句作その209…廃村のポスト | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。




 ポストなき廃村の母初だより

 
 季語……初だより……新年


 今日は、久しぶりに秘境の母のことを
 書きます。

 母が住んでいる所は、私が勝手に秘境と
 名付けていますが、どのくらい不便かと
 言うと……

 日曜日の人気番組「ポツンと一軒家」を
 思い浮かべてください。

 空から見たら、山と山の間にポツンと
 実家があり、周りには畑もありますが、
 隣りの家までは谷を一つ越えないと
 行けません。

 離れていても、全くの一軒家ではないの
 で、隣人のSさんとは助け合って暮らし
 ています。

 さて、実家の近くには店も、学校(小中学
 とも廃校)も何もありません。

 困るのは、店や学校の近くに配置される
 べき郵便ポストも撤去されてしまった
 ことです。

 母は、折りに触れて手紙や葉書を書くの
 ですが、出そうにもポストは遠過ぎて、
 高齢の母では、この季節は無理です。

 郵便物は配達してもらえるので、本来は
 規則違反なのですが、配達に来る人に
 頼んで持って帰ってもらっています。

 なので、私も協力して絵てがみを出して
 寄ってもらいます。

 母もあまりの不便さに堪えかねて、郵便局
 の局長さんに「何とかしてください」と
 訴えたそうです。

 
 すると局長さんは「規則ですから」と
 全く意に介さないのです。

 廃村寸前の地域に配属されて、地区の高齢
 者の気持ちに添えない「規則」とはいかな 
 るものでしょう?


 そんな思いが、今日の俳句になりました。

 
 ただ、秘境は廃村にはまだなっていない
 ので、そこは少し話を盛りましたてへぺろ




 秘境の冬の風景……何もありませんうさぎクッキー