句作その208…寒中見舞い | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。




  松明や寒中見舞いに猫の絵を

 季語……松明(まつあけ)……新年
 通常は元日から七日までを指す
 松明はたいまつとも読みますが、ここでは
 まつあけと読んでください


 



 年々、喪中欠礼の葉書が多くなり、昨年の
 ご家族の気持ちを思うと辛い。

 2ヶ月の間に、実母と義母を相次いで
 亡くした方には、掛ける言葉が見つから
 ない。

 それでも、せめてもの気持ちを届けたくて、
 松が明けるときを待って、寒中見舞い状を
 書くことにしている。

 昨年の絵柄は、赤芽の猫柳だった。
 その年々で水仙だったり、藪柑子だったり、
 派手でなく、地味過ぎない植物を描く
 ようにしている。

 今年は何も思いつかず、以前「可愛いな」
 と描き留めていた猫の絵にした。

 これなら下書きなしで、青墨の筆ペンで
 輪郭を書いて、絵の具で彩色したらよい。

 上手く描けなくても、猫の愛嬌で誤魔化
 せる。

 午後から絵を15枚、夕食後は宛名と本文を
 13枚……

 明日投函したら、松が明ける8日には
 届くだろう。

 寂しい気持ちでお正月を迎えた友人に、
 猫の絵で少しでも和んで欲しい。