しい!
 
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9~10歳のルドルフが描いた絵も展示されていました。
 
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こちらは12歳の時。
 
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ルドルフが使った子供用の銃。
 
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赤ちゃんのルドルフが眠っていた揺り籠も。
 
これがとてつもなく高級感が漂っていました。
 
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よく見ると、揺り籠を支える部分は、
木彫りの双頭の鷲。
 
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手前には、エリザベートが使っていた体重計も。
 
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ハプスブルク家のチェス!
 
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ルークの駒がまさかのゾウ!
 
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ハプスブルク家の鏡に映るのは、
現代ではなく当時のような・・・
 
まるでタイムマシンのようです。
 
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王冠!
 
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鏡に映ろうシリーズが流行りました(笑)
 
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銀の鏡、金の鏡
 
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こちらは、ルドルフが自殺したマイヤーリンクにあったベッド。
 
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喪服エリザベートの肖像画
 
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手袋や扇、
 
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そして黒い日傘。印象的です。
 
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最後は皇帝フランツの肖像画で締めくくられていました。
 
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フランツが着用しているのは、帝国陸軍の軍服。
 
皇帝としては正装は別のものなのですが、軍隊の中でも特に陸軍を愛した皇帝が、宮殿での執務などでもあえてこの軍服を着用し、常に我が軍人達と同じ気持ちで過ごしていたそうです。
 
他にも沢山の展示があり、たっぷり2時間以上見学。またしても閉館時間まで滞在してしまいました。ガイドブックなどではサラッと紹介されがちの王宮家具博物館ですが、ウィーンを訪ねる際は必ずオススメ!
 
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次回のフランツヨーゼフ紀行③は・・・・

 

フランツが生まれ、没した場所、

 

ついにシェーンブルン宮殿へ!


田代万里生のフランツ・ヨーゼフ紀行
(2016年2月)
 
フランツ・ヨーゼフ紀行 ①日目