句作その844…春寒⭐️母に届ける惣菜 | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。





  ▷ 春寒(しゅんかん)の惣菜煮るも母在りて


    季語……春寒……春


   「忙しくて大変だと思うけど、近々
     こっちへ来てもらえないかな?
     髪が伸びたから、ぼつぼつパーマを
     掛けようと思うんだよ」

    母から遠慮がちに電話があったのは
    昨日のこと。

   「眼のこともあるし、無理なら何とか
      考えるからね」

     母はいつもこうだ。

   娘なんだから、遠慮なく用事を頼めば
   いいのにと思うけど、考えて見れば
   私もそうだからなあ。

   三月とは言え、いつ雪が積もるかわから
   ない気候もあるし、疲れさせてはいけ
   ないと常に思っている母の依頼は、
    逆に何としても受けてあげたい。


   カレンダーを見て、忙しく計算する。
   水曜日はケアマネージャーのKさんの
    訪問があり、金曜日はデイサービス。
    私の空いている日は月曜日と木曜日。

    こんな時、必ず実行していることがある。
   それは実行可能の日が複数ある時は、
   必ず早い日に決めること。
   万が一、予定がキャンセルになっても
   予備の日が後にあるのは心強いものね。


    なので、急遽明日日帰りで秘境に向かう
    ことに決めた。
    天気予報を見ると、最高気温は16℃に
    なっているから雪の心配はないだろう。


   最近、あれほど料理好きで上手だった
   母も毎日の食事作りが負担になって
    来ている。


    先ず、朝の味噌汁が固形のインスタント
    になった。
    誰か帰って来る時は、きちんとイリコで
    出汁を取り、手抜きはしないが1人の
    時は作ってないようだ。

    昼食と夕食は、弟のMくんがどっさり
    買って来るレトルトを利用して、半
   調理していると言う。

   せめて、何日分でも楽をして欲しくて、
    午後は惣菜作りに精を出す。

   肉じゃが、ひじきの煮物、ハンバーグ、
   明日は炊き込みご飯をどっさり作って、
   小分けして持って行こう。

   



   何だか茶色っぽいお菜ばかりだね。

  明日は早起きして、日帰りで秘境に行って
   来よう。

   美容室は年中無休の何十年もの行きつけ
   だから、月曜日でも大丈夫笑ううさぎスター

   無彩色の秘境の春は、きっとまだまだ
   遠いことだろう。


   


    「なまちゃん、おばあちゃんと会うのは
      3ヶ月ぶりだね💓」