自分が完全な「ばあば」なのに、この
テーマでの投稿はちょっぴり気が引け
ますね。
でも、残しておきたい思い出はあふれる
くらいあるので、今日は少しだけ
母方の祖父母の家は、県境を越えて
二里半の川縁にあった。
二里半は10km。
交通手段は徒歩のみ
母は川縁の道路(と言ってもバス等は
走っていない)を5km歩き、次に
高山植物が咲いているような山を
更に5km歩いて嫁いで来たのだ。
母にとって里帰りは、人生の最も楽しみ
な行事だったので、幼い私の手を引いて
歩いて祖父母の待つ家に帰るのである。
3歳の時、弟が生まれたので、当然
弟は背中におぶわれ、私は10kmの道を
歩き通した。
子ども心に「何て遠いのだろう」と
思いながら、迎えてくれる祖父母の
満面の笑顔に会いたいばかりに、嫌が
上にも脚力は鍛えられたのである。
今では、ちょっとのことではびくとも
しない脚が自慢だ。
でも、秋になって膨大な量の柚子採りが
始まると、さしもの脚力も臀部の激痛に
音をあげるけどね
「なまちゃん、もっともっと脚を鍛え
なきゃ、柚子採りのお役に立てないよ」