松明や寒中見舞いに猫の絵を
季語……松明(まつあけ)……新年
通常は元日から七日までを指す
松明はたいまつとも読みますが、ここでは
まつあけと読んでください
年々、喪中欠礼の葉書が多くなり、昨年の
ご家族の気持ちを思うと辛い。
2ヶ月の間に、実母と義母を相次いで
亡くした方には、掛ける言葉が見つから
ない。
それでも、せめてもの気持ちを届けたくて、
松が明けるときを待って、寒中見舞い状を
書くことにしている。
昨年の絵柄は、赤芽の猫柳だった。
その年々で水仙だったり、藪柑子だったり、
派手でなく、地味過ぎない植物を描く
ようにしている。
今年は何も思いつかず、以前「可愛いな」
と描き留めていた猫の絵にした。
これなら下書きなしで、青墨の筆ペンで
輪郭を書いて、絵の具で彩色したらよい。
上手く描けなくても、猫の愛嬌で誤魔化
せる。
午後から絵を15枚、夕食後は宛名と本文を
13枚……
明日投函したら、松が明ける8日には
届くだろう。
寂しい気持ちでお正月を迎えた友人に、
猫の絵で少しでも和んで欲しい。